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早朝4時に自宅を出た私は、一路牧ノ戸へと向かった。牧ノ戸到着6時。この時期、牧ノ戸周辺は自家用車で埋まり、すごいことになるらしいが、さすがに6時だとそこまではなかった。
6時20分スタート。この日は雲一つない快晴で、わくわくしながら登った。
第1展望台で湧蓋山方面を望む。 |
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牧ノ戸から沓掛山の展望台まではコンクリートの舗装をしてある。登りはともかく、下りはこれがけっこうきつい。ともあれまだ今は登りなので、軽快に登っていく。
第1展望台から第2展望台にかけての狭くなった道の脇にベニバナニシキウツギが咲いていた。 |
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この日は空気が澄んでいて、展望台からは阿蘇もくっきりと見ることができた。久住山頂からの展望を今から期待する。 |
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沓掛山を越えてしばらく歩いていくうち、道ばたにひっそりと咲いているコケモモを見つけた。その可憐さに思わずシャッターを切った。 |
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青空に新緑が映える。 |
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ミヤマキリシマは聞くところによると虫害がひどいらしい。でもきれいに咲いている株もあった。 |
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7時50分、扇ケ鼻到着。
なだらかな斜面にミヤマキリシマが咲いている。が、今ひとつの株が多い。
ミヤマキリシマ越しに星生山を望む。 |
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扇ケ鼻を後にして星生山へ。山腹の池塘に少し寄り道。ここはホームページを見て「池塘ってどんなところだろう」と思っていたので、見ることができてうれしかった。 |
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星生を登り始めたところ、しばらくすると大岩をロープを使ってよじ登るところにでくわした。前述したように私は高所恐怖症。一人で「ひえ〜」といいながらよじ登った。
やっとの思いで通過したあと、下を振り返るとさきほどの池塘越しに久住山頂が見えた。 |
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8時30分、星生山到着。
澄み渡った青空のもと、初めて登ったすがすがしさ。うれしくてたまらなかった。
星生山は久住山と違って登る人も少なく、静かな山を楽しむことができました。この写真は少ない登山者のうち、私のように単独で登ってこられた方に撮ってもらいました。 |
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星生山頂より三俣山を望む。
三俣山の右には平治岳、さらに右に北大船山。三俣山の左奥には遠く由布岳が見える。 |
実はこの日、私はこのあとの予定として、久住山に登って下山するつもりだった。ところが、星生山頂でシャッターを押してくれた方が私に話しかけてきた。
「このあとどうする予定?」 私「久住に登って、すぐ下山しようと思ってるんですけど」
「まだ9時前だよ。こんなに天気がいいのに、それじゃあもったいないよ。私はこれから天狗から中岳、稲星、久住と、ぐるっと一回りするつもりだよ。君もどう?気持ちいいよ」
今から思えば、この方とのこの会話が、私が久住連山にはまったきっかけだったように思う。なぜならその方の言うとおりに(体力が心配で稲星山は行かなかったが)歩いてみて、久住のすばらしさに感激したから。黄色いTシャツを着ていた、少し小太りのおじさん(失礼!)だったあの方、お名前も存じませんが、その節はありがとうございました。 |
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星生山頂を後にして久住別れへ。ところが、星生山はここまでが草尾根なのに対して、ここからは岩尾根である。私はそんなことも知らずに来てしまった。
慎重に、慎重に進んでいく。 |
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こんな大岩がごろごろしているところを、岩伝いに降りていく。写真右後方には阿蘇が写っているが、この日の私にはそんな余裕はなかった。 |
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避難小屋が見えてきたときには本当にほっとした。 |
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久住別れから、久住山に登る人たちと別れて、左手の天狗ケ城へと向かう。その途中には水のない空池がある。これは何度も久住山に登っていたので知っていた。 |
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そして、何も知らない私が天狗ケ城の下を歩いていると、突然目の前に広がってきたのが御池だった。
こんなところに池があるなんて思いもしなかったので、本当に驚いた。と同時に、光り輝く池面の美しさに感動した。 |
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天狗ケ城に登る途中、御池を見下ろす。 |
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9時50分、天狗ケ城到着。
天狗ケ城山頂にて。星生と硫黄山。後方には湧蓋山。 |
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天狗ケ城で一休みして、すぐ近くに見える中岳に向かった。
10時10分、中岳到着。
九州最高峰に立ったぞ〜!と大満足。 |
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中岳からは、あこがれの坊がつるを見ることができた。 |
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そして、これもあこがれの、大船山。 |
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中岳を下り、御池のほとりでお昼ご飯とした。この場所での食事とコーヒーは最高だった。 |
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そして、人のにぎわう久住山へ。
11時50分、久住山到着。 |
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久住山頂では、御年70才という方と出会い、一緒に写真に写っていただいた。私は今42才。28年後にまだ山に登る元気があるだろうか・・・。 |
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最後に、阿蘇五岳を写真に収めて、下山の途に着いた。初めての縦走は、一生忘れられないものになりそうだ。 |