坊がつる・平治岳
2007年8月11日〜12日
 7月21日に山渓で買ったテント用具一式を背負い、坊がつるでのテント泊デビュー。台湾付近にいる台風のせいで南から湿った気流が九州地方に来ているが、「土日とも晴れときどき曇」という天気予報を信じ、入山。
 テント泊となると荷物が重い。いつもは6sくらいだが今日は12sもある。そうなるとやはり吉部からが楽だ。道路脇に車を止め、ちょうど一緒に到着したご夫婦とキツネノカミソリを見て、一足先に取り付いた。
 最初の急登を登れるか心配だったが、思ったほどでもなくクリア。暮雨の滝で写真を撮っていると先ほどのご夫婦も降りてきた。ちょっと話をして、HPのコマーシャル。
 坊がつるに到着し、さっそくテントを設営する。初めてなので説明書を見ながら、それでも30分で立てることができた。ところが山はガスがかかっている。やはり湿った気流のせいだろう。しかたなく、唯一ガスのほとんどない平治岳に向かった。
 大戸越から登り専用道を登る。そう言えば平治岳に大戸越から登るのは初めてだ。登ってみるとママコナ・シモツケ・シモツケソウ・イヨフウロ・サイヨウシャジン・ワレモコウといった多くの花がさいており、ミヤマキリシマだけの山ではないことを再認識した。頂上付近で坊がつるのテントを撮影後、大戸越近くで昼食。
 テントに戻ると三俣山や大船のガスが晴れている。しかし今更登る元気もなく、のんびり過ごすことにした。3時から法華院の温泉500円。このとき帽子がなくなっていることに気づき、大ショック。気を取り直して生ビール700円を法華院の看板の横で坊がつるを見下ろしながら飲む。夕方、6時から夕食。今日は焼き肉にビール、ご飯。夜は8時半から焼酎のお湯割りを飲む。9時半に寝たが、多くのテントは9時頃には暗くなっていた。
 翌12日。4時に雨の音で目が覚めた。強くはないが、これでは山に登るのはムリなので、まだ寝ることにした。6時に起き出し、断続的に雨が降る坊がつるを眺める。辺りはガスで真っ白だ。今日は朝食を食べて下山することにした。7時朝食。ザックに荷物を詰めた後、8時からテントの撤収。20分くらいで終了し、下山した。
11日
6:45吉部出発→7:35〜8:10暮雨の滝→9:00坊がつる→10:20平治岳取り付き→10:55大戸越→11:35平治岳→11:55〜12:50大戸越(昼食)→13:35坊がつる
12日
8:20坊がつる→9:40吉部
吉部の道路脇に駐車。意外なほど車が少ない。長崎県からいらっしゃったというご夫婦とキツネノカミソリを見る。井原山のオオキツネノカミソリはきれいだそうだ。ご夫婦より一足先に入山した。
暮雨の滝ルートは、いきなりの急登で始まる。今日はここを12sのザックを背負って登れるのかどうかが心配だった。いつもは6sくらいなので、3倍だ。それでも思ったほどでなく、無事クリア。
暮雨の滝に降りてみた。このルートは何度も歩いているが、滝に降りるのは久しぶりだ。今日は急ぐこともないので、ゆっくり撮影した。
角度を変えて正面から。
時折、水しぶきが光のシャワーのように見える。
駐車場でご一緒したご夫婦も降りてこられた。ご夫婦で同じ感動を味わえるというのはうらやましい。
大船林道と合流。青空が広がるものの、三俣山にはガスがかかっている。
ほどなく坊がつるに到着。いよいよテント泊デビューである。場所はこの写真の左のあたりに決めた。朝なのでまだテントの数も少ない。
山渓で買うときに立て方の説明を聞き、その後自宅の居間で一度だけ本体を組み立ててはみたものの、フライシートもぺぐも今日が初めてである。説明書を開き、手順通りに組み立てていく。頭をひねりながらの30分、なんとか完成!なお、南風がかなり強く吹いているため、風向きも考えて設置した。
予定では大船に登るつもりだったが、この通りガスの中。
三俣山もガスに包まれている。もちろん中岳方面も真っ白だ。
しかたなく、唯一ガスのほとんどかかっていない平治岳に登ることにした。どこでもいいから、坊がつるに立てた我がテントを見下ろして撮影したい。
坊がつるの南東端から、大船へは直進。平治岳は左折する。そう言えばこのルートを歩くのは久しぶりだ。
大戸越に到着。一組のグループが下り専用道を降りてくるところだった。そこで律儀に登り専用道を登ることにした。登り始めて気が付いた。平治岳には北側から登り大戸越に降りるルートしか歩いたことがないので、この登り専用道は初めてだ。
登り始めてちょっとびっくり。いろんな花が咲いている。これはママコナ。
シモツケ。
平治岳はミヤマキリシマだけの山ではないことを再認識した。
サイヨウシャジン
サイヨウシャジン(463KB)
シモツケソウ
ワレモコウ
初めて出会った、イヨフウロ。
イヨフウロ(491KB)
登りが渋滞する原因となっているロープ場を通過。
ようやく頂上付近まで登ってきた。花々を撮影しながらその度に足が止まるので、ここまで40分もかかってしまった。
ここまで登ってきた目的は、我がテントを上から見下ろした写真を撮影することだ(山頂付近はガスっていたのでちょっと下って撮影した)。
中央に見えるトイレの、右側に3つあるテントのうち、真ん中に見えるのが我がテントだ。
今日は大戸越の少し上で、坊がつるを見下ろしながら昼食。宮崎地鶏をつまみにビールを飲む。ただ、しっかり冷やしすぎてまだ半分ほどは凍っていた。も一つ言えば、このメニューはどう見ても塩分過多だ。
腰を下ろして気が付いた。周りには花がたくさん咲いている。
左にワレモコウ。
右にはママコナ。
振り返るとサイヨウシャジン。
坊がつるに下ってみると、三俣山のガスが晴れている。しかしもう登る元気はない。坊がつる付近でゆっくり過ごすことにした。
木道脇に咲いていたサワギキョウ。
法華院温泉より。テントもずいぶん増えてきた。
夕食時のビールを法華院温泉で調達。午後5時半でこの売れ行き。なお、私はこの前に生ビール700円も飲み干している。今日は飲んでばかりだ。
夕食は焼き肉。肉をどうやって冷やして持ってくるかが悩ましかった。たどり着いたのがこれ。百均で購入したミニミニ保冷バッグ。 バッグの中はこうなっている。多量の保冷剤も百均で購入。この時間まで十分冷えていた。
準備万端。
夕食も済み、いい気分に。そして初めての坊がつるテント泊の夜が更けていく。
夜明け前、4時に雨の音で目が覚めた。6時頃の坊がつる。辺りは真っ白だ。雨も断続的に降っている。これでは山に登れそうもない。朝食を食べて下山することにした。
テントの撤収も20分ほどで終わり、下山。ガスのかかる坊がつるを振り返った。今回はテント泊が第1の目標だったので、次回はもっと天気のいい日にリベンジし、満点の星空や山頂での夜明けを見てみたいと思う。
下山途中に見つけた、ヤマホトトギス6姉妹。長女だけが咲いている。
吉部に咲くキツネノカミソリをカメラに収め、帰路についた。
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