大船山
2007年10月13日
 ここ数日寒気が日本付近にやってきて、厳しかった残暑もようやく終わろうとしている。そこで、先週に引き続き大船山頂の紅葉の状況をチェック。今回は男池から入山した。
 今日は午前中のみ晴れるという予報。だが男池駐車場に着いたときには空は雲で覆われ、山にはガスがまとわりついている。「山の天気は登ってみないとわからない」と言い聞かせながら登り始めた。花もほとんどない登路を淡々と歩く。ソババッケに着いたときにも上にはガスがあり、テンションがあがらないまま、ゆっくりと登っていく。ところが大戸越に着いてみると上空には青空が。冷たい北東の風のため、黒岳と平治岳方面のみ、ガスが大量にあることがわかった。さらに大船に向かって登り、ガレ場にさしかかったときにはすっかりガスも晴れ、一気にテンションもあがった。
 山頂に着き、気になる御池を見下ろす。池の周囲の木々の紅葉はようやく始まったばかりのようだ。登山客も少ないので、池に降りて昼食とした。ラーメンを作っているとガスがやってきた。自分しかいない池のほとりで、ガスをまとった池の景色を眺めながらラーメンをすすった。
 下山は風穴に向け、長い下りを慎重に下った。奥ゼリにはできたばかりの真新しい道標が立てられていた。
6:15男池出発→6:40かくし水→7:05ソババッケ→8:15大戸越→9:30段原→9:50〜11:20大船山頂と御池→11:45段原→13:05風穴→13:30奥ゼリ→13:55ソババッケ→14:55男池
男池駐車場で山を見上げる。ガスがかかっているが、「午前中は晴れる」という天気予報を信じて登ることにする。
ソババッケを通過。やはりガスがかかっている。テンションが下がり、ここまで順調だった歩みが重くなってしまった。
ソババッケを少し行くと分岐だ。当初は風穴経由で登り大戸越に下る予定でいたが、それだと6月23日と全く同じコースであることに気がつき、その逆コースを歩くことにした。
大戸越へのルートは一部変更されていた。以前はなかった真新しいロープがある。
大戸越直前、あと数十mというところにススキの大群落があり、ルートはこの中を通っている。ススキが露をびっしりつけているため、カッパを着る。わずかな距離だが、そのまま通ると悲惨なことになる。
大戸越に到着。やはり平治岳はガスっている。右(東側)から左へとガスが吹き抜けていく。
ところが幸いなことに、大船方面は晴れている!これは期待がもてそうだ。
北大船山の尾根に上がって振り返ると平治岳のガスもかなり晴れてきたようだ。北東方向(写真右奥)には雲海が広がっている。
大船方面もすっきり晴れている。一気にテンションがあがった。尾根道を段原へと向かう。最高の気分だ。
イタドリの黄葉越しに九重連山を撮影した。
黄葉越しの九重連山(456KB)
山頂に到着し、段原方面を見下ろす。先週と比べほとんど変化は見られない。
次いで坊がつるを見下ろす。このとき、テントは1張りだけだった(下山時には2張りになった)。
気になる御池を見下ろす。周囲の木々はようやく色づき始めたところのようだ。ところどころ、わずかに紅葉の赤い色が見える。
御池のほとりの紅葉はまだ始まったばかりだ。さて、ピークはいつ頃だろう?去年紅葉のピークを全く読めなかった私には予想などできない。
この写真を見て下さっている皆さんで判断していただきたい。
同じく御池のほとりの紅葉の様子。
御池のほとりで紅葉の始まった木々を見ながらキャベツと卵入りのラーメンを食べる。今日は私以外誰もいない。来週か再来週はさぞにぎやかなことだろう。
周囲のガスが御池にも降りてきた。幻想的な風景が広がる。この風景を見ながらコーヒータイム。
再び山頂に戻ると米窪からガスが吹き上がっていた。まるで米窪が噴火したようにも見える。
ガスのかかり始めた九重連山を一瞥し、米窪壁へと向かった。
米窪壁にて。これで今年のリンドウは見納めかもしれない。
ワレモコウを見下ろす。
風穴へと下る途中、黒岳を見上げる。この斜面が紅葉で染まるのを見てみたい。
風穴を過ぎ奥ゼリを通過すると真新しい道標が立てられていた。これならよく目立つ。日付は「2007 10」となっていた。ごく最近だ。
トリカブト
ユキザサの実
かくし水で水を汲んだ。明日はこの水でおいしいコーヒーをいれよう。
深まりゆく秋を感じながら男池へと下山した。
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