平治岳
2008年6月7日
 今日は休日出勤で山行はあきらめていた。が、意外にも午前中に仕事が終わったため、平治岳のミヤマキリシマを見るべく、一路高速を使い吉部をめざした。吉部の駐車場は予想通り満車。しかし早くも下山した人がいて路肩にスペースがある。なんとか車を停め急いで準備をして1時45分の出発となった。次々と下山してくる人たちとすれ違うのは気恥ずかしいが仕方がない。「今から登るんですか」と聞いてきた人もいた。その疑問は当然だ。こんな時間に入山するなんて、日帰り登山では考えられない。
 今日はとにかく急がなければならない。あえぎながら登る。周りの草花に目もくれずただひたすら登る。それでも大窓ではシロドウダンとベニドウダンにご挨拶。
 あえぐこと1時間半、平治岳北峰に到着。残念ながら曇っているものの、満開に近づくミヤマキリシマを見ることができた。すぐに南峰へと向かい、南斜面のミヤマキリシマを撮影した。時間が遅いためさすがに人は少なかった。写真を撮り終えすぐに下山。
 今日は写真を撮っている間だけが休憩時間。あとはただひたすら歩いていた。それでも吉部に到着した6時前には林の中はすでに薄暗くなっていた。 
13:45吉部出発→14:10大船林道合流→14:20平治岳とりつき→14:45大窓→15:20平治岳北峰→15:40〜16:00南峰→16:15大戸越→17:00大船林道合流→17:40吉部
午後1時半の吉部有料駐車場はひしめきあっていた。
なんとか道路の路肩にスペースを見つけ駐車。
今日はとにかく急がなければというわけで、登路脇に眼を向ける余裕がない。
それでも林の中での白い花は眼に飛び込んでくる。しばし足を止め撮影。
吉部より1時間で展望のきく大窓に到着。昨年はここまで約1時間半かかっていたからかなり速い。
ここにはシロドウダンとベニドウダンが咲いているのでごあいさつだ。まずシロドウダン。
そしてこちらはベニドウダン。
尾根に登り平治岳の山頂が見えてきた。
平治岳(北峰)山頂に到着。吉部より約1時間半。
北峰山頂より三俣山方面を望む。今日は午後からくもりとの予報だったので
三俣山が霞んでいるのはしかたない。
続いて黒岳方面。
北峰には長居をせず、南峰へと向かう。
南峰より北峰を振り返る。一面ピンク色だ。
南峰にて定番の構図で撮影。すでに3時半を過ぎており、人もまばらで撮影にはちょうどよい。
この構図で人が写らないのは遅く出発したケガの功名かもしれない。
ミヤマキリシマ1(452KB)
南峰山頂にザックを置き、撮影ポイントを探す。この辺りはミヤマキリシマの間を
縫うように細い登路(?)があり、人が多いとすれ違うのも大変なところだが、
この時間はほとんどすれ違う人もなく、あちこち歩き回ることができた。
山頂付近に戻り、南斜面を俯瞰。ここは今が満開だろうか。
ミヤマキリシマ2(448KB)
今日は山頂での昼食はおろか、コーヒーさえ飲むことなく(準備はしてきたのだが)、
撮影を終えるとそのまま大戸越へと下山した。その途中にもう1枚。
ミヤマキリシマ3(465KB)
大戸越に下り、南峰を見上げる。大戸越にはまだ数組のグループがおり、下山準備をしていた。
吉部へと急ぎ足で下山する。
その途中ふと見上げると、頭上にはすばらしい新緑がこぼれていた。

 私は通常6時半頃に入山し1時半から2時半頃に下山するよう心がけている。厳しい(=時間がかかる)ルート、たとえば黒岳縦走ではそれが5時半スタートとなったり、お手軽な大曲から三俣山のピストンであれば7時半スタートとなることもあるが、午後2時半頃には下山するようにしている。それは家族との「日が暮れるまでには家に到着する」という約束を守るためでもあるが、早く出発するのは単独登山の鉄則でもある。もし途中で何らかのトラブルがあって動けなくなったとしても、早立ちをしていれば後続の人に見つけてもらえ、救助を呼ぶことができる。したがって今回は私にとっては異例中の異例である。妻にも「今回だけ」と言い、初めて吉部に下山した時に妻に連絡を入れた。
 しかし振り返ってみると、やはり午後からの入山は危険だ。今回は何もトラブルがなかったからよかったが、もし何らかのトラブルがあれば、下山途中で完全に日が暮れていたことだろう。もちろんヘッドライトは持参していたが、それでも暗い中、単独での下山はつらい。道迷いも起こしやすいことだろう。というわけで、日帰り登山で午後に入山するのは今回限りである。
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