鳴子山・中岳・稲星山
2008年6月27日
 先々週そして先週と、休日出勤や梅雨の長雨のために2週連続で山行できなかった(特に6月14日土曜日は一旦は山行できる状況になりながら、職場の都合で急遽出勤することになった)。そんなことで山行できないストレスが積もっている状況である。週末28日・29日の予報はまたも雨で、「また山行できないのか」とがっかりしていたところ、27日金曜日は晴れの予報である。そこで思い切って有給休暇をとって山行することにした。職場のみなさんには一応理由は伏せておいたが、きっとばれているにちがいない。
 今日は1年ぶりに沢水から鳴子山へ。鳴子山といえばねらいはもちろんオオヤマレンゲである。しかし登り始めてすぐに後悔した。今日は天気がよいのだから、何もこんな樹林帯を歩かなくてもよかった。距離は長くなるが牧ノ戸からの方が青空を見ながら気持ちよく歩けたかも。そんなことを思いながら前日までの雨ですべりやすくなっている登路を登った。去年と同じように鳴子山への直登ルートをとる。ほどなく鳴子山に到着、小休憩ののちオオヤマレンゲの撮影。しかし今年は花が少なく、よく探さないと見つからないほどだ。それでも数輪見つけて撮影でき、満足した。
 撮影後は稲星越から中岳へ。山頂でラーメンを食べているとガスが押し寄せてくる気配。稲星山を経由して早々に下山した。
6:20沢水出発→8:10鳴子山への直登ルート入口→8:40鳴子山→(オオヤマレンゲ撮影)→9:40稲星越→10:10〜11:00中岳(昼食)→11:25稲星山→11:45稲星越→13:35沢水
沢水へ向かう途中、すっかり明るくなった九重連山を撮影。
梅雨時期とは思えないさわやかな空が広がっている。
気持ちよい山歩きができそうだ。
沢水展望台に到着。私は4番目だ。
これまではたいてい1番か2番だったが、
今日は私が遅いのか、それともみなさんが早いのか。
歩き始めてすぐ、シモツケの出迎えを受ける。
ヤマアジサイが咲き始めていた。
やがて大規模な土石流の跡を横切る。
昨年はこんな土石流跡はなかったような気がする。
自分自身も染まってしまいそうな新緑の中を歩いていく。
登路には白い花びらが敷き詰められていた。
私には顔に見える大岩。
視界が開けたところで小休憩し青空を見上げる。やっぱり山は最高だ。
阿蘇も今日はきれいに姿を現している。
すぐそばにはベニバナニシキウツギが咲いていた。
やがて稲星越へのルートを示す標識が見えてくる。
ここからルートは左へと曲がっていくのだが、
曲がらずに直登し鳴子山へと向かう。
歩きにくいガレ場を慎重に登っていく。
途中には小さいが標識も設置されている。
やがて左側に見えてきたロープに従いガレ場から離れ、
再び樹林帯を5分ほど登れば尾根に飛び出る。
鳴子山が見えてきた。もう一息だ。
周りに咲いているシロドウダン。思わずカメラを向けた。
さわやかな風を感じながら気分良く歩く。
後ろに見えているのは稲星山だろうか。
こちらはベニドウダン。花期は終わりに近づいているようだ。
苦手な岩場をよじ登ると、もうすぐ鳴子山山頂だ。
山頂にはただ1本の棒が立てられているだけ。昨年は小さな標識があったように思うが。
しかしここからの眺めはすばらしい。中央やや左が白口岳。その右奥は三俣山。
左には中岳、さらにその左奥にわずかに覗いているのが天狗が城。
右に眼を転じると大船山がどっしりと見える。左には平治岳、その間には遠く由布岳。
山頂にはかれんなコケモモが咲いていた。
うっかりすると見過ごしてしまいそうなほど小さい花だ。

小休憩の後、今日のお目当てであるオオヤマレンゲの撮影へと向かう。
今年も会うことができた、森の貴婦人。苦労してここまで登ってきてよかった。
オオヤマレンゲ(483KB)
オオヤマレンゲ2(478KB)
つぼみにさえ気品が感じられる。
残念ながら今年の花は昨年に比べて数が少ないように感じられた。
すれ違った数人の方も同じような感想を話しておられた。
でもきれいな花と会えたので私としては十分満足だ。
ここからは青空の下での山歩きを楽しむことにした。
ツクシドウダン。きれいな赤い花は青空とよく合う。
名残のミヤマキリシマが咲く稲星越を通過し、中岳へと向かう。
中岳にとりつく。
ゆっくりのんびり歩を進め、20分ほどで山頂到着。
岩の上ではキアゲハが羽を休めていた。
君は今、九州最高峰のキアゲハだぞ。
大船山と平治岳、そして坊がつる。
御池方面を撮影。ミヤマキリシマが咲き誇っていたときはさぞきれいだっただろう。
しかしそのころであれば人も当然多かったはず。今日は平日だけあってほとんど人がいない。
しかしここは九重。平日とはいえ時折登山者がやってくる。中には72才の男性も。
25年後、私ははたして九重に登る体力・気力があるだろうか。
今日はここで昼食をとることにした。毎度変わらぬラーメン。
昼食を終え、稲星山へと向かう。
稲星山頂では2組のご夫婦が昼食中だった。
稲星越からの下山ルートは、きちんと整備されていた。感謝しながら下った。
しかし、この沢水からの本山登山道は登りも下りも実にきついルートである。
今回は往復ともこのルートを歩いたわけだが、下山時もすべらないよう慎重に下った。
見晴らしのよい岩の上で小休憩。山頂付近はガスってきたようだ。
私を包み込むように、あたりから無数の鳥のさえずりが降ってくる。
いったい何種類いるのか聞き取ろうと思ったが多すぎてわからなかった。
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