扇ケ鼻・星生山 | ||||||
2008年7月21日 | ||||||
7月19・20・21日は3連休であるが、、毎日休日出勤の予定が入っており山はあきらめていた。ところが昨日(20日)の午後、突然翌日(21日)の予定がなくなったため、当然のごとく山行を決定。今回は久しぶりに赤川から久住山をめざすことにした。 赤川へと車を走らせている途中、東の空にはすばらしい黎明が広がっている。今日はいいぞと思ったものの、肝心の九重連山の山頂付近にはガスがかかっている。このガスが切れることを祈りつつ、5時半に赤川から入山した。 登路脇に咲く花々を撮影しながら、朝露に濡れた草をかきわけつつ登っていく。まもなくズボンはびっしょり濡れてしまった。ガスが晴れないので意欲があまりわかず、2時間以上もかかってようやく扇ケ鼻に到着。しかし展望は全くきかず、早々に扇ケ鼻分岐へと向かった。扇ケ鼻分岐でしばし休憩し、この後どうするかを思案した。このままガスが晴れないようであれば、久住山経由で下山しようと決め、西千里浜を歩き始める。ところがその途中でガスが切れ始めた。これは星生山に登らなければなるまい。とたんに意欲がわき、星生山に取り付く。星生山頂に着くとあまり展望はきかないものの、あたり一面真っ白というわけでもない。むしろ涼しくて気持ちいいくらいだ。小休憩の後、とりあえず久住分かれに向かう。久住分かれ付近でも、時折ガスが切れ青空が広がるものの、肝心の久住山はほとんどガスの中だ。そこで、御池に向かい、いつもの池のほとりで昼食をとることにした。 御池に着きガスかかる景色を見ながらラーメンを食べる。時間と体力を考え、今日は天狗が城と中岳をパスすることにし、久住山へと向かうつもりで池の小屋から神明水へと向かう。しかしガスは依然切れる気配はなく、久しぶりの久住山はあきらめ、結局そのまま南登山道を下った。 |
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5:35赤川出発→7:50扇ケ鼻→8:15扇ケ鼻分岐→9:05〜9:15星生山→10:00久住分かれ→10:20〜11:20御池(昼食)→11:35神明水→南登山道→13:20赤川 | ||||||
赤川へと車を走らせていた午前5時前、東の空には見事な黎明の空が広がっていた。 しかしこの後見えてきた九重連山の山頂付近にはガスがかかっていた。 |
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赤川駐車場を出発。私の車の他には2台だけ。 | ||||||
出発して10分足らずで左折し扇ケ鼻へと向かう。 登路中央のケルンが目印だ。 |
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高度を上げていくと辺りが開け、ノリウツギの白い花が目立ってきた。 同時に辺りもガスで白い。 |
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登路にはササが生い茂っており、 | ||||||
そのすべてが朝露でしっとり濡れている。おかげで私のズボンはぐっしょりだ。 スパッツを装着しているものの、そのうち靴下も濡れてしまった。 |
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おまけに時折視界が開けても展望がきかず、これではテンションがあがらない。 | ||||||
辺りを見てもしかたがないので、もっぱら足下を見ながら花散策のつもりでゆっくり登ることにした。 この時期、さまざまな花が目を楽しませてくれる。 |
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辺りにけっこうたくさん咲いていたオカトラノオ。 | ||||||
白い花がきれいなノリウツギ。 | ||||||
ノリウツギはユキノシタ科アジサイ属だそうで、道理でアジサイに似ているわけだ。 | ||||||
ササの葉に隠れるようにひっそりと咲いていたシライトソウ。 | ||||||
白い花が多い中、ほぼ唯一の黄色い花。これはユウスゲだろうか。 | ||||||
イブキトラノオ | ||||||
ヤマブキショウマ | ||||||
多少色合いと形が異なるように思うが、これもヤマブキショウマだろうか。 | ||||||
九州の山歩きにようこそのgangeeさんからメールをいただいた。 上の「ヤマブキショウマ」は「アカショウマ」で、下は「チダケサシ」ではないかとのこと。 この仲間はよく似ていて正直言って私には難しい。gangeeさんに感謝。 (7月22日20:00追記) |
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ようやく扇ケ鼻山頂に到着。しかし辺りは完全にガスの中だ。 晴れていればこの向こうに久住山が見えるはずなのだが。 展望がきかなければ山頂にいてもしかたがない。 すぐに扇ケ鼻分岐へと向かう。 |
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ガスの中で揺れるイブキトラノオ。 | ||||||
ママコナが咲き始めていた。 | ||||||
すぐそばには地味なホソバシュロソウも咲いている。 | ||||||
扇ケ鼻分岐を通過。ガスはいっこうに晴れる気配がなかった。 小休憩しながら思案する。さてこのガスの中、どうしたものか・・・。 |
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とりあえず久住山をめざして歩き始める。 ノハナショウブの群落を見つけた。思わず足をとめカメラを向ける。 |
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西千里浜のケルンのそばを通過中、突然ガスが切れてきた。 | ||||||
断続的ではあるが、星生山も見えてきた。 これはもう登るしかない! |
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時折広がる青空を見上げながら登る。 少々のきつさはこの青空を見ると吹き飛んでしまう。 |
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星生山頂に到着。 | ||||||
山頂より硫黄山の噴煙を見下ろす。 噴煙がそのままガスに飲み込まれていく。 |
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10分ほどの休憩中、久住山方面のガスが切れることはなかった。 腰を上げ、ガスのかかる稜線を、とりあえず久住分かれまで向かうことにする。 |
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ノリウツギ咲く星生崎の岩場。 | ||||||
このガスの向こうに久住山が見えるはずなのだが・・・。 | ||||||
久住分かれに向かう間、何度かガスが切れ、久住山の姿を見ることができた。 でも山頂はずっとガスの中のようだ。 |
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久住分かれ付近を通過中、天狗が城方面のガスが一瞬とれた。 夏山の風景が広がる。 |
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久住山頂はガスの中のようなので、御池に向かう。 ガスが流れ中岳にかかる。 |
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ノリウツギ咲く天狗が城を見上げる。 | ||||||
御池にはまだ水く湛えられていた。 | ||||||
湖畔のいつもの場所で、ガスかかる幻想的な風景を見ながら昼食を食べることにした。 | ||||||
いつものようにラーメン。それに今日はコンビニおにぎり。 デザートにプラムを持ってきた。 |
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ゆっくりとラーメンをすすり、デザートも食べてコーヒータイムを過ごす。 天気が良ければ暑いだろうが、今日は涼しくてちょうどよい。ガスのおかげだ。 |
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池の小屋経由で神明水までやってきた。ここでまた久住山へ向かうかどうか思案。 しかしガスの中、山頂へ行ってもなあ、ということでここから南登山道を下山することにした。 それにしてもこの標識、方向を示すプレートがすべて落ちてしまっている。 |
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阿蘇方面の風景を時々見ながら下山していく。 | ||||||
振り返るとやはり久住山頂はガスの中だった。 | ||||||
下山途中、ヤマホトトギスに出会うことができた。 | ||||||
久住山頂には行かなかったが、多くの花に出会えて満足の山行となった。 | ||||||
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