三俣山
2008年8月25日
 盆は家族と過ごし、週末(23日・24日)は休日出勤だったため、しばらく山行できなかった。先週から急に朝晩の涼しさを感じるようになり、秋の花も咲き始めた頃ではないかと気になってしかたがない。そこで、有給休暇をもらって山行することにした。3週間ぶりの山行。咲き始めているはずの秋の花をねらって雨が池をめざした。
 大曲に自転車を置き、長者原から入山。さっそくヒゴタイを撮影。タデ原を抜け、ずいぶん涼しくなった樹林帯を快適に歩く。雨が池に到着する直前、登路を草が覆っているため雨合羽のズボンを着用。これを怠るとびしょぬれになってしまう。
 雨が池には予想通りマツムシソウやワレモコウが咲き始めていた。しばらく散策し花の撮影。しかし、もしかして咲いているかもと思っていたヤマラッキョウの群落はまだつぼみだった。色づいているつぼみもあるので、今週末なら咲いているかもしれない。
 雨が池からは三俣山南峰へと直登する。登り始めてすぐのところにある上の池のほとりには、今年もサワギキョウの群落が満開だった。おとといの雨が残りぬかるんだ登路を歩き、その後クロボクのすべりやすい登りとなり雨合羽を脱ぐ。さらに登路は急斜面となる。両手で周りの木をつかんでよじ登るような感じだ。それでも今日はひたすらゆっくり登ったためか、あまり疲れることなく北峰との分岐に到着。南峰へと向かった。いつもの坊がつるを見下ろすテラスで昼食。今日はペンネ(150g)のミートソースにホウレン草のポタージュ、ネーブル。ゆったりと過ごし、本峰・西峰を経てすがもり越へと下山した。
南峰と本峰山頂付近ではママコナがあちこちに乱れ咲いていた。
4:00自宅出発→大曲に自転車を置く→6:35長者原出発→8:05〜8:40雨が池→10:05〜11:40三俣山南峰→11:55本峰→12:20〜12:30西峰→12:45すがもり越→13:30大曲→自転車で長者原へ下る
瀬の本から牧ノ戸へを向かう途中の道路脇にある展望所に車が数台。みなさん立派なカメラを構えている。
いったい何時からここにこうしているのだろうか。
みなさんのねらいは雲海に浮かぶ阿蘇だ。もうすぐ朝日が差すのでそれをじっと待っているのだろう。
朝日を見てみたい気持ちもあったが私のねらいは阿蘇ではない。この1枚を撮影し、大曲へと向かった。
大曲の道路脇に自転車を置き、さらに長者原へと車を走らせる。
準備を済ませ長者原を6時35分に出発。青空が広がり気持ちの良い朝だ。
まずはヒゴタイにごあいさつ。
咲く前のこの姿がかわいい。
ススキ咲くタデ原湿原を歩いていく。風がさわやかで心地よい。秋が来たなあと実感。
湿原にはサワギキョウが咲いていた。秋になると紫色の花が目立ち始める。
タデ原を抜け樹林帯に入る。風はほとんどないが、暑さは感じない。順調に歩いていく。

周囲の開けたところまでやってきて三俣山を振り仰ぐ。青空がうれしい。
北側を見てみると一面の雲海が広がっていた。このときは「この雲海が山頂で見られたらいいなあ」と思っていたが・・・。
雨が池が近づき、花が増えてきた。まずはイヨフウロ。
サイヨウシャジン
この撮影をしたあと、草が登路を覆っているところにさしかかった。これは雨具を着なければ、びしょぬれになってしまう。
ほどなく雨が池に到着した。休憩もそこそこに秋の花を撮影する。
ママコナ
コオニユリ
今日のねらいのひとつ、ワレモコウを三俣山をバックに撮影した。
そしてこれがもうひとつのねらい。咲き始めたマツムシソウ。
もしかしたら咲いているかもと期待したヤマラッキョウはまだ咲いていなかった。撮影を終え、三俣山へととりつく。

雨が池から三俣山へ向かうと、ほどなく上の池のほとりに着く。
水の中のスギゴケの緑色が鮮やかだ。
池のほとりのサワギキョウの群落は今年もきれいに咲いていた。
おとといの雨が残りぬかるんだ草原の中の登路を歩く。あちこちに水たまりがあり歩きにくい。その後クロボクのすべりやすい登りとなり雨合羽を脱いだ。この後徐々に登路は急斜面となる。両手で周りの木をつかんでよじ登るような感じだ。それでも今日はひたすらゆっくり登ったためか、あまり疲れることなく北峰との分岐に到着、南峰へと向かった。

南峰を仰ぎ見る。上空は青空だ。
だが大船を見るとガスがかかっている。どうも朝見た雲海が動き出し、九重連山にガスとなってかかってきているようだ。
まあ、ガスで真っ白になることもあるまいと気楽に考え、歩を進める。
南峰に到着。だれもいない山頂を通過し、坊がつるを見下ろすテラスへと向かう。
今日のメニューは久しぶりのパスタ。といってもスパゲッティをゆでるのは難しいのでペンネのミートソースである。それとホウレン草のポタージュに、デザートのネーブル。これに食後はブルックスのコーヒー。今日はなかなか充実した昼食だ。

実は先日いただいたメールに「いつも見ています。お昼ご飯今日もラーメンかな?」とあり、ラーメン以外のメニューを思案中。今回はその第1弾のつもりである。
ともにガスのかかる大船山(左)と久住山・中岳方面(右)を見ながらの昼食。
ススキ咲く南峰よりガスかかる大船山を望む。
南峰の山頂付近にはママコナがあちらこちらに乱れ咲いていた。
フクオウソウも咲き始めた。
ゆっくり休憩したことだし、本峰へと向かうことにしよう。

本峰に到着。北峰と大鍋を見下ろす。
夏の九重連山を彩ったノリウツギもその役目を終わろうとしている。

西峰に到着。あとは下山するばかりだが、すぐに下るのはもったいない。
ガスかかる九重連山を眺めながらしばらく休憩することにした。
右下(北側)を見下ろすと大曲が見えた。ちょうど写真の中央付近に私の自転車があるはずだが、さすがに遠すぎてよく見えない。
何か物があるような気もするが・・・。
いつまでも休憩しているわけにもいかない。そろそろ下山するとするか。
すがもり越に下り、大船山を振り返った。
山行記録にもどる
inserted by FC2 system