久住山・肥前が城
2008年9月20日
 おとといの木曜日に風邪を引いてしまい、昨日の金曜日にはわずかながらも微熱があった。しかし日曜は雨という予報なので、できれば土曜日の今日登りたい。朝起きて熱を測ってみると平熱だったので決行することにした。それでもさすがに体調が心配で、牧ノ戸から久住山へのピストンというお手軽山行である。
 普段より少し遅めの7時に入山。上空には青空が広がっている。体調を考えいつもより更にゆっくり、花を探しながら歩いていく。ところが扇ケ鼻分岐あたりまでくるとガスが広がってきた。さらに西千里浜に着くと久住山にもガスがかかり始めていた。星生崎に着いたときには久住山は完全にガスの中だった。
 このまま久住山に登るかそれとも天狗が城や中岳に向かうか迷ったが、久しぶりでもあり、展望がきかないことを覚悟で登った。だが登ってみるとやはりガスの中。しばらく待っていたがやはり周囲は見えない。あきらめて下り始めるとガスが晴れてきた。まあこんなものだ。
 天狗が城・中岳にも行こうかとも思ったがやめておき、御池のほとりでゆっくり昼食をとることにした。今日は初めてのメニューに挑戦。けっこううまくできた。
 下山時には急に思いつき肥前が城に寄り道したが、特にめぼしい花を見つけることはできなかった。
7:00牧ノ戸出発→7:30沓掛展望台→8:30扇ケ鼻分岐→9:20久住分かれ→9:45〜10:00久住山→10:20〜11:40御池(昼食)→12:05久住避難小屋→12:30肥前が城→13:50牧ノ戸
瀬の本から牧ノ戸へ向かう途中の駐車スペースより阿蘇五岳を望む。
今日もいい山行になりそうだ。
7時、登山者が次々と入山していく。
私もその後にのんびりと入山。
今日は体調が心配なので、いつもゆっくりだがいつも以上にゆっくりと登っていく。
すると周りのいろんなものが見えてくる。
足下に楓の種子が散らかっているのに気づき、見上げてみた。
第1展望台に到着。すでに日は高く昇っていた。
ススキ越しに三俣山を望む。左奥にははるか遠くに由布岳が見える。
ここから沓掛展望台まではけっこういろんな花が咲いている。
そこであたりをきょろきょろしながらのんびり歩を進めていると、
男性が私を追い抜きざまに「何か探し物ですか」と声をかけてきた。
「いえ花を探しているんです」と返答したが、確かに探し物には違いない。
イヨフウロ
朝日を受けたサイヨウシャジン
沓掛の岩場を降りたところには早くも紅葉しかけた樹があった。
ドウダンツツジだろうか?それにしても気が早すぎる。
青空が広がっていたのだが、星生山が近くに見えるようになってみるとどうもガスが広がってきているようだ。
扇ケ鼻分岐で一休み。
ここからは西千里浜をのんびり散歩気分で歩きながら花の撮影をすることにした。
いったい久住山までどれくらい時間がかかることやら。だが特に急ぐ理由もない。
フクオウソウ
ホクチアザミ
ホソバシュロソウ
ワレモコウ
リンドウ
これはマイヅルソウの果実だろう。
ようやく久住山が見えるところまでやってきた。
だがガスがかかり始めているようだ。
星生崎に到着し避難小屋を見下ろす。
久住山はすっかりガスにおおわれてしまった。
歩いていると時折ガスが切れ、久住山が見えるようになる。
しかしほんのわずかの時間だ。南斜面から次から次にガスが押し寄せてくる。
久住分かれを通過。三俣山方面はこちらよりもガスが少ないようだ。
ここで予定通りガスのかかる久住山に登るか、それとも比較的ガスの少ない天狗が城・中岳に向かうか、しばし思案。しかしこのところ久住山にはあまり足を向けていないので、ガスで展望がきかないことも覚悟の上で、やはり予定通り久住山をめざすことにした。
私はどの山に何回登ったかデータをとっているのだが、今のところ久住山がトップ(24回)。だが三俣山や大船山、中岳などの回数がどんどん増えてきている。ここらで登っておかないと久住山がトップからすべり落ちてしまうかもしれない。別に久住山がトップでなくてもいっこうにかまわないのだが、九重連山の盟主であることを考えるとちょっと申し訳ない気もして、できればこのまま久住山はトップにしておきたい気がする。
久住山頂に到着。牧ノ戸から2時間45分。
予想通り展望はまったくきかない。
しばらく待ってみたがあきらめて御池へと向かう。
ところが久住山から下り始めて5分もしないうちにガスが切れた。
「まあこんなものさ」と一人でつぶやき御池をめざす。
御池のほとりに到着。中岳にはガスはかかっていない。
登ろうかとも思ったが体調を考え無理はしないことにした。
御池の周りを歩き、私のお気に入りの場所にやってきた。

さあ昼食だ。今日は新メニューに挑戦!
これが食材。アルファ米、鶏肉、タマネギ、長ネギ、卵2個。
手前右の液体はだし汁(こんぶだし+薄口しょうゆ+みりん)。
だし汁は昨夜自宅で準備したものだ(
もちろん自分で)。
まずはお湯をわかしアルファ米に注ぐ。できあがるのを待つ間にタマネギと
長ネギを切っておく。なお、ナイフは大分市の山渓で先日購入したもの。
牛乳パックをまな板代わりに使用している。これは「元気のでる山の食事」
(山と渓谷社)で見て今回試してみたが、なかなか便利である。
次にだし汁を火をかけ、タマネギを1〜2分ほど煮る。
鶏肉を入れて1分ほど煮る。
煮すぎると鶏肉が固くなってしまう。
そして1個目の卵を溶き入れて投入する。
卵を溶く容器はだし汁を入れてきた容器を使った。
2個目の卵を時間差で入れる。
最後に長ネギを入れ、アルファ米にかけると
親子丼の完成である。
我ながらなかなかうまい親子丼と甘い日田産のなしをゆっくり味わった。
食後のコーヒーも飲み終えた。さて下山するとしよう。

久住分かれから避難小屋の前を通っていくと、親子連れが多いことに気がついた。
これが今日特別に多いのか、それとも休日はいつもこうなのかはわからない。
なにしろ九重連山のメインストリートをこんな時間に歩くことは久しぶりなのだ。
記念撮影をする2人。久住山よりも星生崎の方を選んだようだ。
上の写真を撮影直後、「そういえば今年は肥前が城に行ってないな」と思い、
ちょっと足を伸ばしてみることにした。

肥前が城への入口はこの写真のすぐ右である。
山頂標識があるからここが山頂だとわかる、といった山頂。
久住山と星生崎にはやはりガスがかかっている。
西千里浜へと下る道は草に覆われて見えにくい。
ここを歩く人は少ないのだろう。
一気に沓掛山まで下り、山頂より登山道を振り返った。
牧ノ戸へ下山し振り返ると、さきほどまで元気に歩いていた女の子を
おじいちゃん(だと思われる)がだっこして降りてくるところだった。
おじいちゃんご苦労さま。私も将来こんなおじいちゃんになりたいなあ。
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