白口岳・稲星山・久住山・大船山 | ||||||
2008年10月12日〜13日 | ||||||
2週間山行できなかった。27・28の土日は休日出勤、4(土)も休日出勤。何もない休日となった5日はなんと雨。そういうわけで3週間ぶりの山行である。しかも今回は13日が体育の日のため連休で、ようやく2日続けての休日となり、坊がつるでのテント泊ができることになった(ちなみにテント泊は1年ぶりである)。 坊がつるのテント泊の場合はいつも吉部からの入山。久しぶりのテント泊で重いザックを担いで急登をクリアできるか心配だったが、なんとか坊がつるに到着してテントを設営する。しかし1年ぶりで手順を忘れている始末。それでも20分ちょっとで設営できた。休憩ののち、白口岳に出発。 白口岳の登りで前日からテント泊をしているという2人に出会った。少し話をして追い越し、山頂でHPの紹介をした。その後2人と分かれ稲星山へ。本当は久住山で昼食をとろうと思っていたのだが、カメラの望遠で見るとすごい人なので、稲星山で食べることにした。久しぶりに山々を見ながらビールを味わい、ラーメンを食べる。その後久住山でコーヒーを飲み、ここでものんびりと過ごす。できれば天狗が城と中岳にも行きたかったのだが、夕暮れも気になるところで、今回はあきらめてゆっくりと北千里浜を歩くことにした。一旦テントに戻り、法華院で入浴。入浴後はお待ちかねの生ビール(缶ビールも購入)。これが楽しみでテント泊をしているようなものだ。 翌日は大船山頂で日の出を鑑賞したかったのだがどうにも寒く、行く気が起きなかった。そこで夜明けとともに朝食を食べ、出発。今日は快晴ですばらしい黎明が見られたことだろう。残念だがしかたがない。 御池の紅葉はもうわずかでピークを迎えそうである。コーヒーを飲み、下山。坊がつるに戻ってテントの撤収をし、重たい荷物を担いでの下山。久しぶりのテント泊だったからだろうか、下山時はかなりきつかった。 |
||||||
12日 6:40吉部出発→7:20暮雨の滝通過→7:45大船林道合流→8:15〜9:25坊がつる(テント設営・休憩)→10:00鉾立峠→11:00〜11:15白口岳→11:40〜12:50稲星山(昼食)→13:40〜14:20久住山→14:45久住分かれ→15:55坊がつる |
||||||
13日 6:20坊がつる出発→7:40段原→8:00〜8:50大船山→9:05段原→9:45〜11:00坊がつる(撤収作業)→12:15吉部 |
||||||
3週間ぶりの山行で、体力的に多少不安である。しかも今回は約1年ぶりとなるテント泊で、背中のザックの重さは半端ではない(もちろん私にとってである)。さらに、最近腰に違和感がある。同じ姿勢を続けているとその姿勢をやめたときにかなり痛いのだ。これでは重いザックを担げないのではと心配していたが、去年と同じように担げたのは、やはり「登りたい」という思いが強いからだろうか。吉部の暮雨の滝コースは最初の急登が難所だが、なんなくクリアすることができた。 | ||||||
暮雨の滝を過ぎるとトリカブトの群落がある。 こんなきれいな花なのに、毒があると思うと怪しく思えてくるから先入観は怖い。 |
||||||
大船林道に合流して歩いていくうち、平治岳が見えてきた。朝日を受けたガス、そして青空がうれしい。 | ||||||
輪地切りを横切る。まだ焦げ臭いにおいがした。 | ||||||
坊がつるに到着。久しぶりでちょっと苦戦したが、なんとか無事テントを設営。 それにしても、私は今回4回目の坊がつるでのテント泊だが、4回とも同じ場所である。 ここがなんとなく落ち着くのだが、みなさんも毎回同じ位置にテントを張っているのだろうか? |
||||||
白口岳に向かう。さすがは九州自然歩道。よく整備されていた。 | ||||||
鉾立峠より白口岳を見上げる。この急登は難敵だ。 | ||||||
この季節、九重連山にはいたるところにリンドウが咲いている。 この急登にもあちこちに咲いており、一株一株に「こんにちは」と 心の中で声をかけ、はげましてもらいながら登った。 |
||||||
急登の途中、2人の男性を追い越した。2人とも昨日からテント泊をしているという。 テントでの2泊は今年挑戦してみようと思っていたのだが、2日連続の休みさえとれないようでは無理な話だ。 |
||||||
最後の岩場を越えれば山頂だ。 | ||||||
山頂では1人の男性が休憩中だった。 | ||||||
山頂のリンドウは花期を終えようとしていた。 中岳をバックに撮影した。 |
||||||
白口岳に登ると必ず撮影する定番の構図。遠く由布岳が雲から顔を覗かせている。 | ||||||
坊がつるに昨日からテント泊をしているという2人より一足早く稲星山へ向かう。 | ||||||
稲星山頂にて。いつもは閑散としている稲星山でもかなりの人が休憩中。 私も予定では久住山で昼食のつもりだったが、望遠で見るとすごい人数が 久住山頂にひしめいているようなので、ここで昼食をとることにした。 |
||||||
今日は山頂でビールが飲める。つまみはボイルしたソーセージ。 こんな簡単なつまみでも山頂でビールが飲めるなら満足だ。 ビールの後はいつもの卵入りのラーメンを食べた。 |
||||||
昼食を終え、コーヒーは久住山頂で飲むことにして歩き始める。 | ||||||
折れてバラバラになった標識。だがよく見ると、各方面を示す文字盤はきちんとその向きに置かれていた。 | ||||||
神明水で水を補給。そういえばここで水を飲んだことはあるが、補給するのは初めてだ。 | ||||||
久住山頂が近づいた。やはりすごい人だ。これではゆっくり休憩できそうもない。 | ||||||
山頂標識を撮影するのも一苦労。小さな女の子が移り込んでしまった。しかもカメラ目線だ。 | ||||||
コーヒーを飲みながら休憩しているとなんだか周囲がざわついている。 何かと思って見回すと、グライダーが無音ですべるように飛んでいた。 |
||||||
久住山頂でもゆっくり休憩。日帰りでないので急ぐ必要がないのがうれしい。 休憩しながら、さてここからどうしようか思案する。 天狗が城・中岳に寄ることも考えたが、 何も無理をすることはない。 今日のところはこのまま北千里浜を歩き、坊がつるに下ることにした。 明日もあることだし、体力は温存しておきたい。 |
||||||
北千里浜を歩くのは久しぶりの気がする。 | ||||||
私はここから見る三俣山が好きだ。穏やかな姿でなんとも言えない。 | ||||||
坊がつるに戻り、入浴の準備をして再び法華院温泉へ向かう。さすがに今日はたくさんの人が入浴中だった。 温泉の後は生ビールできまり!外のベンチで大船山を眺めながらの生ビールはこたえられない。 700円と少し高いが、通常が500円だとして、後の200円はこの風景分だと思えば安いものである。 |
||||||
日が沈んでいく。大船に最後の日が当たっている。その上空には白く月が光っており幻想的な雰囲気だ。 もし大船山頂にいたらこのときどんな風景が見えているのだろう。いつかその風景を見てみたい。 |
||||||
そして夕食。今日は念願の坊がつるでの一人焼き肉である。うまい。 食後は寝酒の焼酎へと続き、そうして坊がつるの夜は更けていく。 |
||||||
|
||||||
翌朝、周囲が暗いうちに目が覚めたのだが、強烈に寒い。 この寒さの中、暗闇を一人で大船山頂に向かう気力がなく、夜が明けて出発することになった。 三俣山に朝日が当たっているのを見ながら出発。 |
||||||
5合目のテラスより九重連山を振り返ると大船の影が黒くのびていた。 今日は雲一つない青空が広がっていて最高だ。 |
||||||
紅葉にはまだ少し早いようだが、それでも赤く色づいた木を見つけた。 | ||||||
段原に着く直前。朝日を受けて輝くススキと大船。 | ||||||
大船山頂に到着し、まずは九重連山を一望する。この景色を見るためにがんばってきた。 | ||||||
今日は空気が乾燥しているためか、硫黄山の噴煙の元気が全くない。 遠くの2本の蒸気と変わらないほどだ。 |
||||||
今日は阿蘇五岳もきれいに姿を見せてくれている。風もなく実に穏やかだ。 | ||||||
遠く由布岳を望む。由布盆地には朝霧がかかっているようだ。 | ||||||
うっすらと広がる雲の上の祖母・傾山系。実に雄大な景色だ。 | ||||||
御池を見下ろすと、かなり紅葉が進んでいた。 | ||||||
御池のほとりに下って撮影。朝の光のため暗い部分が多いが、紅葉はまずまず。 もうわずかでピークを迎えそうである。 |
||||||
山頂に戻り、段原を撮影。こちらの紅葉はもう少し時間がかかるかもしれない。 | ||||||
稜線の付近を切り取ってみた。ここが真っ赤に色づいたときにまた来てみたい。 | ||||||
景色を眺めつつコーヒーを飲み、十分満足した。さて下山しよう。 | ||||||
坊がつるに戻り大船山を振り返る。 | ||||||
さあ、撤収だ。この撤収作業とその後の重いザックを背負って下山するつらさがなければテント泊は言うことないのだが・・・。 | ||||||
何度もススキ越しに大船山を振り返りながら下山した。 | ||||||
山行記録に戻る |