大船山
2008年10月18日
 前回大船に登ったのはわずか5日前の13日であるが、御池周辺の紅葉がそろそろピークを迎えているはずである。昨年見逃した御池周辺の紅葉をなんとしてもこの目で見たいと思い、職場の同僚に頼んで山行できることになった。
 5時過ぎに今水駐車場に到着し車中で待機。夜が明けた6時過ぎに入山。今回はガラン台へのトラバースルートを探してみたが、テープはなく踏み跡のみで、登るにつれ踏み跡さえ不明瞭になってきたためやむなく引き返した。結局20分のロスとなってしまった。トラバースができればガラン台ルートを歩くつもりだったが、東尾根ルートに変更。以前歩いたことのある道なので迷うことなくゆっくり登っていく。
 やせ尾根からはあえぎつつ、ようやく御池の上に飛び出す。御池はやはりきれいに色づいていた。山頂に行く前に、まずは御池のほとりで写真撮影。今日は晴れの予報で今も青空が広がっているが、山ではどんなことがあるかわからない。とりあえず数枚撮影しておいた。
 山頂にはわずか4人だけと、意外なほど人が少ない。周囲は雲もほとんどなく、青空の広がる九重連山を撮影した。ところが山頂に到着して20分ほど経った頃、なんとガスが押し寄せてきた。数分であっという間に辺りは真っ白。これでは撮影どころではなく、ラーメンを作って食事だ。そのうちガスは断続的にかかったり晴れたりの状態となった。
 コーヒーを飲み終え、山頂からの御池を撮影した後、御池のほとりに下る。そこには多くの登山者が三脚にカメラをセットして青空を待っていた。私も少し待ち幾分青空になったところで撮影。しかしみなさんはまだ粘るのだろう。
 下山時、一人の男性と抜きつ抜かれつの状態になり、HPの紹介をしたりルートを教えたりという形になった。しかしいつのまにか私の方が先に降りることになった。ガラン台を降りるのは精神的にしんどいので、今水へと下山した。
6:15今水登山口→6:30〜6:50トラバース探索・引き返す→7:25岳麓寺ルートへの三叉路→7:30東尾根ルート入口→8:00ポールのある台地→9:20〜10:40大船山頂(昼食)→11:00〜11:20御池→12:25鳥居窪→13:00岳麓寺ルートへの分岐→13:14トラバースルート入口→13:30今水登山道に合流→13:45今水登山口
昨年の今頃は4週連続で大船山に通った(9/26、10/6、、10/13、10/21)。山頂直下にある御池の紅葉の色づき具合をチェックしていたのである。
ところが、まさに大船の紅葉がピークになるという週末が、土曜日は家族との都合のためにつぶれ、日曜日は職場の業務でつぶれた。
しかたなく翌週の火曜日(10/30)に代休をとって登ったのだが、すでにピークは過ぎており悔しくてしかたがなかった。
そこで今年はなんとか御池の紅葉を見たいと念願していた。今年の紅葉は昨年よりも1週間ほど早いようだが、はたして色づき具合はどうだろうか。
明るくなった6時過ぎに今水より入山。今回はいつもと違うルートを登りたいと思い、以前から気になっていたガラン台コース
へのトラバース(だと思われる)標識から登山道をはずれ、登ってみた。ところがこのルート、テープはなく踏み跡のみで、
しかも斜面が滑りやすい上に急坂で歩きにくい。しまいには踏み跡さえ不明瞭になってきたため、「引き返すのも勇気」と
言い聞かせやむなく撤退。結局20分のロスとなったが、まあ6時半に出発したと思えばいいか、と焦ることなく歩き始める。
途中、珍しいテープ(?)を見つけた。
岳麓寺からのルートが分岐する三叉路を通過。
前の写真から5分ほどで東尾根ルートの起点に到着。
しかしこの場所には東尾根ルートを示す標識はない。
テープが唯一の目印だが、登り始めれば登山道は明瞭だ。
ナナカマドが紅葉し始めていた。色づき始めた赤色が青空に映える。
これも赤く色づいた、ユキザサの実。
ポールのある台地に到着。登路脇の草が刈られており歩きやすくなっていた。感謝!
台地より黒岳を撮影。黒岳の紅葉はまだ先のようだ。
きれいに紅葉したもみじに出会った。
ここは米窪の東斜面。紅葉が美しい。
上の写真と同じ場所から黒岳を撮影。この存在感はすごい。
山頂に到着。意外にも人は少なかったが、
この後しばらくして続々と登ってきた。
山頂の岩に上がって御池の紅葉を見下ろす。5日間過ぎてやはりピークを迎えたようだ。
九重連山を一望する。今日は広角レンズを持ってきた。
ところが山頂で撮影をしていると、なんとガスが広がってきて
そのうち辺りは真っ白になってしまった。

今日まさかこうなるとは予想していなかった。
周りが見えないので昼食にする。
今日はキャベツ・卵・ウインナー入りのラーメン。
それにコンビニおにぎり。

ラーメンを作っているうちにガスが晴れてきた。
だが次々とガスが押し寄せてきて、晴れたりガスったりだ。
青年がビデオカメラで周囲を撮影している。
カメラでなくビデオもおもしろいな、と見ていると、ラーメンをすする私のすぐ前に座って撮影を始めた。
この写真は少し離れて撮影しているので、実際にはほんの1mほどの距離だ。
ラーメンをすする音が入るのではと心配になり、音をたてずに食べることにした。
食後のコーヒーを飲み終え、再び撮影する。今度は段原方面。
13日からわずか5日とは思えないほど色づいていてきれいだ。
段原の紅葉を十分に味わった。今度は御池に下ることにしよう。
山頂下の台地から。(広角レンズ使用)
三脚にカメラをセットして青空を待つ方々。
一体何時頃からこうしているのだろう。

私もその後ろで青空を待つことにした。
青空を待つ間にも新たな登山者がカメラと三脚をかついで降りてくる。
ようやく御池の紅葉を撮影できた。
背景が完全な青空というわけにはいかなかったが、私にとってはこれで十分だ。
水面に映る紅葉も美しい。
三脚を据えた登山者の方々はまだ粘るようだ。
「明日の朝まで」とか「明日の夕方までに帰れば」とか「いざとなったら法華院に駆け込む」
などというすごい会話が聞こえてくる。すごい執念だと感心してしまった。
私にはそんな根性はなく、上の写真の撮影を終え、下山することにした。

まだ11時半なので焦ることは全くない。ゆっくりマイペースで下る。
見晴らしのよい岩場まで下ったところで一人の男性の方と話をした。
別府の方だそうだが、この後はこの方と抜きつ抜かれつの下山となった。
鳥居窪から大船山頂方面を見上げる。すっかりガスの中だ。
実はここに下るちょっと前に、1組のカップルに「あとどれくらいですか」と尋ねられた。
別府の方と一緒に「無理をしない方がいいかも」と言ったのだが、頂上をめざしたようだ。
鳥居窪を12時に通過したとすれば、山頂到着はたぶん1時半頃。なんとか暗くなる前に
下山できているといいのだが。やはり早朝に出発し、時間には余裕を持ちたい。
鳥居窪のリンドウはまだきれいに咲いていた。
登路脇のところどころに咲いていたヤマラッキョウ。
岳麓寺へのルートとの分岐。ここを左折し今水へ向かう。
ガラン台登山口から延々と続くコンクリート道を下るのは精神的にきつい。
通常のルートを歩いていると、初めて見る標識に出会った。
右に行くと今水への近道ができるかもしれない。
左が登山地図に表示されている通常のルート。
右下に分岐しているのが今から行くルートだ。
なんとわずか1分でコンクリート道に出た。
左を撮影。こちらに進めば今水に着くはずだ。 右を撮影。こちらはガラン台登山口に向かうのだろう。
左へ進み歩くこと7分、広場に到着。
ここがこのコンクリート道の終点だ。
上の写真の左奥に行くと、そこでコンクリート道はとぎれていて、
その先に登山道が続いていた。写真の中央に見えるのが登山道である。
ここは初めての道でもあり、テープを見ながら慎重に下る。
上の写真(コンクリート道の終点)からわずか5分で今水へ向かう登山道と合流した。
そういえばこの手前の標識には見覚えがある。
風穴に向かうには確かに遠回りだが、ガラン台に向かうにはいいルートだろう。
今回下山時に歩いたルートを赤線で示してみた。
今水登山口に到着。
今水駐車場に向かう途中、葉隠釣船草を撮影した。
生物名はカタカナだが、この花はカタカナよりも漢字で表したい。
よくぞこんな名前をつけたものだと感心する。
駐車場(というより単なる路肩かもしれない)はやはり車であふれていた。
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