天狗が城・中岳・久住山
2008年12月7日
 前回、九重連山100回目登山を終え、今回が101回目となる。心機一転、新たな気持ちで山を歩きたい。とは言え九重連山を歩くのは変わらないのだから、季節の移り変わりを今まで同様、カメラに納めていくことに変わりはない。変わるとすれば・・・新メニューが付け加わることがあるかもしれないということくらいだろうか。我ながらちっちゃいなあ(笑)。
 2日前から強烈な寒波がやってきて九州北部や山間部では雪となったようである。日曜日の今日は一転して快晴の予報。そこでモルゲンロートを期待して、天狗が城で夜明けを迎えることにした。冬山での朝駆け登山は初挑戦である。
 いつもより約2時間早く自宅を出発し牧の戸をめざす。瀬の本の道路標示には−9℃と表示されていたが、心配していた路面の雪はなく、チェーンを使うことなく牧の戸駐車場に到着した。
 ほぼ予定通りの4時40分に入山。前後にも朝駆け登山の人がいる。あいさつを交わし、同じようなペースで登り、雪が残る登路を淡々と歩く。星生崎の岩場に近づいた頃、東の空がオレンジ色に変わりつつあるのが見え、それまでは急ぐまいとマイペースだったのに焦り始める。久住分かれからは避難小屋で休憩していたと思われる3人グループの後をついていくように天狗が城をめざし、なんとか黎明に間に合った。今日は雲一つない超快晴。完璧な黎明であった。天狗が城山頂には私を含めて6人。それぞれカメラを構え、朝日が差してくると黙々と周囲を撮影する。
 8時までゆっくりと過ごし中岳に向かう。ここにも3人の登山者がいた。中岳から御池のほとりに移動し、食事。御池からはどうしようか迷いつつも、やはり101回目ということで敬意を表して久住山に登った。
 下山中、真っ白な星生山と純白の霧氷が抜けるような青空に映えて実に美しかった。
4:40牧の戸出発→5:00沓掛展望台→5:50扇ケ鼻分岐→6:15久住分かれ→6:35〜8:00天狗が城→8:20〜8:35中岳→8:50〜10:00御池→10:30〜10:45久住山→11:00久住分かれ→11:30扇ケ鼻分岐→12:20沓掛展望台→12:40牧の戸
午前4時40分に牧の戸より入山。予想通り登路は雪で真っ白だ。
扇ケ鼻分岐を通過。びっしりと霧氷をまとった木々が暗闇に浮かぶ。
久住分かれを通過。エビのしっぽがちいさいようだが?
6時35分に天狗が城山頂に到着。なんとか黎明に間に合った!
今日は雲一つない快晴。完璧な黎明だ。
九重連山の黎明(487KB)
山頂では私を含め6人が夜明けを待つ。しかしとにかく寒い。
7時5分。ようやく日が登ってきた。荘厳な夜明けだ。
辺りがピンク色に染まる。
三俣山にも朝日が差した。これを見たくてここまでやってきた。
三俣山(498KB)
星生山と硫黄山の噴煙にも朝日が差した。
そして久住山にも。
九重連山の目覚め。遙か遠くの祖母傾山系も目覚めていることだろう。
すっかり目覚めた三俣山。
由布岳も白く装っている。
山頂到着から1時間半。日が登ってからでも約1時間が経った。
強烈な寒さの中、手がしびれながらも写真を撮ってきたが、もう十分だ。
そろそろ中岳へ移動することにしよう。
中岳へと向かう途中、天狗が城を振り返る。
中岳山頂付近も極寒の世界だ。慎重に登る。
ほどなく山頂に到着。
霧氷越しに大船山と平治岳、そして遠く由布岳を望む。
大船山も撮ったし、いつもの御池のほとりに移動しよう。
御池のほとりに到着し、結氷した湖面と星生山を撮影。
今回も私の姿を入れてみた。ただしシルエットで。
今日は新しいメニュー、雑炊だ。
それもいわゆる「雑炊の素」ではなく、
「麻婆豆腐の素」(辛口)で味付けしてみた。
白菜・白ネギ・ニラをたっぷり入れ、
卵を崩してできあがり。
ピリ辛でコクもあり、けっこういける。
オススメです。
ゆっくりと雑炊を味わい、青空と霧氷と湖面のみごとなコラボも堪能した。
さて、次の久住山に行くとするか。
御池(494KB)
池のほとりにある大岩がすごい芸術に仕上がっていた。
御池と中岳を振り返り、久住山へと向かう。
ここでふと、今日の湖面には石が乗っていないのに気づいた。
よかったよかった。
久住山頂に到着。さすがに人もまばらだ。
たやすく山頂標識の写真をゲット。
阿蘇五岳を撮影。こちらもうっすら白く薄化粧しているようだ。しかも噴煙がよく見える。
手前の霧氷とともに。
左から硫黄山・三俣山・天狗が城・中岳・大船山。
まだ雪が深くないのでまさに薄化粧という感じだ。
まだ11時前とずいぶん早いのだが、なにせ朝が早かったので、そろそろ下山することにする。
下山途中、星生崎から久住山を振り返る。
白い星生山が青空に映える。この青空の色がなんとも言えない。
「今日来てよかった」と思いながら下山する。
扇ケ鼻分岐までくると、今度は霧氷と星生山のコラボを撮りたくなる。
青空なので何を撮っても絵になる感じがする。
霧氷と星生山(486KB)
星生山西壁のこの迫力はどうだろう。
ふと見上げると頭上にも霧氷の華が。
霧氷のトンネルを通っての下山。
沓掛展望台まで下山し、振り返る。
霧氷は淡くも溶け、時折カサコソと落ちる音がする。
いつまでも見ていたいが、そうもいかない。
満足感に浸りながら牧の戸へと下山した。
山行記録にもどる
inserted by FC2 system