久住山
2009年2月1日
 数日前、平地ではこの季節にしては珍しい大雨が降った。九重連山ではどうだっただろう。土曜日には雨が上がったため、天候が回復した日曜日に牧の戸から久住山をめざした。今年久住山に登るのは今日が初めてである。本来なら「盟主」に敬意を表して最初に登るべきだったのだが、ちょっとご無沙汰してしまった。
 雪の薄く積もった牧の戸から入山。沓掛展望台までの登路の周りの木々にも霧氷が着き真っ白だ。しかし山々にはガスがたちこめており、展望は全くない。霧氷を眺めながら淡々と歩く。
 完全にガスったまま久住避難小屋にたどり着き、休憩を兼ねて時間調整。同じように小屋にいた福岡の方と話をしながら天候の回復を待つ。小屋の中で昼食を食べ、久住山へと向かった男性を見送った後、私も同じように久住山へ向かう。まだガスっているが、もしかしたら劇的に晴れるかもしれない。しかしながら山頂でしばらく待ってみたが晴れることはなく、あきらめて下山した。
 久住高原を車で走りながら見てみると、すっかり晴れた九重連山が広がっていた。
7:00牧の戸出発→7:25沓掛展望台→8:30扇ケ鼻分岐→9:15〜10:55久住避難小屋(昼食)→11:00久住分かれ→11:25〜11:45久住山→12:00久住分かれ→12:30扇ケ鼻分岐→13:20沓掛展望台→13:30牧の戸
6時過ぎに牧の戸駐車場に到着した。車は10台ほど。
装備を調え、明るくなった7時に入山。
登路は薄く雪に覆われている。辺りの木々も霧氷で白い。
最初の展望台に到着したが、沓掛山の霧氷が見えないほどのガス。
見るもの(撮影するもの)といえば、霧氷だけである。
沓掛展望台に上がってきてもこの通り。
沓掛の岩場を過ぎて尾根道を見る。
雪混じりの風が吹いている。
沓掛を越えるまで念のためアイゼンをつけていたが、ここではずす。
単独登山の男性が追い越していった。
アセビが雪の中で凍えている。
霧氷のトンネルの中を歩いていく。
扇ケ鼻分岐に近づくと、霧氷が大きく、立派になってきた。
それだけ風が強かったのだろう。
扇ケ鼻分岐を通過。この向こうに見えるはずの星生山は依然ガスの中だ。
ケルンも凍てついている。
星生崎までやってきたが、ガスがたちこめ、ルートがはっきりしない。
ちょっとルートをはずれてしまった。そこには極寒の世界が広がっていた。
ようやく星生崎を越え、久住避難小屋のある広場へと下っていく。
前を歩く人は見えるが、その先はガスの中だ。
この状況では山頂へ向かってもしかたがない。
避難小屋で休憩しながら天候の回復を待つことにする。
右が避難小屋、左は冬季のため閉鎖中のバイオトイレである。
避難小屋の中では、沓掛を下ったところで私を追い越した男性が休憩中だった。
沓掛の後も2度ほど会話を交わしていたので、ここでも話をする。
この方はやまなみハイウェイが開通した日にお父さんに連れられて来たのが最初だという。
ネットで調べてみると、1964年6月25日である。登山歴45年。
九重連山にはこんな方が普通にいるのだからすごい。
おまけに写真にも詳しく、レクチャーを受けた。
何度も小屋の外に出てみるものの、天候はなかなか回復しない。
しかたなく小屋の中で昼食を食べることにした。
今日はまずカレーうどん。
うどんをゆで、レトルトのカレーと混ぜただけ。
超お手軽メニューである。
残ったルーを使い、ウインナーを加えたカレーライス。
ドライカレーをイメージしていたのだが、
できあがったのはカレー味のおじやであった。
やがて、先ほどの男性が時間が気になるとのことで「お先に」と久住山へ向かった。
私ものんびりしてはいられない。まだガスっているが、劇的に晴れることを祈りつつ、久住山に向かうことにした。
何組ものグループが広場を通り過ぎる。
私もその後を歩いていく。
久住分かれの標識はすばらしいオブジェと化していた。
一瞬ガスが切れ、久住山が姿を見せてくれた。
「これはもしかして晴れるのでは」と大いに期待する。
しかしガスはその後晴れることなく、山頂へと到着。
このアングルであれば正面に中岳と天狗が城、左に三俣山が見えているはずなのだが。
久住山の風下となる久住高原方面のみガスが晴れている。
しばらく待つうち、一瞬、中岳がかすかに見えた。
上空は青空なのだが・・・。
そして次の瞬間、稲星山が見えた。
しかしこの後再びガスに覆われ、四方の風景は見えなくなってしまった。
午後まで待っていれば晴れそうだが、もうそろそろ下山しなければ。
あきらめて下山することにした。
久住避難小屋付近まで下ってきた。
こんな天候であるが、次から次へと団体登山のグループが登ってくる。
ガスかかる西千里浜を下っていく。
扇ケ鼻分岐まで下り、ガスに霞む星生山を撮影した。
ガスかかる星生山(418KB)
下山するうち、ようやく上空に青空が広がってきた。
沓掛まで下り、尾根道を振り返る。
山々はまだガスの中だ。
第1展望台まで下ってきた。三俣山頂もガスの中だ。
陽の差し始めた中、牧の戸へと下った。
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