三俣山 | |||||||
2009年4月11日 | |||||||
年度末・始の忙しさに加え、子ども2人の引っ越しが重なって3週間山行できなかった。約1ヶ月ぶりの山行である。できれば星生や中岳を歩いてみたかったが、今日も午後は娘のアパートに行かなければならず、お手軽山行ということでまたも三俣山となった。前回三俣山に登った直後に南峰が山火事で焼けたことを知った。どれくらい焼けたのか、とても気になる。馬酔木も咲いているに違いないし、ようやく咲いたという大鍋のマンサクも見てみたい。そこで大曲を早朝に出発し、できれば大鍋経由で南峰へと向かうことにした。 明るくなった5:50に大曲を出発。今日は一番乗りである。登り始めてすぐに新芽を撮影。やはりこの1ヶ月で春が確実にやってきていた。さらに私の好きな馬酔木もきれいに咲いている。1本1本で立ち止まっては花を眺め撮影していく。いつも以上ののんびりペースになってしまった。 すがもり越で小休止し、西峰に取りつく。久しぶりだからか、きつい。多少あえぎながら山頂着。続いて本峰へ。本峰から大鍋を見下ろすと、1ヶ月前は全く咲いていなかったマンサクが咲いている。時間も早いので予定通り大鍋に降りてみることにした。急坂を下り大鍋に立ってみると、周囲からウグイスの囀りが降ってくる。しばらく立ちつくしてききほれてしまった。 南峰に向かい、山頂付近の黒こげになったミヤマキリシマを嘆きつつ食事。のんびりと久しぶりの九重連山を眺めた。 W峰を経てすがもりへと下山。三俣山へ向かう多くの登山者とすれ違った。 |
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5:50大曲出発→6:50すがもり越→7:20三俣山西峰→7:40本峰→8:05〜8:25大鍋→8:40〜10:00南峰→10:10W峰→10:40〜10:50すがもり越→11:45大曲 | |||||||
牧の戸付近より、明けゆく三俣山を望む。今日は雲一つない快晴だ。 | |||||||
朝靄の中で目覚めようとしている由布岳。 | |||||||
装備を確認し大曲より入山し、すぐに新芽を撮影。 | |||||||
春の息吹があちこちから伝わってくる。 | |||||||
少し登ると馬酔木(アセビ)の群落に入っていく。 予想通り、私の好きな馬酔木の花が咲いていた。 この可憐な花を見ると、九重連山に春がやってきたんだと実感する。 |
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数多くある馬酔木を一つ一つのんびり見ながらゆっくりと登っていく。 久しぶりの九重はやはり気持ちがいい。 |
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やがて硫黄山の噴煙が見えてきた。 今日は雲一つない快晴。風もなくおだやかだ。 |
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すがもり越に到着。愛の鐘に朝日が差している。 | |||||||
小休止ののち、朝日を浴びた三俣山西峰に取りつく。 | |||||||
西峰の南端に上がり、中岳・久住・星生を振り返った。 澄み渡った青空が実にいい気分だ。 |
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西峰山頂へ。 | |||||||
ほどなく山頂に到着。 | |||||||
続いて本峰へと向かう。 | |||||||
本峰に到着。ここまで誰にも会わずに来た。 とういうより、登山者の姿さえ見えない。 |
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本峰より北峰と大鍋を見下ろす。 大鍋壁には情報通りマンサクが咲いているようだ。 まだ時間も早いことだし、久しぶりに大鍋に下ってみることにした。 |
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大鍋壁が黄色く彩られているのがわかる。 かなりの数のマンサクだ。 |
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本峰から北峰へと向かうこのルートは、おそらく九重連山でも指折りの急坂である。 今日は下りだからいいが、登るとなると相当きついだろう。 ただ、このルートはシャクナゲの群生地でもある。 シャクナゲの咲き乱れる頃、このルートを歩いてみたいものだ。 このアングルで両側のシャクナゲが咲いているのを想像するとワクワクする。 |
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よく観察するとあちこちに花芽が見えた。 今年は例年よりも開花が早いかもしれない。 |
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大鍋へ下り、マンサクを見上げる。 | |||||||
アップでも撮影してみたが、やはりこの花は不思議な形をしていると感じる。 | |||||||
大鍋の真ん中に立ってみると、周りからウグイスの囀りが降ってくる。 断続的に聞こえてくるそのきれいな囀りにじっと耳を傾けた。 どれくらいの時間だっただろう。時間を忘れて聞き惚れた。 |
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さて、そろそろ南峰へと向かうことにしよう。 | |||||||
本峰からのルートとの合流地点より本峰と北峰を望む。 | |||||||
南峰に到着。 | |||||||
3月21日に三俣山南峰で山火事が起きたとのニュースには驚いた。 その状況を目で確かめたくてやってきたのだが・・・。 |
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根元は焼け残っているようだが、枝は完全に真っ黒だ。 このまま枯れてしまうのだろうか。 |
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お気に入りの、坊がつるを見下ろすテラスにやってきた。 ここもまるで違う場所に来たような錯覚を感じる。 |
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だが大船山の悠然とした姿は変わらない。 | |||||||
坊がつるは野焼きを終え、漆黒に変貌していた。 今年は野焼きで亡くなった方もおられ、この坊がつるの野焼きも厳戒態勢で行われたに違いない。 |
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まだ昼食には早い時間だが、この焼けこげた南峰と、 野焼きを終えた坊がつるを見下ろしながらの食事とした。 今日は久しぶりの焼きそば定食である。 この状況で焼きそばなんて・・・。 私も毎回ガスコンロを使っているので、 今回の山火事を決して人ごとと思わず、 扱いには十分注意したい。 |
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さて、食事の後のコーヒーも飲んだことだし、下山するとしよう。 | |||||||
W峰を経由し、南峰を振り返った。 色が黒くなっているところが焼けてしまったところだろう。 |
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すがもり越まで下ってきた。途中でも何人かの登山者の方々とすれ違ったが、 休憩しながら見ている間にも次々と三俣山に登っていく。 |
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いつまでものんびりしていたいがそうもいかない。 最後に大船山を眺め、重い腰を上げて大曲へと向かった。 |
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大曲へと下る途中、再び馬酔木の群落の中を歩いていく。 必然的に馬酔木の花の撮影会となった。 |
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馬酔木越しに三俣山を振り返り、大曲へと下った。 | |||||||
(ここから先、個人的なことなので関係のない方はできれば読み飛ばしていただきたい) 大分市の寮に引っ越した息子が家に帰ってきた。いろんな話をするうち、ひょんなことから、私の前の職場の話になった。前の職場の何人かには私のこのHPのことを知らせていたのだが、どうもその中の1人の方が多くの人にこのHPのことを「ばらして」しまったらしい。別にいかがわしいことを載せているわけではないので知られてもかまわないのだが、なんとなく妙な感じである。まあ、せっかく見てくれるのであれば、「いつも同じところに登って何がおもしろいんだろう」などと思わず、「こんなにきれいなんだったら自分もいつか登ってみようかな」と感じてくれればありがたい。 ところで・・・みんな元気でがんばっているだろうか。 |
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