星生山・天狗が城・中岳・稲星山・久住山
2009年4月29日
 今回も雲一つない晴天。青空の下でのんびり九重連山を味わうべく、大曲より星生山をめざした。このルートは今の季節、花がないのが残念だが、黄砂に霞む遠くの山々を時折振り返りつつ登る。星生山頂に到着するまで誰にも会わず、山頂から見下ろす西千里浜にようやく数グループの人影を見ることができた。久住分かれを経て天狗が城、中岳と巡り、久しぶりの稲星山へと向かう。さらに久住山へ向かって昼食。今日の久住山頂はまずまずのにぎわいであったが、GWが始まったにしては少ないと感じた。
 下山は北千里浜を歩き、すがもりを経て大曲へ。家族連れやグループ、カップルがやけに目立った1日であった。
7:15大曲出発→8:30〜8:40星生山→9:15久住分かれ→9:45天狗が城→10:05〜10:15中岳→10:40稲星山→11:10〜12:15久住山(昼食)→12:35久住分かれ→13:10すがもり越→13:50大曲
久住高原を車で通過。すでに九重連山はすっかり目覚めている。
いつもこのつたないHPをご覧になって下さっている方はもしかしたら訝しがるかもしれない。「なぜ黒岳じゃないのか」と。そう、今日は本当は黒岳を縦走し、シャクナゲ鑑賞登山となっているはずであった。というのも、「ようこそ九重連山へ」さんのHPで黒岳のシャクナゲ情報を見て、「これはまた恒例の黒岳縦走をしなければ」とすっかりテンションも上がっていたのである。ところが山行前夜、装備を確認中にデジカメがないことに気づいた。なんと職場に忘れてきてしまっていた(泣)。すでに晩酌を済ませ今から取りに行くのは不可能。といって早朝に取りに行くとなれば、黒岳縦走は5時半登山口スタートと決めているので逆算すれば2時半頃に職場へ行くことになる。そんな深夜、誰一人いない(はずの)真っ暗の職場に入るなんて私にはとてもできない。そこで泣く泣く黒岳はあきらめた次第。というわけで5時に職場へ到着しデジカメを持って九重連山へと向かった。
今日のルートはこの時期、花がほとんどない。せめてもと新緑を撮影。
もし黒岳だったら今頃はシャクナゲを撮影していたのに・・・。

頭上には青空が広がっているのにもかかわらず心の中はブルーであった。
唯一咲いていたアセビ。ただし花期はすでに終わりつつある。
星生山頂に到着し三俣山と硫黄山の噴煙を望む。
辺りには誰一人としておらず、「静かな山行」というより人恋しい状態。
やはりみなさん黒岳をめざしているのだろうか。
尾根道を久住分かれへと向かう。
途中、数日前に降ったと思われる雪がまだ残っていた。
「星生の窓」より阿蘇五岳を望む。
黄砂が来ているようで、阿蘇五岳は霞んでいた。
星生崎より久住山を望む。
久住分かれに到着しいつものアングルで三俣山を撮影。
三俣山のすぐ右には、本当にかすかに由布岳が見える。
天狗が城に到着。
山頂より御池を見下ろす。御池を見るのがなんだか久しぶりの気がする。
記録を見てみると、3月1日以来、約2ヶ月ぶりである。
小休憩ののち、中岳へ向かう。
天狗が城を下った中岳との鞍部にある、テラス状の岩の上より撮影。
「ようこそ九重連山へ」さんが必ず定点観測されている場所である。
なるほど御池と久住山のバランスが絶妙ですばらしい。
この岩は名前がついているのだろうか?
中岳に到着。
山頂標識にQRコードを貼っているのに気づいた。
帰宅して「やまナビ」で検索してみると、「竹田・九重・くじゅうまるっと観光案内サイト」だそうである。
このQRコードを読みとると中岳の情報が出てくるしくみなのだろう。
山頂では小学生2人とお父さんが昼食中。
今日はあちこちでこんなほほえましい様子が見られた。
大船山・平治岳・三俣山を一望する。
大船・平治・三俣(499KB)
坊がつるにテントは2張りのみ。
GWとはいえ明日が平日なのでそれはそうだろう。
中岳を後にして、久しぶりに稲星山に向かうことにした。
稲星山頂に到着。実に久しぶりだ。記録を見ると、去年の10月12日以来である。
せっかくなので横に倒れていた山頂標識(手前のもの)を立てて撮影した。
ここからの展望は久住山同様すばらしい。
ただ久住山と違って足下は赤茶けた地面が広がっている。
久しぶりなのでゆっくりしたいところであるが、この稲星山はいつも風が強い。
白口谷から吹き上げてくる風をまともに受けるのだろう。
久しぶりというのにわずか数分の滞在で久住山に向かった。
稲星山から下った神明水のそばにある標識はまだバラバラのままだった。
久住山頂に近づくと、山頂で休憩する人が見えてきた。
他の山に比べるともちろん多いのだが、意外にもそれほど多くない。
久住高原を見下ろし、遠くに阿蘇五岳を望む。
久住高原と阿蘇(497KB)
今日はこの絶景を眺めながらラーメンを食べる。
いつものようにキャベツ・白ネギ・ウインナー・卵を入れた。

山頂付近は昼食をとる登山者がたくさんいる。
いつも静かな山を楽しんでいるので、この状況は苦手である。
おいしいコーヒーも飲み終えた。そろそろ下山することにしよう。
久住分かれにて久住山を振り返った。
久住分かれからはこの北千里浜を下る。
北千里浜から望む三俣山。すがもり越はもうすぐだ。
すがもり越に到着。三俣山から登山者が下ってくる。
西峰に登りたい衝動にかられたが、翌日の勤務を考えやめることにした。

黒岳縦走に比べればなんてことはないのだが。
硫黄山道路を下山中、3世代で登山していた家族を追い越した。
うらやましい。将来私もこんな登山ができるだろうか?
新緑越しに三俣山を振り返りつつ大曲へと下山した。
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