黒岳
2009年5月5日
 GW真っ最中であるが、思うように山行することができない。この5連休中は2日から4日は午前中休日出勤。3日間とも午後はあいていたものの山行はできなかった。6日は家族との予定が入っている。というわけで今日5日しかチャンスがない。そこで前回、デジカメを職場に忘れるという大チョンボで行けなかった黒岳にリベンジすることにした。天気は今ひとつの予報だが今日を逃せば黒岳のシャクナゲを見られないかもしれない。
 例によって男池駐車場に自転車を置き、黒嶽荘の下に移動。5:40に黒嶽荘から入山した。昨日降った雨が残って滑りやすい登路を慎重に登る。黒嶽荘付近のシャクナゲはすでに花期を終えていたが、やがてきれいなシャクナゲが目立つようになってきた。昨日の雨が残っているのと青空でないのが残念だが、咲き具合は実に見事だ。前岳山頂までずっと感激しながら撮影しつつ登った。
 展望のきくピークで小休憩したのち、厳しい登路にあえぎながらようやく高塚山に到着。ここで宮崎から来たという男性と情報交換。次に天狗岩へ。ここにはさきほどの男性がいるだけだった。のんびり昼食を食べているとポツリと雨。天気があやしいのでコーヒーはパスして下山することにした。
 風穴への下山中に降り出したので風穴では休憩せずそのまま下山。雨はほどなく上がり、ソババッケでコーヒーを飲んで休憩した。
 ソババッケからは花散策。ただ、見たかったヤマシャクヤクは花びらの落ちてしまった1輪のみ。今年は1週間早く咲いたようだ。
5:40黒嶽荘出発→6:05白水分かれ→7:00仙人岩→8:00前岳→8:05〜8:15標高1357mのピーク→8:35上台ウツシ→9:50〜10:15高塚山→10:35〜11:35天狗岩(昼食)→12:20風穴→13:10〜13:30ソババッケ→14:05かくし水→14:35男池→自転車で黒嶽荘に下る
黒嶽荘の前を通過し、正面奥に見える登山口へ向かう。
前日降った雨が残り滑りやすい岩に注意しながら慎重に歩く。
白水分かれを通過。ここまでのシャクナゲはすでに花期を終えていた。
撮影することもないのでここまでは順調だ。
徐々にきれいに咲いた花が混じるようになってきた。
さあ、撮影開始だ。
雨はもしかしたら今朝まで断続的に降ったのかもしれない。
花びらに雨粒が残っている。
この淡いピンク色が何とも言えない。
逆光で撮影してみた。
つぼみはこんなに赤いのに、花が開くにつれて淡くなっていく。
やはり今年も咲いていた、スミレの大群落。
登路脇の1株ごとに目を向けカメラを向けるものだから、遅々として進まない。
だがこの遅さも織り込み済みの早朝出発。焦ることはない。
黒嶽荘から1時間20分もかかってようやく仙人岩に到着した。
朝靄のかかる風景を見ながら小休憩。
去年黒岳に登った5月4日は、仙人岩より上には花よりもつぼみが多かったように記憶している。
だが今年は去年より早く咲いているようだ。
次から次に現れるシャクナゲにうれしくてたまらない。
足下に白い花びらが散っていることでムシカリの花に気づいた。
ピンク色のシャクナゲの花ばかり見てきた目には白い花が新鮮に映る。
前岳山頂。しかしここでは休憩せずそのまま通過する。
前岳山頂から5分ほどで標高1357mのピークに到着した。
ここで大休憩。周囲の景色を見ながらコンビニで買ったカレーパンを食べる。
新緑に混じって点々と赤い色が見える。あれは全部シャクナゲだろう。
足下には小さなイワカガミが咲いていた。
休憩を終えて出発。ここからは花とつぼみが混じるようになった。
今週末(9日・10日)までは十分見頃だろう。
小さなアップダウンを繰り返し上台ウツシを通過。
黒岳のきついのはここからだ。さあがんばろう。
あえぎながらの40分。ようやく尾根道に出た。
新芽越しに平治岳と三俣山を望む。
さらにもう一頑張りで高塚山に到着。
大船の東側からガスが次々に押し寄せてくるが、上空は青空だ。
このまま天候が回復してくれるとうれしいのだが。
私と同じ黒嶽荘を6時半に出発したという宮崎県の方と情報交換。
「傾山も大崩山もいいですよ」と教えてもらった。いつの日か行ってみたいが、
傾山はなんとかなるかもと思うが、大崩山は高所恐怖症の私には無理かもしれない。
天狗岩へ向かう。
岩山に取りつきながら見上げる。よくこんな岩山が自然にできたものだと思う。
だがこの岩山に登ろうと考えルートを探した人にも感心する。
山頂で昼食。
今日はパスタ(ペンネ)のミートソースに
コンソメスープ、デザートのデコポン。


残念ながらできあがった頃には
山頂付近はガスに覆われてしまった。
ちなみにパスタをゆでるのはこんな感じ。
ゆであがったらそのお湯でスープを作る。まさに「一石三鳥」だ。
なお蛇足ながら付け加えておくと、私は家でも料理をするが、
家ではもちろんこんなことはしない。山ならではの特別料理法である。
デコポンを食べていると上空からポツリ。
大船山は厚い雲で覆われてきた。
コーヒーを取りやめ下山することにした。
風穴への下山途中、大船山壁の新緑を撮影。
さまざまな緑色のグラデーションがきれいだ。
風穴でコーヒーを飲もうと思っていたが、雨が降ってきたのでそのまま通過。
ソババッケはもうすぐだ。
ソババッケに到着。
雨は時折落ちてくるものの、本降りになりそうな気配はない。
そこでソババッケの近くでコーヒータイム。
さて、ここから男池までは花散策だ。
あちこちに咲いていたユキザサ。
目立たないようひっそりとうつむいて咲いているチゴユリ。
ホウチャクソウ
頭上には濃淡の異なる新緑が重なっていた。
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