星生山・久住山

2009年6月27日

 27日(土)は午後に知人の結婚式に招待されている。また、28日(日)は早朝に職場のボランティアに参加することになっているため山行は不可能。数日間熟考した結果、27日に朝駆け登山をし、午前中に自宅(佐伯市)に戻る予定を立てた。幸い天気もよいようである。
 アラームで起きたはずが二度寝してしまい、予定より1時間近く遅く目が覚めた。急いで準備して自宅を出発。遅くなったため高速を利用し、さらに目的地を変更し天狗が城ではなく星生山をめざすことにした。
 3時半に牧の戸を出発。前後にライトは見えず、心細い気持ちで登る。沓掛の岩場を下ってからは急ぎ足だ。しかし先週の6月21日が夏至であり、この季節の夜明けは早い。徐々に空が明るくなってきているのがわかる。扇ケ鼻分岐に着いてみると星生山の上空に茜雲が見える。西千里浜からの登りはひたすらあえぎながら登り、山頂にようやく到着した4時50分、すでに東の空には茜雲が広がっていた。撮影するうち雲間から陽が登ってきた。雲がなかったら間に合っていなかったかもと胸をなで下ろした。
 周囲を撮影後、久住山へ。途中、単独登山の男性とすれ違ったほかは人かげもほとんどなく、静かな山頂を独占した。
 ゆっくり朝食を食べコーヒーを飲んで下山。扇ケ鼻分岐から下る途中、初めて見る花を撮影した。

3:35牧の戸出発→3:55沓掛展望台→4:30扇ケ鼻分岐→4:50〜5:20星生山→5:50久住分かれ→6:15〜7:10久住山(朝食)→7:25久住分かれ→7:50扇ケ鼻分岐→8:35沓掛展望台→8:50牧の戸

暗闇の中、ヘッドライトをつけて登る。沓掛の岩場を慎重に下ると後は快調に歩く。時折見上げる空には星が見える。これだと撃沈することはなさそうだ。


扇ケ鼻分岐に到着。写真を撮って気がついたのだが、誰かの忘れ物の帽子が乗せられていた。

扇ケ鼻分岐の時点ですでに空は十分に明るくなっている。
これでは日の出に間に合わないかもしれない。
そこで一旦は扇ケ鼻に目的地を変更して登り始めたのだが、
すぐに「扇ケ鼻からだと朝日の登るところが見えない」と考え直し、
やはり星生山に向かうことにした。


西千里浜ではヘッドライトを消しても問題なく歩けるほど明るくなってきた。
必死の思いで星生の南斜面を登り、ようやく山頂にたどり着いた。


太陽は雲に隠れてまだ見えない。
黒々と広がる九重連山と茜雲。左奥に雲海から顔を覗かせた由布岳が見える。

九重連山の夜明け(481KB)


5時6分、平治岳の右上の雲間から朝日が見えてきた。


雲間からの弱い光ではあるが、なんとか日の出を撮影することができてほっとした。


振り返ると扇ケ鼻の向こうに阿蘇五岳が雲海から顔を覗かせていた。


徐々に明るくなっていく九重連山。


雲海に浮かぶ由布岳はまるで墨絵のようだ。

辺りの撮影を終え、久住分かれに向かう。


星生の岩場より阿蘇五岳を望む。


星生崎にて。


久住分かれにていつものように三俣山を撮影。
今日は硫黄山の噴煙はほとんど見えなかった。


久住山に到着。
久住分かれから登ってくるときに下ってくる男性とすれ違ったが、
山頂には私以外だれもいない。


右に扇ケ鼻、左奥に阿蘇五岳。
この空間の広がりがいい。


遠く祖母傾山系も雲の上に浮かんでいる。


今日はこの風景を見ながら朝食だ。
白菜やウインナー、卵を入れた麻婆豆腐味の雑炊。


コーヒーも飲み終えた。
山頂からの山々を撮影し、下山することにしよう。


久住分かれにて。


扇ケ鼻分岐にて。
ベニバナニシキウツギと星生山。


マルハナバチが食事中だった。


星生山西壁の新緑を撮影。
ここの新緑は本当にきれいだと毎回思う。


扇ケ鼻分岐から下る途中、初めて見る花を見つけた。
これは何という花だろう。
どなたか教えて頂けないだろうか。


九州の山 情報交換会議室」にも「花の名前を教えてください」と書き込みしたところ、
ooshimayamazakuraさんより「バイカツツジ」だと教えていただいた。
知る人ぞ知る花なのだそうだ。今回初めて出会えてラッキーだった。

また、GOTOさん、gangeeさんからもメールをいただいた。
みなさんありがとうございます。
次のリンクはGOTOさんに教えていただいたHPである。
あやふや花図鑑
(6/29 20:30 追記)



沓掛の岩場で新緑に染まる登路をカメラに納め、牧の戸へと下山した。

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