天狗が城・中岳・久住山

2009年7月27日

 ここしばらく九州北部では梅雨末期の大雨が続いており、被害も出ているようで心配である。土日はともに雨の予報で山行もままならない。ところが月曜日は晴れマークが出ている。そこで金曜日のうちに月曜日の有給休暇を取り、久しぶりの平日山行となった次第。どこからどの山をめざそうか悩みつつ車を走らせる。結局牧の戸から入山し、気分次第で歩くことにした。
 山にガスがかかる中、花の写真を撮りながらのんびり登る。沓掛展望台まで30分もかかってしまったが、それでも急ぐことなくのんびりと歩く。扇ケ鼻分岐を過ぎたあたりで撮影をしていると女性3人のグループに追いこされてしまった。星生崎まで来て久住山を見上げてみれば断続的にガスがかかる状況で、天狗・中岳の方は晴れている。そこで久住山は後にして先に天狗が城と中岳に行くことにした。天狗が城と中岳ではほとんど人に会うことなく静かな山頂を楽しみ、御池のほとりで昼食。その後久住山へ。しかし昼頃になれば晴れると期待していたガスが全然晴れてくれない。10分ほど待ったがほとんど切れないので下山することにした。星生崎を下山中、またも女性3人組と出会う。「また会いましたね」とお話しして下山した。

6:30牧の戸出発→7:00沓掛展望台→8:10扇ケ鼻分岐→8:50久住分かれ→9:05御池→9:15〜9:30天狗が城→9:45〜10:00中岳→10:10〜11:10御池(昼食)→11:50〜12:00久住山→12:15久住分かれ→12:50扇ケ鼻分岐→13:35沓掛展望台→13:50牧の戸


牧の戸から入山するとすぐに目についたウツボグサ。


チダケサシ


つぼみに雫の残るコバギボウシ


イブキトラノオ。今日は風もなく揺れてはいなかった。


オカトラノオ



花を見つけるたびに立ち止まっては撮影したため沓掛展望台に登るのに30分もかかってしまった。
しかし一面のガス。だがいずれ晴れるだろうと考えのんびりと歩き続ける。




この季節、九重連山を白く彩るノリウツギはユキノシタ科アジサイ属。
道理でアジサイに似ているわけだ。


登路脇の緑の葉の中にコケモモの赤い実を見つけた。


扇ケ鼻分岐手前の薄暗い林の中に、色鮮やかなヤマアジサイが咲いていた。





扇ケ鼻分岐より星生山を望む。
上空に広がる青空がうれしい。


ノハナショウブ



ノハナショウブを撮影したところで女性3人組のグループが追いついてきた。
私が花の撮影をしているのを見て、辺りに咲いている花の名前を教えてほしいとのこと。
わかる範囲で教えることにした。




まず聞かれたのがこれ。ホソバシュロソウ。


そしてワレモコウ。



「そう言えば」と一人の女性が「吾亦紅っていう歌があったわねえ。あれ、誰が歌ってたんだっけ?」
「誰だったっけ?」と3人で考え始めた。なかなか出てこないのはおたがいさま。
で、私が「さだまさしですか?」と聞いてみたが「違う」とのこと。

ちなみに私はさだまさしのファン。
だが、「吾亦紅」のタイトルで有名な歌はさだまさしの歌ではなくすぎもとまさとの方である。




星生崎付近よりガスのかかる久住山を望む。



久住山には断続的にガスがかかっている。
今日の予報は「9時以降晴れ」とのことなので、
今ガスの切れている天狗が城と中岳に先に行き、
後で久住山に行くことにした。




御池に到着。下の登路は水没している。


ほどなく天狗が城山頂に到着。


山頂から見下ろす御池。
やわらかな緑色が、いい。


ノリウツギ越しにガスかかる中岳を望む。



静かな山頂を独り占めした後、中岳へ向かう。




中岳山頂。大船山も平治岳もガスに包まれていた。



わずかな登山者しかいない山頂を味わい、
いつもの御池のほとりに下る。




御池は純白のノリウツギに包まれていた。


満々と水を湛えた御池


今日は池のほとりの岩の上で昼食。
アルファ米を使ったカツカレーならぬウインナーカレー。
それにデザートのオレンジ。


時折ガスがやってきてあたりを包み込んでしまう。
しかしこんな幻想的な風景に出会えるのだからガスもなかなかだ。


食事を終え久住山へ向かう。
今日は湖畔の道が水没しているので高回り。


ノリウツギ越しに望む星生山。
今日はこの景色を見るために歩いてきた。
これで青空が広がっていればなあ・・・。

ノリウツギと星生山(485KB)



久住山に到着したものの、辺りはガスで真っ白。
しばらく待ってみることにする。




ようやく少しガスが切れ、天狗が城と中岳が見えてきた。



しばらく待ってはみたものの、なかなかガスの晴れる様子はない。
いさぎよく下山することにした。



星生崎まで下ると、前になにやら見覚えのある3人組が歩いている。
西千里浜で会った3人の女性だ。「また会いましたね」

久住山から天狗が城・中岳と廻ったらしい。
私とちょうど反対のルートだ。


ガスかかる久住山を振り返った。



だがまだこのまま下山するには早い。
そこで池塘に寄ってみることにした。




コバギボウシ越しに星生山を望む。


ママコナ


扇ケ鼻分岐を過ぎ、星生山を振り返る。


マイヅルソウの実。


下山中、探し続けたシライトソウにようやく会えた。
これで今日は満足だ。


沓掛の岩場を越え、歩いてきたルートを振り返る。


可憐なイヨフウロをカメラに収め、牧の戸へと下山した。



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