大船山
2009年11月3日
前回(10月31日)の登山からわずか中2日の山行である。11月1日に寒冷前線が通過し、2日からこの冬初めての強い寒気が日本列島に押し寄せてきた。しかも3日はその寒気がゆるみ始めるようで、まさに絶好の登山日より。そこで予定通り大船山に登ることにした。ねらいはもちろん霧氷である。
今水駐車場で黒岳を見上げるとわずかに白い。これはきっと霧氷に違いない。急ぐ気持ちを抑えつつ、マイペースで登る。登るに連れて足下に雪が見えてきた。昨夜から早朝にかけて降った雪だろう。鳥居窪で霧氷に包まれ真っ白な山頂を見上げた。
山頂が近づくに連れてあたりに霧氷が見られるようになってきた。しかし南斜面の霧氷は淡く、早くも融け始めているようである。霧氷のトンネルを早足で通り過ぎ、山頂直下の台地に上がると、あたり一面に広がる霧氷越しにガスのかかる九重連山が目に飛び込んできた。思わずカメラを構える。とりあえず御池に下って池のほとりの霧氷をカメラに収め、山頂に向かう。山頂での撮影を終え、一息ついて昼食。その準備をしていると単独登山の男性が話しかけてきた。昨夜は強風の中、坊がつるにテント泊したという。その根性に脱帽である。
昼食を終え、その方と分かれて御池へ下り、再び霧氷を写真に収めてから東尾根ルートを下った。
6:35今水出発→7:10ガラン台へのトラバース入口→7:35岳麓寺ルートと合流→8:20鳥居窪→9:25御池→9:35〜11:15大船山頂(昼食)→御池11:20→12:15ポールのある台地→12:30風穴ルートと合流→13:05今水
6時半の今水駐車場。私がトップバッターである。
後方に見える黒岳の山頂がわずかに白いのが見えた。
これはきっと霧氷に違いない。
今日は今水からガラン台へのトラバースルートを利用してガラン台ルートを登り、東尾根ルートを下山する予定。
これは10月18日に歩いたコースの逆回りである。
まずはここでガラン台へのトラバースルートへと左折する。
わずか3分ほどでコンクリート道へ。
この道をたどればガラン台登山口に行く。
落ち葉の積もった道を歩いていく。
このまま直進してガラン台登山口まで行ってもいいのだが、近道をすることにした。
ここで右折し、このコンクリート道の右に通じている登山道に向かった。
それまでも時折木々の間から見えていた山頂の全貌が見えた。
なんと真っ白である。ここまでとは予想していなかったので正直驚いた。
岳麓寺からのルートと合流。
登路が白いのは雪である。
雪の上の落ち葉3兄弟。
鳥居窪に到着し、白い山頂を見上げる。しかもすばらしい青空が広がっている。
だが気のせいか白い部分が狭くなったような・・・。霧氷が融け始めているのかもしれない。
しかしここで急ぐと体力がもたない。やはりマイペースに限る。
山頂の霧氷を思い描きながら、雪を踏みしめて歩く。
見晴らしのよい岩場に到着。
いつもならここで小休憩するのだが、今日はこの写真を撮影しただけですぐに出発。先を急がねば。
ようやく辺りに霧氷が見られるようになってきた。
だが南斜面の霧氷は小さく、淡い。やはりすでに融け始めていた。
それでも山頂が近づくとしっかりとした霧氷になってきた。
まさにトンネルとなった霧氷の下を通っていく。
ようやく山頂下の台地に飛び出した。
純白の霧氷越しに望む、ガスをまとった九重連山。
うれしくて思わず一人で歓声を挙げた。
霧氷越しの九重連山(500KB)
山頂に向かう前に、とりあえず御池に下ることにする。
紅葉ももちろんいいが、霧氷の御池もたまらない。
霧氷が青空に映えて美しい。
御池での撮影を終え、山頂に到着。
さっそく辺りの撮影だ。
段原方面。やはりこちらの方が霧氷がびっしりついている。
霧氷越しに九重連山を望む。
それにしても立派な霧氷である。
今日ここまでしっかりとした霧氷が見られるとは思っていなかったのでうれしい誤算だ。
山頂の岩の上に立ち、御池を見下ろす。
「ねじれ龍」も撮影。
ようやく撮影を終え、一息ついた。さて昼食としよう。
昼食の準備をしていると、単独登山の男性が話しかけてきた。
聞くと、昨日強風の中、坊がつるにテント泊をしたとのこと。
この寒さと強風でのテント泊なんて私には考えられない。
とは言いつつも、ついこないだまで、「雪の積もった山に登るなんて考えられない」と言っていた私のことである。
もしかしたらいつか私も同じようなことをしていないとも限らない。
さて昼食。今日は手抜きメニューと言われるかもしれないと思いながら持ってきた。
スーパーで買ったおでん(袋入りのもの)と五目ごはん。
きっと山頂は寒いだろうと思って準備したのだが、意外にも温かくて当てがはずれた。
だがおでんは私好みの薄味でおいしかった。
霧氷を見ながらおでんを食べる。
昼食を終え、御池から上がってきた先ほどの男性から
「池に霧氷が写ってきれいだった」と聞き、もう一度御池に下った。
いつまでも見ていたいがそうもいかない。
そろそろ下山するとしよう。
下山は東尾根ルート。
少し下ると遠くに由布岳が見えた。
色とりどりの落ち葉を踏みしめながら下っていく。
下っていくとまだきれいな紅葉が残っていた。
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