扇ケ鼻・天狗が城・中岳

2010年2月28日

 先週は土日とも所用があり山行できなかったので2週間ぶりの山行である。この2週間の間に下界(?)もずいぶん暖かくなった。九重連山ではマンサクも咲いているのではと気になる。そこで沓掛山のマンサクをチェックすべく牧の戸から入山することにした。
 前夜の雨の名残かガスが深く立ちこめる中、7時半に入山。気になる沓掛山はまったく見えない。今日は9時頃から晴れという予報だがまあ10時頃に晴れてくれればいいやという気分でのんびりと歩いていく。
 扇ケ鼻分岐直前、辺りには霧氷が広がっている。そのとき急にガスが切れ始め、霧氷越しにガスのかかる星生山が見えてきた。しばらくその場でガスが晴れるのを待つ。ガスのかかる星生山を霧氷越しに撮影したその直後、まさにあれよあれよという感じでガスがすっかり晴れ上がってしまった。扇ケ鼻分岐に着くと、すっきりとした青空に扇ケ鼻の一面の霧氷が美しい。予定していなかったが霧氷原を見たくて扇ケ鼻へ向かった。
 扇ケ鼻山頂は風が強く吹き、強烈に寒い。凍えながら霧氷を撮影し、扇ケ鼻分岐へと下る。増えてきた登山者とともに西千里浜を歩き、久住分かれを経由して天狗が城へ。できれば霧氷で白くなった中岳と大船山を撮影したかったが、この季節の霧氷はすぐに融けてしまう。かすかに聞こえる霧氷の落ちる音を聞きながら、天狗が城へと向かい、続いて中岳へ。やはり山頂の霧氷はあらかた融けてしまっていた。大船山も黒々としている。それでもすっきりと晴れたので心地よい。風を避ければ暖かく、中岳山頂で昼食。
 コーヒーを飲み終えた後、御池を経由して下山。沓掛山でマンサクを撮影した。いったいいつ咲き始めたのだろう。

7:30牧の戸→7:50沓掛展望台→8:55扇ケ鼻分岐→9:25扇ケ鼻→9:50扇ケ鼻分岐→10:15久住分かれ→10:40天狗が城→11:00〜12:10中岳(昼食)→12:20御池→12:35久住分かれ→13:00扇ケ鼻分岐→13:40沓掛展望台→13:55牧の戸


昨夜は広い範囲で雨が降り、ここ九重連山も雨が降ったはず。
牧の戸に到着した7時前、やはり辺りは完全にガスである。
のんびりと装備を調え、7時半に入山した。


第1展望台に上がってきたが、一面のガス。
正面に見えるはずの沓掛山はまったく見えない。


仕方がない。今日は10時頃までガスの中を歩くつもりでやってきた。
のんびりと歩いていくことにする。



正面に星生山が見える頃、早くも上空に青空が見え始めた。
これは意外と早く晴れるかも。


ここは扇ケ鼻分岐直前。辺りの霧氷を眺めていると、断続的にガスが晴れてきた。
しばらく待ってガスかかる星生山を霧氷越しに撮影。

ガスかかる星生山


急速にガスが晴れていく。


一気にガスが晴れ、星生山西壁の霧氷が現れた。



すっきりと青空の広がる中、扇ケ鼻分岐に到着。


西千里浜を歩きながら振り返ると、扇ケ鼻には一面の霧氷が広がっている。


望遠で捉えてみた。

この霧氷原を見ないわけにはいかない。
そこで、扇ケ鼻へ引き返すことにした。


実に立派なエビのしっぽ。


扇ケ鼻山頂に到着。


山頂から阿蘇五岳を望む。


数枚ほど周囲の写真を撮影したのだが、強烈な寒さにはまいった。
だがこの寒さがすばらしい霧氷を作ってくれたのだろう。



寒さに耐えながら撮影をし、霧氷を堪能した。
扇ケ鼻分岐に戻ることにしよう。

扇ケ鼻分岐を通過し、西千里浜を歩く。
私が扇ケ鼻に寄り道している間に登山グループが増えたようだ。



星生崎にて久住山を望む。
久住山にも霧氷がつき、厳しい表情だ。


久住分かれを通過し、天狗が城へ向かう。



霧氷が朝日を受けて輝いている。
だが辺りでは霧氷が融けて落ちる音がカサカサと聞こえてくる。
天狗が城や中岳山頂にも霧氷が広がっているはずであるが、
これではどうも間に合いそうもない。


天狗が城山頂に到着。


御池の氷は完全に融けていた。


中岳はわずかに白いが、大船山は黒々としている。
霧氷がまだ残っていればと期待したのだが。


中岳山頂直下、日陰になる北側にはまだ霧氷が残っていた。
真冬であれば融けることはないのだが、春になったということなのだろう。


中岳山頂に到着。


雲一つない快晴。
大船山と平治岳、遠く由布岳を望む。


坊がつるにはテントが2張り。
マンサクが咲いているはずだと思ってよく見ると、何カ所かかすかに黄色が見える。
たぶんそれがマンサクなのだろう。


日はここで昼食。
ピリ辛のチャーシュー味噌ラーメン。


昼食を終え、コーヒーも飲んでゆっくりと休憩。
さて、下山するとしよう。



いつものように御池に立ち寄る。
この風景は何度見てもきれいだと思う。


久住分かれを通過して西千里浜を歩く。
見上げる星生山は春の雰囲気だ。


沓掛山まで下ってくると
春を告げるマンサクが満開だった。


マンサクと星生山


沓掛山のマンサク。
2週間来ない間に満開になっていた。


ようやく九重連山にも春がやってきた。
さて、次はどこを歩こうか。


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