天狗が城・中岳

2010年3月14日

 先週は天気が悪く山行できなかったため、2週間ぶりの山行。実は今日3月14日は48回目の自分の誕生日であり、できれば記念に大船山に登りたい。佐渡窪と坊がつるのマンサクも気になるので、沢水から入山し展望台ルートで大船山に登り、坊がつる経由で下るという計画を立てた。去年の3月7日と同じコースだ。ところがどうも天気が思わしくない。自宅を出る前にインターネットで雨雲の様子を確認すると、どうやら九重連山の西側に弱い雨雲があるようで、これでは九重連山にも雲がかかっている可能性が高い。それでも山の天気は行ってみなければわからないわけで、沢水付近まで行ってみることにした。だが沢水近くを車で走りながら見上げると、九重連山にはすっぽりとガスがかかっている。これでは大船山に登る気にはならず、急遽牧の戸から御池へとルートを変更した。
 牧の戸に到着したものの、やはり深いガスで覆われている。のんびりと装備を調え7時過ぎに入山。周囲が見えないのでゆっくり淡々と歩く。ガスを見ながら西千里浜を過ぎ、久住避難小屋を通過して天狗が城へ向かう。天狗が城山頂では単独登山の男性が食事の準備をしていた。「このガスではしょうがないですね」と会話を交わし、中岳へ。中岳山頂には3人の男性がいた。話の様子ではどうやら朝駆けをし、そのまま今まで山頂でガスが晴れるのを待っていたようだ。まさにご苦労様である。
 ガスが晴れる見込みはなく、早々に御池へと下る。風景の見えない中、池の畔の岩の上で昼食。まあ、こんな誕生日もあるさ、と自分を慰める。ところが食べ終わる頃には細かい雨まで降ってくる始末。コーヒーも飲まず早々に下山することにした。
 ところがついてないときはついてないもので、扇ケ鼻分岐まで下ってくると急にガスが晴れてきて星生山がきれいに見えてきた。今さら登り返す気力はなく、あきらめて下山した。

7:15牧の戸→7:35沓掛展望台→8:30扇ケ鼻分岐→9:00久住分かれ→9:30天狗が城→9:50中岳→10:05〜11:05御池(昼食)→11:20久住分かれ→11:40扇ケ鼻分岐→12:50牧の戸


牧の戸駐車場は深いガスに包まれていた。


ガスを見上げながらも、もしかしたら晴れるかもしれないと期待しつつ、牧の戸から入山。


登山口のすぐそばでは、アセビのつぼみが春を待っていた。


沓掛山の岩場より、今から向かう稜線を眺める。
・・・が、何も見えない。


早朝の雨が滴となって新芽に残っていた。
この新芽が芽吹くのが待ち遠しい。


扇ケ鼻分岐を通過。


ケルンの並ぶ西千里浜を歩いていく。


久住避難小屋とバイオレット(バイオトイレ)もガスに煙っていた。


天狗が城山頂に到着。
しかしガスで辺りは真っ白。
この写真の向こうには三俣山が見えるはずであるが・・・。
すぐ下に見えるはずの御池でさえ、全く見えない。

山頂には男性が一人。
コッヘルでお湯を沸かしているところだった。


続いて中岳山頂。
3人の男性が話をしていた。
聞くともなしに聞いていると、
「○○さんは3時間立ちっぱなしだよね」という会話が聞こえてきた。
今はほぼ10時。ということは7時からここに立っているということだろうか。
このガスの中、よくもずっと我慢できたものだ。私には絶対不可能である。

ガスは全く晴れる気配がない。
こらえ性のない私はすぐに下ることにした。

時間にして5分くらいだろうか。


御池へと下る途中、天狗が城との鞍部で2人組の男性とすれ違った。
「こっちが中岳ですか?」との質問。聞くと、以前久住山には登ったことがあるものの、中岳は初めてだという。
この深いガスの中、辺りの山も見えない状況では、初めてのルートで方向を間違わず歩くのは大変だろう。
「中岳はすぐそこです。お気をつけて」と声を掛けた。



御池に下ってきたが、ガスのためようやく湖面が見える程度である。


池の小屋で食事をしようと思い、向かいかけた。
だが雨が降っていない今、せめて暗い小屋の中ではなく、明るい戸外で食べようと考え、
御池のほとりの岩の上で昼食を取ることにした。


今日は新メニュー、チャンポン。
以前、職場の先輩が私のHPを見て
「野菜が少ないなあ。チャンポンはどう?」と言ってくれ、それ以来研究してきた。

まず豚肉と野菜をコッヘルで炒める。
炒め油が粉末スープとセットになった商品を見つけ、軽量化できた。
チャンポンなので、野菜もたっぷり。キャベツ・ニンジン・もやし・しめじ。それにかまぼこ。
塩コショウで味を調え、水と粉末スープを加える。
沸騰したところで麺を加えて一煮立ちすればできあがり。
食べてびっくり。コレハウマイ!
定番メニューになりそうである。


なお、いちご大福は私の誕生祝いのつもり。
これもけっこうおいしかった。


ところがチャンポンを食べ終える頃、霧雨が降り始めた。
ガスが晴れる見込みはどうやらなさそうである。いさぎよく下山することにした。

コーヒーをあきらめ、いちご大福を食べてから、撤収作業にとりかかる。



ガス煙る久住分かれを通過。


ガスの中、淡々と下っていく。



ところが、扇ケ鼻分岐まで下った頃、急にガスが晴れ始めた。


あっという間に一気に晴れ、星生山がきれいに見えてきた。


だが、今さら登り返す元気はない。これが48歳ということかもしれない。
「また次があるさ」と言い聞かせ、下ることにした。



沓掛山まで下り、岩場に咲くマンサク越しに歩いてきたルートを振り返った。


沓掛山の斜面のマンサク。
同じ黄色でも濃さが違うのがおもしろい。
棒がつると佐渡窪のマンサクもきっときれいに咲いていることだろう。


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