大船山

2010年3月21日

 この三連休、土日は全国的に春の嵐が吹き荒れた2日間であったが、今日は一転して移動性高気圧に覆われ晴天になることは間違いない。そこで、先週行けなかった大船山に決定。マンサクとアセビも気になるので、去年の3月7日と同じルートを歩くことにした。沢水から入山し、途中から大船山の南西斜面を登っていくマイナールートである。
 ルート入口からしばらく歩いていくと、単独登山の男性と同じペースで歩くようになった。聞くとこのルートは初めてだという。私とて2回目に過ぎないのだが、やはり一度は登っているということもあり、なんとなく私が前を歩くようになった。このルートは途中に3カ所の展望台がある。高度を上げながらその展望台で風景を撮影しながら山頂をめざす。
 誰もいない山頂に到着し、少し遅れて到着した男性としばらく談笑。名刺を渡したところ、なんと先週天狗が城山頂でガスの中3時間粘っていた男性3人のうちの1人であった。福岡県のOさんという方である。
 昼食を食べ、先に下るOさんを見送ってから、私も少し遅れて下る。坊がつるのマンサクは見頃を過ぎていたが、代わりにアセビが咲き始めていた。コーヒーを飲みながら再度休憩をし、佐渡窪へ向かう。佐渡窪の主のマンサクも見頃は過ぎていたが、遠く大船山頂を望むアングルで撮影することができて満足し、沢水へと下った。

6:35沢水→6:55くたみ分かれ→7:20展望台ルート入口→8:05第一展望台→8:40第二展望台→8:55第三展望台→9:20〜10:45大船山頂(昼食)→11:00段原→11:45〜12:20坊がつる→12:30法華院→12:50鉾立峠→13:00佐渡窪→13:45くたみ別れ→14:05沢水


今日は久しぶりに沢水から入山。
アップダウンの続くくたみ分かれまでの道も朝はなんということはない。
ウグイスの囀りを遠く近くに聞きながら歩く。


くたみ分かれを通過。


林の中ではバイケイソウが芽吹いていた。


やがて今回のマイナールートの入口に到着。
ここからは赤と黄色のテープが頼りだ。



単独登山の男性と抜きつ抜かれつの感じで登る。
聞くと、このルートは初めてだとのこと。

私も今日が2回目。同じようなものだ。


このルートは登山地図にも表示されておらず、利用する人はまだ少ないようである。
踏み跡もはっきりしないところが多く、赤と黄色のテープだけが頼り。慎重にテープをたどっていく。



最初の展望台に到着。
すっきりと晴れた空に阿蘇五岳が覗く。


しばらく歩いていくと、巨石が並ぶようになる。
この風景は黒岳を縦走するときの風景とそっくりだ。


さらに歩いていくと、ようやく大船の山頂が見えた。


岩からみごとなつららが垂れ下がっている。
今日は無風で寒さは感じないが、朝は相当冷え込んだのだろう。


2番目の展望台に到着。
阿蘇五岳が見渡せるようになった。


このルートは斜度がきつく、かなりしんどい。
焦らずゆっくりと登っていく。



3番目の展望台に到着。
ずいぶん高度が上がってきた。


さらに高度を上げ、ようやく山頂が見えた。


だれもいない山頂に到着。


やがて、私よりわずかに遅れて男性が登ってきた。


山頂に到着した男性と会話を交わす。
話すうち、先週天狗が城山頂にいた方であることがわかった。
ガスの中、3時間も立ち続けていた3人組のうちの1人である。
私のHPを見てくださっているとのことでありがたい。



さて、山頂からの風景。
まずは御池を見下ろす。


続いて段原方面。
巨大な米窪と小さく見える由布岳の対比がおもしろい。


だがやはりこの風景が一番だ。


坊がつるにはテントが8張り。


阿蘇五岳に目を向けると、あちこちから煙が立ち上がっている。
どうやら今日は至る所で野焼きをしているようだ。


煙のため少しずつ霞んでいく阿蘇五岳。


この風景を眺めながらの昼食。
今日は焼肉丼とわかめスープ。


やがて阿蘇五岳はほとんど見えなくなってしまった。
私が食事を終える頃、先に下山するOさんを見送り、やがて私も坊がつるへと下ることにした。



段原より大船山頂を振り返る。


坊がつるに下ってきた。
だがなんとなく霞んでいる。
これは長者原周辺の野焼きの煙のためだろう。


立て替えが進む坊がつる避難小屋。


マンサクは盛りを過ぎていたがまだなんとか咲いていてくれた。


この風景を見ながらコーヒータイム。


予想通り咲き始めていたアセビ。
私にとって九重連山に春の訪れを教えてくれる花だ。


平治岳をバックに。


目的の一つであるアセビの撮影を終え、下山する。
法華院山荘を通過。


さらに鉾立峠を通過。


佐渡窪の主のマンサクもまだなんとか咲いていた。
右上には遥か遠く大船山頂が写っているのだが、見えるだろうか。


これで今日の目的は果たした。
あとは無事に下山するのみ。



佐渡窪を越えたところにいらっしゃる石仏に今年の安全登山を祈った。


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