三俣山

2010年9月11日

 先週の日曜日は長者原まで行ったものの登山靴を忘れて断念せざるを得なかった(このことは新しく立ち上げたブログに書いたので詳しくはそちらを見ていだたきたい)。そこで、その日行くつもりだった、長者原から雨ヶ池を経て三俣山に登るルートを今度こそ登山靴を忘れることなく歩くことにした。ちなみにHPには今まで同様山行記録を載せ、ブログには登山に関する話をあれこれと気楽に書いてみようと思っている。ブログはこのHPのトップページにリンクをしてあるのでご覧になっていただければ幸いである。
 日中はまだ暑い日々が続いており、なるべく早く下ることを考えて早朝に出発。まだ薄暗い林の中を歩き、雨ヶ池をめざした。雨ヶ池ではねらいのマツムシソウとヤマラッキョウを無事写真に納め、上空に広がるすばらしい青空を眺めながら三俣山にとりつく。南峰に到着しいつものテラスへ向かう。涼しい風が吹き抜け肌寒さを感じるほどだ。ところがガスかかる九重連山を撮影した直後、ガスが押し寄せてきて周囲は真っ白になってしまった。昼食を食べコーヒーを飲んでもまだガスは晴れない。咲き始めたリンドウを撮影した後、あきらめて本峰へ向かう。だが本峰との鞍部で振り返ってみるとガスはすっかり晴れていた。
 本峰にもリンドウがちらほら。時間が早いのでW峰にも立ち寄り、西峰へ。すがもり越に下り、さわやかな風を満喫したのち、大曲へと下った。

大曲に自転車を置く→5:50長者原→7:10〜7:30雨ヶ池→8:35北峰分岐→9:10〜10:30三俣山南峰(昼食)→10:50本峰→10:55W峰→11:20〜11:40西峰→11:55〜12:15すがもり越→12:50大曲→自転車で長者原に下る



6時前の長者原から見上げる三俣山には雲がかかっていた。
予報は晴れなのでそのうち晴れるだろうと気楽に考えて歩き始める。


ルリ色の玉のようなヒゴタイ。
こんな形の花は他にはないのに、見るとなぜか郷愁を誘う。
不思議な花だ。

朝鮮半島中部以南に分布する大陸性植物とのことである。


ススキ咲くタデ原湿原を歩く。


ふと見上げると三俣山の雲に朝日が当たり茜色に染まっていた。
今日もいい天気になりそうだ。


まだ薄暗い林の中を淡々と歩いていく。



雨ヶ池が近づき登路が平坦になると、必ず三俣山を振り返りたくなる。
朝日を浴びた三俣山が美しい。


ほどなく雨ヶ池に到着。やはりマツムシソウが咲き始めていた。





三俣山とともに。


ヤマラッキョウも咲き始めていた。
1本も踏まないように慎重に慎重に・・・。


花の撮影を終え、いよいよ三俣山に取りつく。
こんなすばらしい青空の広がる日に登れるなんてうれしい限りだ。


雨ヶ池から数十m、生い茂った草をかき分けて進む。
するとテンニンソウが迎えてくれた。


すぐにもう一つの天ヶ池に到着。



サワギキョウはなんとか最後の花が残っていた。

池の畔でぼんやりと佇んでいると単独登山の男性が上がってきた。
坊がつるでテント泊をする予定で、このルートを初めて登るのだという。
見るとテントを担いだままのようで、体力のない私には考えられない。
果たして歩きにくいこのルート、山頂まで行けたのだろうか。


焦ることなくのんびりマイペースで登る。
それでも雨ヶ池から1時間ほどで北峰との分岐(小鍋の縁)に上がってきた。

私は北峰に行くことはほとんどない。
今日もいつものように南峰へ向かう。



南峰へ向かう途中、大船山と平治岳、そして坊がつるを見下ろす。


見上げる南峰上空にも青空が広がる。


ようやく南峰に到着。
さっそくいつものテラスへ向かう。


ガスかかる九重連山を望む。
こんな風景を見ればもう何も言うことはない。

ガスかかる九重連山(490KB)


さらに、テラスにはさわやかな風が吹き抜け、むしろ肌寒さを感じるほど。
この連日の暑さを考えるとそれだけで満足だ。

ところがこの後、ガスが一気にやってきて周囲は真っ白になってしまった。
まあ、そのうち晴れるだろうと昼食にする。


今日は親子丼とわかめスープ。デザートはぶどう。


辺りは真っ白だが、周囲に咲くアキノキリンソウを眺めながらの昼食もまたいいものだ。


食後のコーヒーを飲みながら待っているとガスがわずかに切れ、坊がつるが見えた。
すると何やら煙が上がっている。
どうやら輪地切りしたところを焼いているようだ。


ずいぶん待ったが周囲のガスは晴れてくれない。
しかたなく南峰山頂に向かい、咲き始めたリンドウを撮影することにする。





三俣山のリンドウはまだ咲き始めたばかり。
よく見るとたくさんのつぼみが並んでいる。
ここでも踏まないように慎重に慎重に・・・。


今日の目的はこれで達成した。
ガスが晴れないのは残念だが、南峰を下って本峰へ向かう。



ところが鞍部まで下ると晴れてきた・・・。
まあいいか、とアキノキリンソウを撮影。(中央奥は本峰山頂)


本峰に到着。


そのまま西峰に下ることも考えたのだが、まだ早いのでW峰に立ち寄ることにした。



W峰から見る九重連山は私の好きな風景の一つ。
だが今日はガスがかかりイマイチだ。

心地よい風を感じながら、しばらくガスの動くのを眺めることにした。


ガスの切れ間から星生山頂が覗く。


こちらは天狗が城。


いつまでも見ていたいが、西峰へ向かうとしよう。



あちこちに咲いているリンドウを眺めながらのんびり歩く。


西峰に到着。


西峰にも咲いていたリンドウ
後ボケはアキノキリンソウ)



すがもり越に下り、ススキ越しに大船山を望む。


すがもり越には涼しい風が吹き抜け、心地よいことこの上ない。
しばらく正面に見える三俣山西峰を見上げながらぼんやりと過ごす。
気がつくと20分も経っていた。
いつまでもここにいるわけにもいかない。しかたなく大曲へと下った。

大曲へと下るにつれて暑さを感じるようになったのは気のせいばかりではないだろう。


山行記録にもどる

inserted by FC2 system