三俣山

2010年9月26日〜27日

 1日だけ残しておいた夏期休暇を27日に取り、久しぶりのテント泊をすることにした。前回のテント泊はいつだったかとデータを見ると去年の10月10日・11日。それ以来なのでほぼ1年ぶりである。ところが朝、いつものアラームで二度寝してしまい5時起床。テント泊となると朝もゆっくりでかまわないとはいえこれは遅い。しかも吉部入山なので移動にも時間がかかり、結局8時過ぎの入山となった。
 前日の25日は私の地元佐伯市でもすばらしい晴天が広がっていたのだが、残念ながら今日はくもり。しかも予報では27日があやしい。まあ雨が降る前に下山できるだろうと軽く考え登り始めた。今日はテント泊としては初めて鳴子川の左岸を上る。こちらの方が急坂がない分、楽かもしれない。
 坊がつるに到着しテントを設営。ちょうどカップルが撤収し終えたところに設置することになったようで、その女性と会話。24日の夕方に到着し連泊したとのこと。うらやましい。テント設置後、さてどこに行くかと見渡したが、どの山にもガスがかかっている。さんざん迷った末、南東の風なので三俣山が一番無難だろうと考えて南峰に取りつく。ちょうど12時、いつものテラスに到着。
 ほどよく冷えたビールを飲み、ラーメンを食べると眠くなり、しばしうたたね。目が覚めると2時半。あちこちに咲くリンドウを撮影しながら、ゆっくりとすがもり越めざして下る。すがもり越から北千里浜を経て法華院山荘に到着し、早速風呂に入る。入浴後はベンチで生ビール。ところが細かい雨が降ってきた。日が暮れてから一人焼肉を食べ、うどんをすすり、雨の音を聞きながら就寝。これでは翌朝の大船山はムリである。
 夜中に何度か目が覚めたが、雨の音がしたりしなかったり。5時50分に起床し外に出てみると意外にも上空の雲が薄い。山々のガスもわずかで、これでは雨の心配はなさそうだ。ゆっくり朝食を取りテントを撤収して下山。時間があるので久しぶりに暮雨の滝に降りて撮影した。と、ここまでは順調だったのだが・・・。下山中、とんだ災難にあってしまった。

26日
8:15吉部→8:50大船林道合流→9:40〜10:30坊がつる(テント設置)→10:40三俣山取りつき→12:00〜14:30三俣山南峰(昼食)→14:40本峰→15:00西峰→15:25すがもり越→16:05〜17:10法華院(入浴)→17:20坊がつる
27日
5:50起床→6:15朝食→テント撤収→8:10坊がつる→8:35暮雨の滝ルート分岐→9:10〜9:25暮雨の滝→10:10吉部


今日は久しぶりのテント泊。
出発前、ザックの重さを測ると18s。
橋を渡った向こうのルートを歩いてみることにした。


登路脇にはハガクレツリフネソウが咲いている。


ミカエリソウ


大船林道に合流した。
ここからはのんびりハイキング気分だ。


鳴子橋にて三俣山を望む。
上空にはわずかに青空が見える。


坊がつるが近づき、ススキ越しに大船山を望む。
やはり山頂にはガスがかかっているようだ。


坊がつるのテント場に到着。
今日は日曜日なので、昨日からテント泊していた方々のテントが並ぶ。


久しぶりなのでテント設営の手順を忘れている始末。
それでも25分でなんとか設営完了。


設営を終え、さてどの山に登ろうかと周囲の山々を眺める。
予定では、鉾立峠から白口山に上がり、稲星山を経て久住山へ。
その後御池を経由して中岳・天狗が城を巡り、北千里浜を歩いて
法華院に下るというすばらしいルートを歩く予定であった。
ところが久住山方面は一面のガスに覆われている。
風は南東から吹いてきており、その風に吹き上げられて
次々とガスがかかっているようだ。これでは展望は望めない。
そこで、2週間前のリンドウがきれいにさいていることだろうから
三俣山に直登することにした。



三俣山にも断続的にガスがかかるが、まあなんとかなるだろう。


何度か休憩しながら、ようやくいつものテラスに到着した。
ススキ越しにガスかかる大船山を望む。


この時点でテントは10張りほど。
中央やや下にある黄色いテントが私のテント。

その左に数人が立っているのだが、見えるだろうか。


いつものようにここで昼食。
今日はテント泊。となればビールだビールだ!
つまみはウインナーを湯がいたものとソーセージと質素だが、
咲き乱れるリンドウを見ながら飲むビールは最高だ。



ビールを味わい、続いてラーメンを食べる。


ビールの酔いが回り(私はアルコールにあまり強くない。でもとても好き)、
草の上に横になり、うたたね・・・・・・・・。


目が覚めると2時半近く。
そろそろ下ることにしよう。



予想通り山頂にはリンドウがきれいに咲いていた。



乱れ咲くリンドウ


本峰を通過。


続いて西峰へ。


西峰には思い出のリンドウがある。
これがその株。
2006年9月25日に出会ったリンドウだ。
残念ながら今日は曇っている上、日暮れが近くなって
花はしぼんでしまっていた。


すがもり越に下り、大船山を望む。


ケルンの並ぶ北千里浜をとぼとぼと歩く。


坊がつるを見下ろすと、あれだけあったテントがほとんど撤収され、
私のテントともう一つだけになっていた。
日曜の夜なのだからこんなものだろう。


法華院山荘に到着。
早速温泉につかる。料金500円。


風呂から上がり、続いて生ビール700円。
つまみはこの風景。
最高のひとときを過ごした。


ところがそのうち細かい雨が落ちてきた。
雨合羽を着るほどでもないが、それでもテント泊に雨はテンションが下がる。

「まあそれもしかたないか」と独り言を言いながら、
缶ビールを購入し、テントに戻る。



テントが1つ増えていた。
どうやら中年のご夫婦のようだ。


坊がつるに夜が訪れてきた。



今日の夕食は定番の一人焼肉。


そしてきつねどん兵衛。


夜半に何度か目が覚めた。
明日の大船山はもうあきらめているので雨は気にならない。
とは言え雨の中の撤収作業はつらいよなぁ・・・。



翌朝6時。テントから出てみると、意外にも雲が薄い。
三俣山にはガスがわずかにかかるのみ。


久住山方面もなんとか望める。


大船山頂はガスの中だ。


これならもうしばらく雨は降りそうにない。
のんびり朝食準備にかかる。



とはいえ今日の朝食は超簡単。
パック入りのごはんとフリーズドライの中華スープ、昨日の残りのウインナーを入れた中華風雑炊。

朝食を食べ終え、周囲の山々を眺めながらコーヒーを味わう。


昨夜の雨が雫となって残るテントをなんとか撤収。
雨の中でなくてよかった・・・。



撤収作業中にふと顔を上げると、鉾立峠から押し寄せてきたガスの上に三俣山が浮かんでいた。


撤収作業を終え、昨日より多少軽くなったザックをよっこらしょと背負う。



ガスに煙る大船山頂を振り返り、吉部へと下る。


暮雨の滝ルートへ向かう。


純白のサラシナショウマ


アキチョウジ


トリカブト


今日は時間もあるし、久しぶりに暮雨の滝に降りてみた。


今日は大船山の朝駆けのために三脚を持ってきた。
ここにきてようやく三脚の出番だ。



あとは慎重に吉部に下るのみ。
今日は昨夜の雨のため、足下が濡れていてすべりやすい。
慎重に下っていく。

ところが、やってしまった。
吉部が近づき急坂にさしかかったところで、木の根で足を滑らせ、体が一瞬宙に浮いて、
尾てい骨から木の根に落下・・・。体重に加えザックの重みも一緒にかかる。
一瞬、「これは歩けないかも」と思ったが、なんとか立ち上がることができた。
だが猛烈に痛い。下山したものの、車に乗り降りするのがいけない。
この痛み、明日の朝多少は治まっているだろうか。心配だ・・・。


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