中岳・天狗が城

2010年10月4日

 先週の山行で痛めた尾てい骨がまだ痛い。山行直後の数日間は痛みのため不自由な生活を強いられた。特に靴下をはくときがつらく、立ってはくことができない始末。それでもここ数日は傷みも徐々に治まり、日常生活はほぼ大丈夫になった。そこで「リハビリ山行」と銘打って牧の戸からのお手軽山行に行くことにした。
 土日は大分市に出張。2日間、痛い腰を我慢して座り続けた。翌月曜日(今日)、あらかじめとっておいた休暇を利用しての山行である。幸い(?)土日は2日間とも雨で、月曜日の今日は前日に寒冷前線が通過したので晴れるはず。だが回復が遅れているようで、牧の戸に到着してみるとガス。風と気温は予想通り(というより予想を越えて)吹いており、寒い。そこで急遽長袖のポロシャツを着た上にさらにウインドブレーカーを着込んで出発した。コンクリート道を登ってみると腰は大丈夫のようだ。
 ガスの中、淡々と歩き、久住避難小屋に到着。中には1組の男女が休憩中だった。「晴れますかねえ」「10時頃には晴れるんじゃないでしょうか」などと会話した後、とりあえず池の小屋へ向かう。池の小屋でスープを飲んでガスが晴れるのを待っていると1組の男女が入ってきた。私が外に出たり入ったりして時間をつぶしているうち、2人はあきらめたのか下っていった。することがないので早めの昼食を食べる。そのうちガスが一気に晴れてきた。こうなれば焦ることはない。食後のコーヒーを飲みながら青空の広がる中岳山頂を眺め、荷物をまとめて山頂に向かう。山頂は大学生らしき若者たちでにぎわっていた。
 天狗が城を経由し、再び雲の広がり始めた中、晩夏の花を撮影しながら牧の戸へと下った。

7:00牧の戸→7:15沓掛展望台→8:05扇ケ鼻分岐→8:30〜8:40久住山避難小屋→9:00御池→9:05〜10:50池の小屋(昼食)→11:00〜11:20中岳→11:30天狗が城→11:50久住分かれ→12:30扇ケ鼻分岐→13:10沓掛展望台→13:25牧の戸


いつものように自宅のある佐伯市から車を走らせる。
日常生活にはほぼ不自由しないようになったのだが、車の運転は別。
運転する姿勢は尾てい骨に響く。
痛みを我慢しつつ、ようやく牧の戸に到着した。



月曜日とあって駐車場は閑散としている。
スロープが完成し、新しい売店となるのであろう建物もできあがっていた。
でもまだ販売はプレハブで行っているようである。


コンクリート道をゆっくり登ってみる。
痛みはほとんどない。これなら登れそうだ。



第1展望台に上がってみると、周囲にはガスがかかっていた。


沓掛展望台に上がったが、真っ白で何も見えない。


こうなれば淡々と歩くのみ。



扇ケ鼻分岐を通過。
このアングルだと星生山が写っているはずであるが・・・。


と書いてみたものの、どうもこれは以前書いたことがあるような気がする。
晴れていればまだネタは探せるが、こうガスっているとさすがにネタ切れである。
(そういうことです、後藤さん。)



ケルンもガスに煙っている。


登路脇に咲いているリンドウをようやく見つけた。
ガスっている上に寒いので、ほとんどはつぼみのままだ。


久住避難小屋(右)に立ち寄ってみる。

中には1組の男女が休憩中だった。
女性の方は今日が3回目の九重山だという。

「10時頃には晴れるんじゃないでしょうか」と言って
私は池の小屋へ向かったが、
その後2人はどうしただろうか。

「また来たいなあ」という思いで下ったことを祈る。


御池を通過。
上空の雲は強い風に吹かれて次々と頭上を通り過ぎていく。
時折青空が覗くがほんのわずかの間である。


だれもいない池の小屋に転がり込んだ。


入口から正面に見える中岳は見えたりガスに隠れたり。


私の後に小屋に入ってきた男女の2人は、
待ちきれなかったのだろう、ガスの中を下っていった。


することがないので少し早めの昼食とした。
できれば外で食べたいのだが、強風が吹いておりガスが使えそうにない。



今日は久しぶりのチャンポン。
たっぷりのキャベツに、豚肉、もやし、にんじん。

小屋の中でもおいしいのだから、
山頂で食べていたらどんなにうまかったことだろう。


チャンポンを食べているうち、急にガスが晴れてきた。
青空の広がる中岳を眺めながらコーヒーを味わう。



一旦は御池に向かいかけたのだが、今日は小屋から直接中岳に行ってみることにした。


すっきりと晴れた中岳に向かう。


天狗が城との鞍部より中岳を見上げる。
青空がうれしい。思わず笑みがこぼれる。


中岳に到着。
この雲の高さに秋を感じる。


山頂は大学生らしき若者でにぎわっていた。


若者達のにぎやかな会話を聞きながら、まずは向かいの大船山と平治岳を撮影。


続いて三俣山。


さらに久住山・天狗が城方面。


風を避けながら辺りの景色を眺めるひとときを満喫した。
そろそろ天狗が城へ向かうことにする。



御池を見下ろす岩の上より天狗が城山頂を見上げる。


山頂に到着。


さざ波が立つ御池を見下ろす。
強い風が右から左へと吹いているのがわかる。


天狗が城は吹きっさらし。長居は無用だ。
すぐに下山する。



久住分かれまで下り、ススキ越しに三俣山を撮影。


星生山を経由して帰ろうかとも思ったのだが、
登ってくるときに見た閉じたままのリンドウが気になり、来た道を引き返すことにした。



やはりリンドウの花は開いていた。
咲き乱れるリンドウ、西千里浜バージョンである。


咲き乱れるリンドウと久住山。

実はこの写真、ファインダーを覗いていない。
カンで撮影した1枚。




扇ケ鼻分岐を通過。
朝と同じアングルで撮影してみた。


まだわずかに咲き残っていたヤマラッキョウとワレモコウ。


マイヅルソウの赤い実をカメラに納め、牧の戸へと下った。


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