三俣山

2010年11月23日

 土日は2日ともすばらしい青空だったが残念ながらいつもの休日出勤で山行できなかった。先輩は「行ってもいいぞ」と言ってくれたもののそんなに甘えるわけにもいかない。しかも、前回の山行の疲れからまだ十分に回復していない状態では山を楽しめないので見送った。翌日(月)は2週間前の日曜出勤の代休だったのだが1日中雨。結局4連休の最終日に山行することになった。
 朝までくもり、その後は晴れ時々くもりという予報を信じて大曲到着6時半。だが山はすっぽりと雲に覆われていて、大曲からは三俣山の姿が全く見えない。これでは急ぐ必要はない。しばらく車中で待機し、すっかり明るくなった7時20分に入山した。前日の雨のために登路がぬかるんでいて滑りやすいので慎重に歩く。硫黄山道路から見渡す星生山も三俣山も深いガスの中だ。周囲の風景が見えないので足下を見ながら淡々と歩く。
 だれもいないすがもり越で大休止。ここまで来たらせめて西峰までは登りたい。わずかにガスが薄くなったのをきっかけに取りついた。ほどなく山頂に着いたものの周囲の展望は当然あるはずもなく、山頂標識の写真を撮影しただけで下ることにした。
 すがもり越で早々と昼食。ガスを見ながらのんびりと食べ、コーヒーを飲み・・・「こんな日もあるさ」と言い聞かせながら大曲へと下った。

7:20大曲→8:05〜8:35すがもり越→9:05三俣山西峰→9:20〜10:30すがもり越(昼食)→11:10大曲


前日の雨でぬかるんだ登路を歩く。
周囲の山々は厚い雲に覆われていた。


硫黄山道路より三俣山を望む・・・となるはずの写真である。
だが目の前にあるはずの三俣山は姿を現してくれない。


北風でガスが流れ三俣山の山腹が見えた。
だがまたすぐに見えなくなる。


足下だけを見ながら淡々と登る。


やがてだれもいないすがもり越に到着。



愛の鐘越しにガスで煙るベンチを撮影。


目の前の西峰を見上げた(つもり)。


このガスでは登ってもしかたがない。
すがもり越で風を避け、しばらくの間様子を見ることにした。



ここまで来たんだからせめて西峰くらいは登ってみよう。
そう思っていると、ガスが切れわずかに山頂が見えた(気がした)。
よし、行くなら今しかない。意を決して取りつく。


登っていくうち、下から鐘の音が聞こえた。
誰かがすがもり越に到着し、愛の鐘を鳴らしたようだ。
こんな日に登ってくる人もいるんだなあ(笑)。



西峰の東端より山頂をめざす。


ほどなく山頂に到着。
当然周囲の展望は全くない。
これでは長居は無用、すぐにすがもり越に引き返すことにした。


すがもり越に下る途中、2組のグループとすれ違った。
そのうちの一人の男性とすれ違いながらごあいさつ。
「天気予報では晴れだったのに残念ですね」と私。
「でも雨が降っていないだけいいと思えば」
なるほどそういう考えもあるのかと感心した。
さらにその男性、「昨日は雨に濡れながらだったからね」
なんと、昨日の雨の中、山行したのかとびっくり。


すがもり越まで下ってきた。

しばらくして単独登山の男性が登ってきてごあいさつ。
大分市から来たAさん。三俣山は初めてとのこと。
Aさんはやがてあきらめて下山していった。
午後は大分トリニータの応援に行くと言っていたが、
結果はどうだったのだろう。

(帰宅してネットで見ると、先制したのにすぐ追いつかれて引き分け。う〜む残念。)


さて私はと言えば、急ぐ理由は何もない。
まだ9時半だが、ここで昼食をとることにした。


今日はいつも以上に具だくさんのチャンポン。
豚肉、ちくわ、キャベツ、もやし、しめじ、エノキ、にんじん、白ネギ。

具が多すぎて麺が見えない(笑)。


ガスを眺めながらのんびりと食べ、さらにコーヒーを飲む。

こんな天気にもかかわらず少しずつ登山者が増えてきた。
さて下山するとしよう。



硫黄山道路から長者原へ下るポイントで、ハングル文字の書いてあるテープを見つけた。


ガスかかる三俣山を振り返り、大曲へと下った。


大曲に下り、牧の戸を過ぎ瀬の本を通過する頃、ふと見上げると久住山周辺のガスが晴れている。



久住高原よりすっきりと晴れた九重連山を望む。


これならもっと山頂で粘っていればよかったかも、と思ったものの、
よく見ると、久住山の左側の久住分かれのあたりと
白口岳の右側の鉾立峠のあたりから
ガスがこちら側に流れてくるのがわかった。
どうやら山々の向こうはまだガスの中のようだ。


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