天狗が城・中岳・星生山

2011年3月5日

先週に続き今週も土曜日が空いた。移動性高気圧に覆われ天気はベストコンディション。そこで久しぶりに朝駆けすることにした。
 午前4時の牧の戸は−9℃。気温は低いものの風がないためさほど寒さは感じない。装備を調え出発。できれば3時半に出発してのんびり歩きたかったのだが、4時出発だとそんなにのんびりとは歩けない。沓掛の岩場を越えてからペースを上げる。扇ケ鼻分岐でようやく先行者を追い越したが、この方は昨日も黒岩山に登ったという年配の方であった。久住山避難小屋の前を通過しようとしたとき、2つのライトが小屋から出てきて前を行く。追うようにして進むとその2人は中岳へ。なんとか天狗が城に着いてみるとまだ黎明は始まったばかりだった。先着していた2人に続いて三脚をセットし撮影を始める。やがて夜明けを迎えた。
 夜明けの撮影を終え、中岳に向かう。だが山頂にいた私を除く方々はだれも中岳に来る様子はない。みなさん夜明けの撮影だけがねらいなのだろうか。おかげで中岳の山頂を独占。続いて御池に下る。凍結しているものの中央部は透明でその部分には近づく勇気なし。たまたまいっしょになった男性も「私の知り合いでぼちゃんした人がいたからね」と言っていた。まだ時間が早いので星生山へ向かい、昼食。食後のコーヒーを飲み、尾根づたいに下る。
 最後は沓掛山のマンサクのチェック。登路脇の株はまだつぼみだったが、下って見上げてみると何本かは咲き始めているようだった。

4:00牧の戸→4:20沓掛展望台→4:55扇ケ鼻分岐→5:20久住分かれ→5:45〜7:10天狗が城→7:25〜7:45中岳→8:05御池→8:25久住分かれ→9:20〜10:15星生山(昼食)→10:50扇ケ鼻分岐→11:35沓掛展望台→11:50牧の戸


先週に続き天気のよい土曜日に山行できることになった。
この季節は霧氷も見たいがマンサクのチェックもしたい。
今年は寒さが続いているためマンサクの開花は遅れているのではと思うが、
それでももしかすると咲き始めているかもしれない。
天気図をチェックすると移動性高気圧が九州の上空をすっぽりと覆うようだ。
思案の結果、牧の戸から入山して朝駆けし、
下山時に沓掛山のマンサクの開花状況を確認することにした。


久しぶりの朝駆けである。なるべくならのんびり歩きたいと考えていた。
ところが起床が遅れ、牧の戸に到着したのは3時50分。
駐車している車に人気はなく、すでにみなさん入山してしまっている。
急いで装備を調え出発。

沓掛山の岩場を越え、ペースを上げる。
はるか先に1つの明かりが見え、その明かりを目標に急ぐ。



ようやく扇ケ鼻分岐で先行者に追いついた。


西千里浜を歩く。前方に明かりは見えない。
ふと右前方を見上げるとさそり座が輝いていた。


星生崎で久住山避難小屋を見下ろすと、小屋の中に明かりが見える。
下っていくうち、小屋から2つの明かりが出てきた。
その後を追うように歩いていく。
そのうち2人は御池へ向かった。中岳に行くのだろう。
私は朝駆けといえばいつも天狗が城。



牧の戸から1時間45分で山頂に到着。
山頂ではすでに2人がスタンバイしていた。
私も三脚を立てカメラをセットする。



ようやく間に合った。
雲一つない、完璧な黎明である。

右が中岳、左は大船山。


数枚撮影したとき、カメラの充電がなくなってしまった。
私はいつもスペアのバッテリーを持っているのであわてずスペアに交換した。
ところがこちらも残量が少ないという表示。これはピンチである。
あまり撮影しすぎるといつ充電がなくなるかもしれず、慎重に撮影することにした。


寒さをこらえ朝日が昇ってくるのを待つ。
私を含め8人が無言で朝日を待っている。

6時半を過ぎた頃、ようやく朝日が昇ってきた。


朝日が中岳の左側から昇ってきた。
幻想的な風景が広がる。


一面の霧氷が朝日を受けて輝く。
時折撮影を忘れて見とれた。


目を覚ます三俣山。


ひとしきり撮影をし、一息つくと3人の方が山頂を少し下ったところに陣取っている。
何か撮影ポイントがあるのだろうと思って行ってみると、「ダイヤモンド中岳」を待っていると判明。便乗させてもらった。



ダイヤモンド中岳。
便乗させてもらっているのでちょっと控えめに横で撮影。


今日は透明度が高く、雲仙普賢岳もはっきり見える。


凍結した御池を見下ろす。
黒っぽく見えるところも凍結はしているようだ。


透き通った朝の風景が広がる。実に気持ちがいい。


すっかり明るくなった。そろそろ中岳に向かうことにしよう。



天狗が城を振り返る。
私以外の7人の方はだれも中岳方面には下ってこないようだ。


中岳山頂付近には一面の霧氷が広がっていた。


だれもいない山頂に到着。

早速周囲の風景を撮影する。

この風景に言葉はいらない・・・。


すぐに下るのはあまりにももったいない。
しばらく眺めていることにした。


20分ほど、何をするでもなくただ風景を眺めていた。
そろそろ御池に下るとしようか。



御池の畔まで下ってきた。
氷上に私の影が立っている。


実際に氷の上に立つ。
氷の下のあちこちから「ぼこっ」「こぽっ」という感じの音が聞こえてくる。
静かに立ってその音を聞いていると、なんだか春を告げる音のように聞こえてきた。


天狗が城直下の中央付近は氷が薄いのか、透明に見える。
さすがにそこに近づくのはやめておいた。


さてこれからどうしようか。
時刻はまだ8時。体力も十分にある。
そこで、今年はまだ訪れていない星生山を経由して下ることにした。



久住分かれより星生崎を見上げる。
ここからはトレースがない。
新雪を踏んで歩くのはやはりいい気分。
登っていくうち、星生崎から下ってきた男性とすれ違った。


尾根越しに星生山頂を望む。
雪が積もっているため岩場を慎重に越えていく。


星生の窓より阿蘇五岳を望む。


純白の雪がうれしい。


星生山頂はもうすぐだ。


山頂に到着。


いつものアングルだが、雪で白く装っているとまた違った雰囲気になる。


今日はこの風景を見ながら昼食。
豚キムチならぬ牛キムチラーメン。
本当は豚キムチにするつもりだったが、冷蔵庫にあったのは牛肉だった。
たっぷりの長ネギ、卵も入れた。


食後のコーヒーを飲みながらこの風景を眺める。

最高のひとときを過ごした。
さて、下山することにしよう。


尾根づたいに下り、凍結した池塘を見下ろす。


登路脇には見事な霧氷が並んでいた。



霧氷越しに扇ケ鼻を望む。

霧氷とは思うが、よく見る霧氷とは様子が違う。
透明感があるこれは一体、どういうでき方をしたものだろう?


扇ケ鼻分岐を通過。
多くの登山者とすれ違いながら下っていく。


私の好きなアングルで。青空がいい。
もう少し雪が多ければと思うが、それはぜいたくと言うものだ。


沓掛の岩場まで下ってきて振り返る。


さて気になるマンサクは・・・と探してみると、
まだほころび始めたばかりだった。


下の展望台まで下って見上げてみる。
わずかに黄色く見えるのは咲き始めたマンサクに違いない。



終わりに近づいた冬を名残惜しみ、
近づいてきた春を待ち遠しく感じながら牧の戸へと下った。


山行記録にもどる

inserted by FC2 system