天狗が城・中岳

2011年4月17日

 新年度がスタートして2週間が経った。新しい担当が決まり、なにやら7月までは忙しくなりそうである。できれば毎週山行したいのだが、そうもいかないかもしれない。となれば登れるうちに登っておきたいと思うのが人情というもの。というわけで、大曲から入山し牧の戸に下る周回コースを歩くことにした。
 大曲から歩き始めるとすぐに咲き始めたアセビに出合った。周囲のアセビを眺めながら登る。硫黄山道路の木々の芽吹きも緑を広げつつある。すがもり越を過ぎ北千里浜に下って遭難事故の慰霊碑を探す。ようやく見つけてお参りした。前回の三俣山南峰への直登ルートがきつかったこともあり、ゆっくりと焦らず久住分かれをめざす。ひたすらゆっくり登ったせいか、全く疲れることなく久住分かれに到着した。
 いつものように天狗が城に向かうと、やはりというか当然というべきか、御池は完全に春の装い。その湖面を見下ろしながら山頂へ。ひとしきり周囲の撮影をし、中岳へ向かう。誰もいない中岳でのんびり休憩していると若いカップルが登ってきた。まだ時間が早いので、久しぶりに御池のほとりで昼食を取ることにして、中岳山頂を後にする。
 御池のほとりで昼食。今日は新メニューである。なかなかの美味。食後のコーヒーも飲み、下山する。星生山西壁と沓掛山ではマンサクが見頃を迎えていた。

牧の戸に自転車を置く→6:15大曲→7:05すがもり越→北千里浜→8:10久住分かれ→8:35天狗が城→8:50中岳→9:15〜10:30御池(昼食)→10:45久住分かれ→11:10扇ケ鼻分岐→12:10沓掛展望台→12:20牧の戸→自転車で大曲に下る


竹田市を過ぎ久住高原を走っていくと周囲には一面の霧。
これは今日の天気は怪しいかもと思ったが、瀬の本付近で一気に視界が開けた。
上空に青空が広がっている。絶好の登山日よりだ。

牧の戸駐車場に自転車を置き、大曲に下る。
すっかり明るくなった6時15分に入山した。



入山してすぐ、咲き始めたアセビに出会った。
思わずカメラを向ける。


辺りのアセビを眺めながら歩く。
吹く風もさわやかで、実にいい気分だ。



硫黄山道路の木々の芽吹きも緑を広げている。


音に気がつき見上げると、三俣山の上空にジェット機の飛行機雲が伸びていた。


すがもり越に到着。
愛の鐘に朝日が差している。


小休憩の後、北千里浜に下る。
今日このルートを選んだのは、北千里浜の慰霊碑にお参りするためである。
何度となく北千里浜を歩いているが、まだ慰霊碑を訪れたことがない。
前回紹介した「九重連山の光と影」の記載を頼りに探すことにした。



探し当てた慰霊碑に手を合わせる。

「倶会一処」の意味がわからず調べてみた。
「くえいっしょ」と読むらしい。「ともに一つのところで会う」という意味とのこと。
広い世界を自由に飛び回る「いのち」として出会う・・・。
みなさんは今頃九重の山々を飛び回っていることだろう。


慰霊碑を後にして久住分かれへと向かう。
しばらく歩いて振り返ると、おだやかな表情の三俣山が見えた。

昭和37年元日のここ北千里浜は、すさまじい猛吹雪だったという。
このおだやかな風景からは想像もできない・・・。



のんびりゆっくりマイペースで久住分かれまで登ってきた。


遠く、阿蘇山が雲海の上にわずかに顔を覗かせていた。


さて、ここからどう歩こうかと思案する。
で、結局選んだのはいつものルート。



誰もいない天狗が城山頂に到着。


久住山と空池、そして御池。


すぐに中岳に向かう。


誰もいない中岳山頂で周囲の風景を楽しむ。



三俣山と平治岳、遠く由布岳。


由布岳とかすかに見える鶴見岳が雲の上に浮かんでいる。


大船山と平治岳。


坊がつるにはテントが十数張り。


稲星山の雲の向こうに祖母傾山系。


前回苦労して登った坊がつるから三俣山南峰へと向かう斜面を捉えた。
これは見るからにきつそうである。


時刻はまだ9時。昼食にはまだ早い。
そこで久しぶりに御池の畔で食事にすることにした。



御池に下り、早めの昼食。
今日は新メニュー、中華丼。
先日の職場の歓迎会で先輩に聞いたメニューである。
ポイントは「パーポー」。このおかげで簡単に八宝菜ができる。
アルファ米にかければできあがり。

できればうずらの卵やキクラゲも入れたかったが、買い忘れた(笑)。
次回の宿題としよう。



食事を終え、コーヒーを飲み、
私の好きなアングルで撮影した。
さて、下山するか。


メール仲間のGさんから、星生山の西壁のマンサクがきれいだと教えてもらった。


今が満開のようだ。


ここからは淡々と下るのみ。
ところが今日はなんとなく山ガールが多い気がする。
思わずきょろきょろしてしまった(笑)。



沓掛山まで下ってきた。
マンサク越しに三俣山を望む。


沓掛山頂より満開のマンサクをカメラに納め、牧の戸へと下った。


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