中岳・天狗が城

2011年6月25日

  雨や台風、休日出勤などなど、いろんな事情で6週も山行できなかった。そういうわけで実に久しぶりの更新である。実は土日にやらなければならない仕事がたまっており山行どころではないはずなのだが、今回を逃すと今年はミヤマキリシマを見ないままということになってしまう。それではあまりにも悔しいので、無理をして山行することにした。天気も午前中は持ちそうで、ミヤマキリシマがまだ咲き残っているかもと期待を抱き、牧の戸より入山。
 登路脇のミヤマキリシマはやはりピークはとっくに過ぎており、咲き残った花がちらほらある程度。わずかにきれいな株があり、なんとか撮影することができた。
 登りはじめは快晴だった上空も星生崎を越えるあたりから雲が出てきて、天狗が城も中岳もガスの中。それでも中岳へ向かい、山頂でしばらく待っているとわずかにガスが切れ、御池方面を撮影。天狗が城でも周囲は見えない。しょんぼりと昼食を作っていると一気にガスが晴れ、気持ちよく昼食を食べる。
 雨が降る前にと思い早々に下山。牧の戸に下る12時前には早くも暑くなってきた。これからの季節、午前中に下るのがよさそうである。

5:45牧の戸→6:05沓掛展望台→6:50扇ケ鼻分岐→7:15久住分かれ→7:30御池→8:00〜8:15中岳→8:35〜9:55天狗が城(昼食)→10:10久住分かれ→10:35扇ケ鼻分岐→11:25沓掛展望台→11:35牧の戸


牧の戸駐車場に到着した5時半、すでに多くの車が駐車していた。
次々に登山者が入山していく。私も後を追うように入山。


登路脇の緑が濃い。前回の山行から2ヶ月近く経っているのだから当然か。



ベニバナニシキウツギ。
職場でいつもカメラを構えているが、
こうして花を撮影するのは久しぶりで、なんだか新鮮な気分だ。


沓掛展望台より阿蘇五岳を望む。
上空の青空が心地よい。


周囲にはミヤマキリシマが至る所に咲き残っているが、どれも見頃はとうに過ぎている。
きれいな株がないものかと見回しながら歩く。



うやくきれいな株を見つけて撮影。
よかった、今年もミヤマキリシマに出会えた。


やがて右手に扇ケ鼻が見えてきた。
山頂付近にはまだピンク色が残っている。


朝露に濡れ朝日を浴びるミヤマキリシマ。


こちらはツクシドウダン。


西千里浜を歩き久住山が見えてきた。
だがガスが広がってきた。


星生崎から眺めると、天狗が城もガスがかかっている。


久住分かれより三俣山を望む。
こちらは風下になるせいか、よく晴れている。
う〜む、今日は三俣山にするべきだったかな?
でも望遠で撮影してみたが、山頂付近にも赤みは見られなかった。
三俣山の方が一足先に咲き終わったのではないだろうか。


御池に着いたが、ガスで周囲は何も見えない。


とりあえず池の小屋の前まできて思案するものの、
やはり予定通り中岳に向かうことにした。



私はいつも天狗が城から中岳に向かい、御池に下るのが定番となっている。
ここ池の小屋から直接中岳に向かったことはあまりない。しかも今日は深いガス。
まあ大丈夫だろうと軽く考えて歩き始めたのだが、どうも勝手が違う。
「これはヘンだぞ」と思って引き返し、一旦池の小屋から御池に下ってから向かうことにした。



ガスで煙る山頂を見上げる。


中岳山頂に到着。
当然周囲は真っ白である。


ここは標高が一番高いから、もしかするとミヤマキリシマもまだきれいに咲いているのでは・・・と
淡い期待を抱いてここまで来たのだが、その期待は見事に裏切られた。

だがせっかくここまで来たのだからと、しばらくガスが晴れるのを待つことにした。


10分ほど待ってようやく一瞬だけガスが晴れた。
これでミヤマキリシマがきれいに咲いてればなあ・・・。


まあ、今回は来られたことで満足しよう。


天狗が城に向かう。



天狗が城との鞍部にはコケモモの花がひっそりと咲いていた。


天狗が城山頂。こちらも周囲は真っ白。


山頂には至る所にマイヅルソウがあるのだが、
わずかに咲き残っているだけだった。

時刻もまだ8時半で、昼食と言うにはあまりに早い。
さりとてここを下ってしまっては食べるのに適当な場所もない。
しかたないのでのんびりと昼食準備に取りかかった。



今日のメニューは焼肉定食(「またか」と言うなかれ)。
アルファ米にお湯を注ぎ、野菜や肉を炒めているうち、
なんとガスが一気に晴れてきた。


意外な展開に驚きつつ、
この景色を見ながらの焼肉は実に美味しかった。


食後のコーヒーを飲みながら周囲の景色を眺める。



夏山の雰囲気になりつつある三俣山。


淡いブルーの御池を見下ろす。


盟主久住山。


きれいな景色を撮影できて満足。
さて下山することにしよう。



久住分かれより、緑濃い久住山を見上げる。


星生崎にて。青空が美しい。


扇ケ鼻分岐にて。


この緑色がなんとも言えない。


登ってくる人たちと次々にすれ違う。
そのたびに挨拶するのも大変だ。



シロドウダンと、


ベニドウダンをカメラに納め、牧の戸へと下った。


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