大船山

2011年7月24日

 前回の更新でも記したように、大きな行事が終わり心にゆとりができてきたので、今回は久しぶりの大船山に登ることにした。
一体大船山はいつ以来なんだろうと山行記録を見て驚いた。なんと2月26日、雪の大船山以来である。そんなにご無沙汰してたっけ・・・。
 九重連山も本格的な夏を迎え、山とは言え午後になると暑くなる上、夕立や雷の心配もある。やはり夏は早朝に入山するに限る。
そういうわけで5時半に今水から入山。今日は長丁場なので焦らずマイペースで登っていく。
ヤマアジサイは花期を終えているが、夏の花が次々に現れるのでそのたびに足を止めカメラを構える。
そのためなかなか進まないがそれでも焦ることなくのんびりと歩く。ようやく3時間40分かけて山頂に到着した。
 山頂はあいにくガスっていたが、多くの花と出会えたので満足。ゆっくりと調理した「B級グルメ」を食べてから東尾根ルートで下った。

5:35今水→6:05コンクリート道への分岐→6:40ガラン台ルートと合流→7:50入山公墓(通過)→7:55鳥居窪→8:35展望岩
→9:15〜10:35大船山頂(昼食)→東尾根ルート→11:25ポールのある台地→11:45風穴・今水ルートと合流→12:20今水


5時20分に今水駐車場に到着し、急いで準備を整え出発。


朝の空気はさわやかで心地よい。
登りながら振り返ると、薄雲から朝日が差していた。


いつものようにコンクリート道へと向かいショートカット。


途中、遥か遠くに大船山の山頂が見えた。
何度見ても遠いなあ・・・


足下にはしっとりと朝露に濡れたシモツケ。


ホタルブクロ


ガラン台ルートとの合流地点に到着。


標柱のすぐそばに咲いていたウツボグサ。


今水から約1時間。ここから本格的に登っていく。

そもそも私はマイペース。
ところがあちこちで花たちに出会う度にカメラを構えるものだから、なかなか進まない。



イヨフウロ


シモツケソウ



頭の上から蝉の声が降ってくる。



ヤマアジサイの花びらに朝露が残る。


見上げる頭上にはノリウツギの白い花が青空に映える。



同じ向きに咲くヤマトラノオ


アサギマダラが好むヒヨドリバナ


ヤマアジサイは花期を終えつつあるが、
登るうちにきれいな花も目につくようになった。


朝日を浴びたシモツケは輝く宝石のようだ。


入山公墓前を通過。


鳥居窪にてノリウツギ越しに大船山頂を望む。
まだまだこれからだ。



緑色のグラディエーション


この後登路を歩いていくと、遠くに淡い黄色の小さなものがいくつか、ゆらゆら揺れている。
あれは一体なんだろうと近づいてみると・・・



それは予想もしなかったヤマホトトギスだった。
※注 これは「タマガワホトトギス」が正解である。(詳細は下をご覧ください)


「九重大分山行脚」を開設運営しているm.saitoさんから
「タマガワホトトギス」では?とのメールをいただいた。
ネットで調べてみると確かにその通り。
 タマガワホトトギス

夏に咲くホトトギスはタマガワホトトギスだけだそうだ。

ちなみに「九重大分山行脚」は朝の空気感がすばらしい写真満載で、
さらに私が見たことも無い花々の写真もたくさんある。
おすすめのHPです。
(2011.7.25追記)



ようやく見晴らしのいい岩場に到着。
ところがガスっていて展望がきかない。
一休憩して出発。もう一頑張りだ。


歩いていくと、楓の木が折れていた。
ここまでの登路にも無数の葉や枝が落ちていた。
先日の台風の暴風はこれだけすさまじかったのだろう。



ようやく山頂付近が見えてきた。



チダケサシ


ヤマブキショウマ



やれやれ、山頂だ。


山頂に向かう前に、ピンク色のノリウツギを撮影。
これだからなかなか進まない。


大船山頂に到着。
今水から3時間40分。


まずはノリウツギ咲く山頂より御池を見下ろす。


今日は晴れの予報だったのだが、あいにくガスっていて展望はほとんどない。
でもここまで多くの花に出会えたので十分満足だ。



さっそく昼食。今日はシンプルに焼きそば(大盛り)。

前回の更新後、いつもメールをくれるGさんから、
「今日はB級グルメ写真がなかったけど昼食はどこで?」とのメール。
「B級グルメ写真」ね・・・。ほめてくれているのか微妙なところ。
ちなみに今日の焼きそばは、ちゃんと豚肉も入っているし、
キャベツ・タマネギ・ピーマン・ニンジンも入れた。
何より油はオリーブオイル、塩コショウはクレイジーソルトを使用している。
一応こだわりはあるのだが・・・。
「だって焼きそばでしょ」という声がどこかからか聞こえてきそうである。


食後のコーヒーを飲みながら周囲の景色を眺める。



中岳と天狗が城がようやく見えた。


ガスに煙る段原方面。
次々にガスがやってくる。


このガスではしかたがない。下山することにしよう。


予定通り東尾根ルートを下る。



ノリウツギ越しにガスかかる御池を見下ろす。



イブキトラノオ


コバギボウシ


ポールで振り返ってみたが、大船山はガスで姿を見ることはできなかった。


今水に下山後、白丹温泉で汗を流し、帰宅。
その途中、雨が降り始めた。ラジオから雷の雑音がひっきりなしに聞こえてくる。
帰宅してネットで見ると、午後2時ころから九重連山付近に激しい雷雲が発生したもよう。
やはり夏は早めの下山がいいようである。


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