大船山

2011年9月24日

 秋分の日からの3連休。初日、2日目とも休日出勤で山行は日曜日の予定だったが、
いつもの先輩の一言で2日目の土曜日に山行できることになった。
天気もよいようなので、久しぶりの大船山に決定。
最近は今水から入山することが多いのだが、今回は吉部からの早朝入山とした。

 まだ暗い5時、ヘッドライトを点けて入山。多少道に迷いそうになりながらも順調に歩く。
坊がつるに到着すると山頂付近のガスも晴れ、今日は絶好の登山日よりのようである。
野営場にはテントがぎっしりと並んでいる。うらやましい限りだ。
早朝の野営風景を眺めつつ一休憩し、いよいよ大船山に取りつく。

 いつものゆっくりのペースで順調に段原に到着し、さらにひと頑張りで山頂着。
今日も3時間半の行程であった。周囲を撮影後、昼食。

 下山時には段原でねらいの花を撮影。
アングルに悩みながらも、九重連山とのコラボを撮影できた。

 吉部に下山後、タデ原へ。以前からの念願だった2つの花を撮影し、大満足で帰宅した。

5:10吉部→5:55大船林道合流→6:30坊がつる→7:00大船山取りつき→8:15段原→8:40〜10:10大船山頂(昼食)
→10:25段原→11:30坊がつる→12:10大船林道分岐→12:40暮雨の滝(通過)→13:25吉部


今日は3連休の中日。しかも天気がいい。そこで迷わず大船山に決定。

大船山は好きな山であるが(まあ九重連山の山はどれも好きなのだが)
最近は体力に衰えを感じており、登った翌日が勤務日だときつい。
しかも頑張って登ったのにガスで周囲が全く見えなかった、というのではつらい。
そこで大船山に登るのは、翌日も休みの晴れた日ということになる。
今日はまさにその条件にぴったりである。


今日は下山後にタデ原の花散策の予定で、その時間を捻出するために早朝入山
ところが吉部に到着すると路肩にはロープが張られ、一般の車は駐車できないようになっていた。
しかたなく私営の駐車場を利用することにして車を止め、装備を調えて5時過ぎに入山した。


ヘッドライトの明かりを頼りに登っていく途中、小さいものがたくさん揺れているのを見つけた。
よく見るとツリフネソウの群生だ。暗いために写真に撮ることができず悔しい思いをした。
でもまあ下りに撮ればいいさと慰める。



鳴子橋に到着。坊がつるは近い。
上空は青空だが、見上げる三俣山山頂にはわずかにガスがかかっている。


やがて大船山頂が見えてきた。
多少ガスがからんでいるが、きっと大丈夫だろう。


坊がつるの野営場にはテントがぎっしり並んでいる。
少し高いところから数えてみると、124もある!
多くの方が朝食中だった。


避難小屋の横でこの風景を眺めつつ小休憩。
さて、大船山に登るとするか。


坊がつるから段原まではほとんどが樹林帯の中を登っていく。
急登はないが、ひたすら登るのはけっこうきつい。
焦らず、あえがず、マイペースを守って登る。



5合目で一息つき、あちこちに咲いているアキノキリンソウを撮影。
段原まではまだある。頑張ろう。


ようやく段原に到着。ここからもう一息だ。


大船山頂に到着。吉部から3時間半。予定通りである。


まずは周囲の景色を楽しむ。



毎度のアングルだが、これを撮影しないわけにはいかない。


今日の透明度はまあまあ。遠くに阿蘇五山が見える。


山頂の岩の上に立ち、御池を見下ろす。
この木々が紅葉する季節が待ち遠しい。


まだ9時だが、早めの昼食とする。

今日はピリ辛のネギ味噌ラーメンと大分産の梨。
ネギ味噌ラーメンの作り方は以下の通り。
1 もやしを湯がいておく。(今日は太いもやし)  
2 ネギとニラを炒め、豆板醤で辛みをつける。  
3 味噌ラーメンを作り、もやしとネギをトッピング。
今までのラーメンの中で今日のが一番美味しかった。



昼食を終え、コーヒーを飲みつつ周囲を眺めていると、山頂ですでに1時間以上経過していることに気がついた。
妙齢のご婦人方が到着しにぎやかになった山頂を後にして下山する。


すぐに段原に到着。ここでねらいの花を探す。



よかった、リンドウはまだ咲いていた。


白口岳とリンドウのコラボをなんとか撮影したものの、リンドウの位置が今ひとつ。


大船山頂を振り返る。さて下ろう。


ここからは坊がつるまで淡々と下るのみ。
と思っていたら、すれ違いざまに「ブログの方ではないですか」と聞かれとまどった。
聞くと、昨年5月4日の黒岳縦走のときに仙人岩でお会いした長崎の男性であった。
今日はご夫婦での山行、「いつも見て参考にしてます」とのことで感謝である。


坊がつるに到着。テントはかなり撤収されている。



べっぴんさん5人姉妹


下山すべく湿原を歩いていると、この花に出会った。
小さな白い花とは別に、茎に赤い丸いものが見える。
よく見ると、この丸いものからは細い棒状のものが伸びていて、
どうやらオニユリなどに見られる「むかご」のようである。
ネットで調べてもこの植物の名前、見当がつかない。
どなたか教えていただけないだろうか。


この山行記録をUPした翌日、早速Gさんからメールが届いた。
この植物は「ムカゴニンジン」というのだそうだ。
県によっっては絶滅危惧種に指定されている珍しい花だとのこと。

そのメールに次の一文があった。
「九重と言えどもリンドウを前に置いて寝っろがっているおっさんなんて、
滅多にいるもんじゃありません。」私ももまた絶滅危惧種かもしれない。
なお、このGさんとはこの記録の最後に載せている2つの花の在処を教えてくれた方でもある。

(2011年9月27日追記)



ススキ越しに大船山を振り返る。


下りは暮雨の滝ルートを歩くことにする。



トリカブト


テンニンソウ


朝は暗闇の中で撮影できなかった、ハガクレツリフネソウ。


鬼門の急な下りも慎重にクリアした。


無事に吉部に到着。


さて、花散策ということで長者原へ向かう。ところが3連休とあって長者原の駐車場は満車。
駐車場所を見つけるのが一苦労。ようやく空きスペースを見つけてタデ原へ。

ねらいの花を探すものの、まだ見たことがないものでなかなか見つからない。


ようやくアケボノソウを発見!初めて出会えて感動した。
あまりのうれしさに、「この花、アケボノソウって言うんですよ」と
聞かれてもないのに近くにいる観光客に教える始末。


その後ジイソブも発見。念願の2つの花をカメラに納め、大満足。

先週ていねいに教えてくれたGさんに感謝感謝である。


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