扇ケ鼻・久住山

2011年10月24日

 土日が休日出勤で2日間ともつぶれた。
だがせっかく紅葉のいい季節なのでぜひとも山行したい。
そこで、代休を利用しての平日山行となった。

くもりの予報だが、天気図を見ると雲は多いかもしれないが日差しも期待できそうだと判断。
ただ、山頂付近の紅葉は先週末でピークを迎えたはずで、もうあまり期待できない。
中腹ならまだ紅葉は残っているだろう。
そこで赤川から久住山へ向かうことにした。

 明るくなるのを待って6時過ぎに赤川から入山。
すぐに分岐に到着。迷わず扇ケ鼻へ向かう。
しばらく歩くとクマザサをかき分けて歩くようになる。
朝露で腿から下がびっしょりと濡れてしまった。
その上、周囲はガスでまったく展望がきかない。

 ようやく扇ケ鼻に到着したものの展望はなく、わずかな休憩の後、久住山めざして歩き始める。
ところが西千里浜を歩いていくうち、急にガスが晴れ周囲が開けてきた。
星生崎に着く頃にはすっかり青空が広がる最高の登山日よりとなった。
よっぽど中岳方面にも足を伸ばそうかと思ったのだが、自重して久住山に向かう。

 ほとんど人のいない久住山頂でのんびり周囲の風景を撮影し、昼食。
いくつかのグループが上がってきたが静かな山頂を楽しんだ。
 昼食を終えコーヒーを飲み、下山。

周囲には見事な紅葉が広がっており、たびたび足を止め撮影するものだからなかなか進まない。
おかげで疲れることもなく赤川へと下った。


6:15赤川→8:15扇ケ鼻→8:35扇ケ鼻分岐→9:10久住分かれ→9:35〜11:15久住山(昼食)→13:05赤川




土日が休日出勤でつぶれることがわかっていたため、今日はあらかじめ代休を取っていた。
雨でさえなければ登るつもりでいたが、晴れてほしいと願うのが人情というもの。
週間天気予報を眺める日々であった。


天気図を見ると、くもりの予報だが結構いい天気になるような気がする。
だが、山の天気は登ってみなければわからない。

6時前に赤川駐車場に到着。すでに1台が駐車していた。
明るくなるのを待って6時過ぎに入山。

5分ほどで久住山への直登ルートと扇ケ鼻へのルートとの分岐に到着。
迷うことなく扇ケ鼻ルートを選ぶ。直登ルートはやはりきつい。



すぐにクマザサを足で払いながら歩くようになった。
朝露で濡れているものの「これくらいならいいや」という程度。
雨具はザックの底なので出すのも面倒で、そのまま歩く。
ところがクマザサは延々と続き、登るにつれて朝露は深くなる。
これは標高が高くなるに従い気温が下がるため、飽和水蒸気量が減少することによる。
だがそれは後で考えてわかったことであって、登る途中は「そのうちクマザサは終わるはず」という、
いかにも非科学的な思いこみで歩き続けていた。
おかげで腿から下はぐっしょりと濡れてしまった。


登っていくうち、時折周囲が見えてきたが、残念ながらガスがでている。
これでは展望は期待できない。



見上げる扇ケ鼻方面はガスの中。


周囲には点々と紅葉がある。


天気が良ければきれいなはず。


周囲の展望がきかないため、足下だけを見ながら淡々と歩く。



朝露にしっとりと濡れたクマザサ。

ちなみにクマザサの名の由来は「熊が食べるから」ではない(私はそう思っていた)。
クマザサの葉は、冬を越すと周囲が黄色くなり、まるで隈取りしているようになるために名付けられたそうである。

手前の葉は今年の葉、奥の葉は去年の葉ということなのだろう。



周囲のガスは相変わらず晴れないまま。
見上げると紅葉も見えるが、この天気ではなあ・・・。


それでも近くから眺めれば十分にきれいだ。


色鮮やかなドウダンの紅葉。


赤川からちょうど2時間で扇ケ鼻山頂に到着。



当然、周囲の展望は全くない。


わずかに休憩しただけで歩き始める。
このガスでは久住山に登っても真っ白に違いない。
となると久住山避難小屋で昼食かな・・・



扇ケ鼻分岐を通過。星生山はやはり見えない。
天気がよければ星生山にも登るつもりでいたのだが、
これでは登る気にならない。


西千里浜を淡々と歩く。



歩いていくうち、突然ガスが晴れてきた。
星生山の上空に青空が広がっていく。



星生崎に到着して久住山を見上げる頃にはすばらしい青空が広がっていた。
最高の登山日より。こんな天気になるとは思いもしなかった。
本当に、山の天気は登ってみなければわからない。



久住分かれより三俣山を望む。


振り返ると星生崎の上空には秋の雲が広がっていた。


ほとんど人のいない山頂に到着。


まずは周囲の景色を撮影する。



扇ケ鼻(左奥)と星生山(右)。
手前中央にゆるやかな台地のように見えるのは肥前が城である。


左奥に三俣山、天狗が城(中央)と中岳(右)。


中岳の右、遠くに大船山の山頂が雲に浮かんでいた。


稲星山は巨大な雲に飲み込まれそうだ。


久住高原の上には見渡す限り雲海が広がっていた。



この風景を眺めながら昼食。
今日は焼きそば(大盛)とわかめスープにオレンジ。


昼食を食べ始めたとき、頭の上で「
ヤッホー!」というどでかい声が響き渡った。
若い男性が叫んだのだが、私の座っているところは山頂標識の真下。
これは場所が悪かったとあきらめるしかない。


昼食を食べ終え、コーヒーも飲んだ。
気がつけばいつも以上に時間が経っている。
そろそろ下山することにしよう。



見下ろすとすばらしい紅葉が目に飛び込んできた。


この紅葉の中をゆっくりと下っていく。


まだ残っているだろうと思って来たが、予想以上だ。



下りながら一息つき、山頂を見上げる。



長い下りを慎重に歩き、ようやく林道まで下ってきた。


燃えるような紅葉をカメラに納め、赤川へと下った。


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