三俣山
2012年1月14日
前夜は職場の新年会。生ビール少々で我慢し山行することにした。
ここ数日冬型とはいえ本格的な寒気はやってきておらず、路面に雪はない。
順調に牧の戸を過ぎ、大曲に下る。6時に大曲に到着すると、すでに2台が到着していた。
だが見上げる三俣山はガスの中。周囲も暗いためしばらく車内で待機。やがて周囲が薄明るくなった6時半過ぎに入山した。
ガスっているので急ぐ必要はなく硫黄山道路をのんびりと歩き、やがてすがもり越に到着。
まだ三俣山はガスっているが、単独登山の男性が三俣山に取りつくのを見送ってから登り始める。
周囲の見えない西峰を経由して本峰へ。
W峰との鞍部に着いてみると、前を歩いていた男性がどうやらガスで方向を見失ったらしい。
そこでその男性の前を歩くことにして本峰まで案内。
本峰でも周囲の展望はなく、すぐに南峰へ向かう。
南峰との鞍部にさしかかると急に周囲のガスが切れ始めた。これは晴れるに違いない。
霧氷のシャワーを浴びつつ南峰へ。いつものテラスに到着しガスが晴れるのを待ちつつ食事の準備。
晴れたりガスったりを繰り返しながら徐々に晴れていく山々を眺めながらゆっくりと昼食タイム。
さらにデザートとコーヒー。気がつけば2時間近くが経っていた。
薄曇りながらガスの晴れた山々を眺めながら下山した。
6:45大曲→7:45〜8:05すがもり越→8:35三俣山西峰→9:05本峰→9:25〜11:20南峰(昼食)→11:35W峰→12:20すがもり越→13:10大曲
前夜は職場の新年会。週末の土日は両日とも休日出勤がない。天気予報は土曜日が晴れで日曜日はくもり。
新年会で大いに飲み日曜日に山行するか、新年会で辛抱し土曜日に山行するかの選択となった。
結論はすぐに出た。晴れの予報の土曜日に山行決定。
新年会に向かう前に食材を購入し装備の準備を済ませた。
新年会ではビール少々で我慢し、帰宅した9時にはほとんど素面のような状況。
今回は晴れそうだという期待がその行動の意欲となっている。
大曲到着6時。すでに2台が先着している。心配していた雪も駐車スペースの中央では完全に融けており、なんなく駐車。
だが見上げる三俣山はガスの中。これでは急ぐ必要はない。車中で明るくなるのを待つことにした。
やがて薄明るくなった7時前に入山。
硫黄山道路に雪が少ない。ここ数日強い寒波が訪れていないためだろう。
防護壁付近でようやく登路が一面の雪で覆われるようになった。
硫黄山はガスに覆われていて噴煙も見分けられない。
このガスはすぐに晴れそうにない。ゆっくり歩くとしよう。
1時間ですがもり越に到着。
見上げる三俣山はガスの中。仕方がないのでしばらく待機する。
やがて朝日が雲間から顔を出した。
弱い光だが、これでガスが晴れてくれれば・・・。
いずれガスが晴れてくれることを願いつつ、西峰に取りつく。
やがてガスの中に入っていく。周囲に霧氷が広がってきた。
西峰の東端に上がってきた。
ケルンの左奥には山頂標識が見えるはずであるが、このガスでは無理。
だれもいない山頂に到着。展望もない。
すぐに本峰へと向かう。
雪が深くないため、ルートははっきりしている。
W峰下より霧氷原を見上げる。
この写真を撮影した直後、本峰とW峰との鞍部に到着したときである。
私のかなり前を登っていたはずの単独男性から声をかけられた。
本峰に行きたいのだが、どのルートをたどればいいのかというのだ。
どうやらガスのために方向感覚を失ってしまったようだ。
聞くと、三俣山は3回目で、前回もずいぶん前のことだという。
三俣山は周囲に目印となるものが少なく、ガスが深いときは注意が必要だ。
男性の前を歩き、本峰へと向かう。
本峰に到着。
大鍋を見下ろしてみたが、全く見えなかった。
男性に南峰へのルートを教え、一足先に南峰へと向かう。
南峰との鞍部に到着したとき、上空に青空が広がってきた。
やっぱり今日は晴れに間違いない。
気分良く南峰への登りに向かう。
トレースのない柔らかな雪を踏み、ときおり上から霧氷のシャワーを浴びつつ登る。
山頂に到着したとき、かすかに見えていた山々。
しばらく待つうちに上空のガスが晴れ、その上から中岳が顔を覗かせた。
目を東に転じると、大船山は巨大なガスに覆われていた。
ガスはそのうち晴れるだろう。
そこでいつものテラスに向かう。
テラスより霧氷越しに平治岳を望む。
中央やや左側、はるか遠くに雲の盛り上がった場所がある。
あそこはきっと由布岳だろう。
断続的に薄れていくガスを眺めながら周囲の山々を撮影する。
先ほどの男性も到着し熱心に撮影している。
ガスが晴れるのを待ちながら昼食とする。
今日は「パーポー」を使った中華丼。
食べ終わる頃、ようやく大船山が姿を現した。
霧氷で薄く彩られた大船山が美しい。
久住山方面も晴れた。実にいい気分だ。
前回と同じデザートを味わう。
さらにコーヒーも飲んだ。
気がつけばテラスに到着してから1時間半ほど経っている。
そろそろ下山することにしよう。
南峰の山頂にもどり、雪で装った九重連山を一望する。
南峰から下る途中、霧氷を見上げた(後方は北峰)。
やはり霧氷には青空が一番だ。
霧氷と青空を見上げながらW峰に向かう。
W峰より南峰と大船山を振り返る。
のんびりと周囲の景色を眺めながらすがもり越へと下っていく。
W峰と大船山。
霧氷越しの大船山。
西峰の東端より。
もっと雪が深ければ言うことないのだが、それは贅沢というものだろう。
すがもり越に到着し、一休憩の後、大曲へと下る。
砂防ダムを越えて下っているとき、見覚えのある顔と出会った。
「九重連山の光と影」を運営されているオアシスさんだった。
オアシスさんは朝駆け・夕駆け登山専門の方。今日は三俣山北峰がねらいだという。
私にも勧めてくれたが、なにせ当方には気合いが乏しく、年に数回がやっとである。
オアシスさんと別れ、大曲へと下っていく。
何度か三俣山を振り返り、今日の山行を反芻しながら気分良く下った。
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