扇ケ鼻・中岳・天狗が城
2012年2月12日
土日とも移動性高気圧に覆われ絶好の登山日よりである。
土曜日はいつものように休日出勤のため、日曜日の山行。
雪景色が気になるところで、どこから入山してどこに登るか思案のしどころ。
悩んだ末、いろんなアングルでの風景が楽しめる牧の戸からに決定。
少しゆっくり自宅を出発し6時半に牧の戸駐車場に到着。装備を調え7時前に入山した。
沓掛展望台に上がると山々が見渡せる。阿蘇五岳もくっきりだ。しかも雲一つない青空。
沓掛の岩場を越えて歩いていくうち、星生山の上から朝日が差した。
扇ケ鼻分岐直前、霧氷越しに星生山を撮影し扇ケ鼻へ向かう。
扇ケ鼻山頂に到着し、日田からという単独登山の男性と会話。
西千里浜を歩き、久住分かれへ。久住山に向かう予定だったが扇ケ鼻を往復したため時間がない。
そこでいつものように御池へ向かうことにした。御池を経由して中岳へ。
風のほとんどない暖かな山頂で昼食。いつものように1時間以上のんびりと過ごした。
天狗が城を経由して下る。登路はぬかるみ、歩きにくいことこの上ない。
だがこの青空での山行。ぬかるみくらいなんでもない。
満足して下山した。
6:50牧の戸→7:10沓掛展望台→8:15扇ケ鼻分岐→8:40〜8:50扇ケ鼻→9:05扇ケ鼻分岐→9:30久住分かれ→9:50御池
→10:25〜11:45中岳(昼食)→12:00天狗が城→12:25久住分かれ→12:55扇ケ鼻分岐→13:50沓掛展望台→14:05牧の戸
前回の山行後にメールをもらった。
大船東尾根ルートに残したトレースの持ち主からである。
前回の山行記録に追記してあるのでこちらをご覧いただきたい。
久しぶりに土日とも晴れの予報。天気図を見ると大きな移動性高気圧が九州付近を覆うようだ。
土曜日はいつもの休日出勤だが、幸い日曜日に山行できることとなった。
青空の広がる絶好の登山日より。しかも雪がまだ残っているはず。
さて、どこから入山しどこに登るべきか。
吉部からの大船山、長者原からの三俣山も候補だったのだが、
大船山は先週登ったばかり。雪のあるこの季節、長者原からだと三俣山はルート選択が悩ましい。
悩んだ末、結局牧の戸から入山することにした。いろんなアングルでの風景が楽しめるというのが理由である。
瀬の本から牧の戸へ向かう途中、黎明を撮影。
手持ちでの撮影のためボケているのはご容赦願いたい。
6時半に牧の戸駐車場に到着。装備を調え7時前に入山した。
気温は−8℃だが、風はほとんどなく、それほど寒さは感じない。
雪で覆われたコンクリート道をゆっくりと登る。
第1展望台に上がり三俣山を望む。
遠く由布岳の双耳峰が見える。
こんなにきれいに由布岳を見るのは久しぶりのような気がする。
その由布岳を望遠で捉えた。
沓掛展望台に上がり、朝焼けの阿蘇五岳を望む。
う〜ん、いい気分だ。
右上の端に下弦の月が見える。
車中ではよくNHKラジオを聞く。
今日の深夜便「誕生日の花」によれば、今日の花は馬酔木とのこと。
馬酔木は私の好きな花。撮影しないわけにいかない。
花言葉は「二人で旅をしよう」だそうである。
一緒に御池まで歩こうか。
沓掛の岩場を過ぎ、三俣山を望む。
ちょうど朝日が差したところだ。
こちらにも朝日が昇ってきた。
周囲の雪景色を眺めながら歩いていく。
上空には雲一つない青空。これは最高だ。
やがて星生山が見えてきた。
朝日を浴びた霧氷越しに撮影する。
これは私の好きなアングル。
青空を背景に撮影できたのがうれしい。
星生山を霧氷の窓から捉えてみた。
星生山はどう撮影しても絵になるから困ってしまう。
やがて扇ケ鼻分岐に到着。
右には純白の扇ケ鼻がおいでおいでをしている。
これでは行かざるを得ない。
右奥に見えるのが山頂である。
東端に寄り道し、扇ケ鼻山頂を望む。
おだやかな姿がいい。
山頂へと向かうルートに戻り、霧氷原越しに山頂を見上げる。
山頂には日田市からという単独登山の男性が休憩中。
九重連山は2度目とのことだが、こんな天気のいい日に登ってしまったら病みつきになることは間違いないと思われる。
私がまさにそうだったのだから。
この雄大な風景を眺めていると心が広くなる気がする。
今日の空気の透明度はすばらしい。遠く雲仙普賢岳まで見えている。
男性と分かれ、扇ケ鼻分岐へと下る。
霧氷原の向こうに広がる九重連山。
扇ケ鼻分岐に下り、西千里浜を歩く。
やがて久住山が見えてきた。
この存在感はやはり九重連山の盟主。
久住分かれまでやってきた。さてどうしようか。
三俣山を撮影し、しばし思案する。
予定では久住山に登ってから天狗が城と中岳に向かうつもりだった。
だが扇ケ鼻を往復したためすでに9時半。
そこで久住山をやめて御池に向かうことにした。
天狗が城を望む。霧氷原が「きれいだ。
霧氷越しに天狗が城を見上げる。
御池に到着。
親娘が仲良く御池を渡ってくる。
聞くともなしに会話を聞いてしまった。
「また来るか?」「雪のときだったらまた来る」
ここにも九重連山に魅せられてしまった人がいる。
氷の上にいくつかの筋が見える。
これは一体どのようにしてできたのだろう?
御池を渡り終え、岩の上から湖面を見下ろす。
少し登ってもう1枚。
めざす中岳はもうすぐだ。
中岳山頂に到着。
まずは歩いてきたルートを振り返る。
続いて大船山と平治岳を撮影。
稲星山の向こうには祖母傾山系が靄に浮かんでいる。
今日はこの風景を眺めながら昼食。
最近はうどんばかりなので、今日はそばにした。
だが麺が変わっただけで、具は一緒である。
それでもこの絶景を眺めながらの昼食は最高だ。
さらにいつものデザート。
今日はバナナとりんご。りんごの食感はちょっといい感じ。
デザートの後はコーヒータイム。
周囲の景色を眺めながら、一番好きなキリマンジャロを味わった。
気がつけば中岳到着後、すでに1時間以上経っている。そろそろ天狗が城に向かうとしよう。
南向きでは融けている雪も、北面ではまだかなり残っている。
ここはアイゼンがなければ危険かもしれない。
氷結した御池に空池、そして久住山。
三俣山の南斜面の雪はほとんど融けてしまっている。
実におだやかな表情だ。
名残惜しいが、そろそろ下山することにしよう。
もう一度中岳と大船山を振り返り、下り始める。
久住分かれまで下り、久住山を見上げる。
早くもぬかるんだ西千里浜を下っていく。
半透明になった霧氷が美しい。
(背景は扇ケ鼻)
扇ケ鼻分岐を過ぎ、星生山を振り返る。
下山道を俯瞰する。ルートがわかるだろうか。
この後、「行き止まり 右へ」の標識のそばで休憩中、背中から名前を呼ばれてびっくり。
振り返ると前の職場の上司だった。
そういえば先日電話があり、雪山の装備について聞かれたが、まさかこの広い九重連山で出会うとは思わなかった。
沓掛展望台にて山々を振り返る。
最高の天気ですばらしい山行だった。
こんな日があるからやめられない。
充実感を感じながら牧の戸へと下った。
なお、来週末は土日とも抜けられない所用があり山行できない。
次回は2月26日になりそうである。
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