白口岳・稲星山

2012年3月3日

 前回の山行後、次の週末は2日間とも所用のため山行できず、先週末は3月2日に使用するプレゼンを作るため2日間ともパソコンの前に座っていた。
おまけに今週は雨の日が続き、またも見送りかと思っていたが、やっと土曜日だけ晴れの予報。これは行かねばなるまい。

 到着直前には小雨が降ってきたが、しばらく待機しているうちに雨も上がったようなので、まだ薄暗い6時過ぎに入山した。
 登路には花はなく、写真を撮影することもないので淡々と登るのみ。
佐渡窪に到着してみるとガス。しかも咲いていると期待していたマンサクは咲いておらずがっかり。
 鉾立峠に到着し休憩しているとようやく上空に青空が広がってきた。
予定では大船山のつもりだったが、白口岳を見上げているうちに気が変わり予定変更。
ゆっくりと登り始める。登るに連れて天候が回復し、周囲の霧氷が融けていく。
それでも融け残った霧氷越しに大船山や三俣山を撮影しながら山頂に到着。
昼食の準備をしているとき、稲星越から1人の若い男性が到着した。その方と連れの方の山行スタイルにびっくり。
 2人を見送って昼食。伊予かんを食べコーヒーを飲んで周囲の風景を満喫した。

中岳に行くことも考えたのだが無理をせず稲星山へ。その後は再び稲星越に戻り、沢水に下る。
ところが途中、ガレ場でテープが見つからず苦労した。やはりこのルートはきつい。

6:15沢水展望台→6:40くたみ分かれ→7:40佐渡窪→8:20〜8:40鉾立峠→9:55〜11:25白口岳(昼食)
→11:40稲星越→11:55稲星山→12:15稲星越→14:10沢水展望台




前日は職場の重大な行事があり、夜はその慰労会。私は翌日の山行に備えてわずかなビールでがまん。
それでもこの日の様子やこれまでの道のりを振り返りながら実においしいビールを味わった。
9時前に帰宅し山行の準備を済ませてから就寝。
翌朝、沢水に車を走らせているとき、ラジオからハイファイセットの「卒業写真」が流れてきた。


装備を調え待機しているうちに小雨もやんだようだ。まだ薄暗い6時過ぎに入山した。



見上げる山頂方面にはガス。だが晴れそうな気配がある。


くたみ分かれを通過。


このルートは変化に乏しい上、今の季節は花も咲いていない。
当然カメラを構えることもないので淡々と歩く。



鍋割坂を示す標識。
今にも朽ちてしまいそうである。


昨夜の雨で濡れた落ち葉を踏みながら歩いていく。


峠にさしかかり、穏やかなほほえみに手を合わせた。


木々の間より、わずかに雪の残る佐渡窪を見下ろす。


ガスかかる佐渡窪。
残念ながらマンサクの黄色い花を見つけることはできなかった。


ようやく鉾立峠までやってきた。
白口岳を見上げると厚いガスに覆われている。


ひとまずここで小休憩とした。テルモスの熱い紅茶を飲み、チョコを食べる。
さて、ここからどの山をめざそうか。
予定は立中山経由で大船山。ところが白口岳を正面に眺めているうち、久しぶりに登ってみるのもいいかな、と思えてきた。



しかも休憩中にガスが晴れ、青空が広がってきた。
よし、白口岳に変更だ。
単独登山だから予定変更もなんてことない。気楽なものである。


残雪に動物の足跡が残っている。


霧氷越しに坊がつるを見下ろす。
ガスのためここから大船山は見えなかった。


白口岳山頂を見上げる。きれいな青空だ。


振り返るとガスの上から大船山頂が姿を現していた。


霧氷越しの三俣山。
こちらもガスが晴れつつある。


山頂直下から見上げる。
ここからは慎重に登らなければ。念のためにアイゼンをつけた。


だれもいない山頂に到着。


すでに10時、ここで昼食にしよう。
ところがいざ昼食を作ろうとして重大な忘れ物に気がついた。
今日のメニューは豚キムチラーメンだったのだが、なんと味噌ラーメンを忘れてきてしまった。
さてどうしようか。思案した結果、ザックの底にいつも入れてあるアルファ米を使って「豚キムチ雑炊」を作ることにした。


まずはお湯を沸かしアルファ米に注ぐ。
できあがるまでしばらく時間がある。周囲の風景を撮影しよう。

もしかすると霧氷は今日が見納めかもしれない。
アングルを探しては撮影した。



霧氷越しにガスの晴れた大船山を望む。


こちらは中岳と久住山。


さらに稲星山と久住山。


さっきからどうもカエルの鳴き声のようなものが聞こえている。
どうやらこの湿地帯から聞こえてくるようだ。
こんな標高の高いところにカエルがいるものだろうか?
確かめてみたいが、この湿地帯へはルートもなく、行くことはできなかった。


そろそろアルファ米のできあがる頃。
豚肉を茹で、キムチや白菜、白ネギに火を通していたときのことである。

1人の若い男性が稲星越方面から到着して「男性が1人、走ってこなかったですか?」と妙なことを尋ねてきた。

「誰も来なかった」旨を伝えると、「じゃあ鳴子山に寄ったのかな」と言う。
その後「大船山にはどう行けばいいですか?」と尋ねてきた。
「鉾立峠から立中山を経由して・・・」と教えたが、これから大船山に行くのだろうか。そこで今日の山行ルートを聞いてみた。

その男性いわく「牧の戸から星生山を通って久住山に行き、天狗が城・中岳、稲星山、白口岳。
ここから大船山に登って北大船、最後に三俣山に登って大曲に下ります」

すごいルートだ。私にはとうてい無理な距離である。
さらに男性の次の一言に耳を疑った。「ほとんど走ってます」
登り以外は走っているというのだ。24才とのことだが、それにしてもすごい体力だ。
ところがその方の連れの方はさらにその上を行く方らしい。
やがてその方が到着した。扇ケ鼻と鳴子山にも行ってきたとのこと。
さらになんとこの方は、大船山を越え高塚山(黒岳)まで行くつもりだという。
「でも、時間がないから無理かもしれないなあ」
おわかりだろうか。「体力がないから」ではなく「時間がないから」無理というのだ。
一体どこからその体力がわき出てくるのだろう。


その2人がこの後のルートを見下ろしている。この勇姿はどうだ。


2人を見送り、できあがった豚キムチ雑炊を食べる。



食事を終え、デザートの伊予かんも食べた。
いつものようにコーヒーを味わっているとき、鉾立峠から年配の男性が到着した。
大牟田市からというこの方は2年間で九州100名山をほぼ登り終えたという方であった。
私はといえば九重連山ひとすじ。

山の楽しみ方は人それぞれだと実感した。


さて、そろそろ行くとしようか。
中岳に行くことも考えたのだが、無理をすることはない。
久しぶりの稲星山にあいさつしてから下山することにした。



稲星山頂。


今日の透明度は今ひとつだが、それでもいい気分である。



稲星越まで戻ってきた。
ここから沢水までは厳しい下り。


このルートの厳しさを証言するかのように看板が設置されていた。


こんな巨岩の上を歩く場所もある。


そのうち大きなガレ場に遭遇した。こんなところがあったっけ?
久しぶりなのでルートが判然としない。
しばらく赤テープを探したが、ここで切れており次のテープが見つからない。
対岸に渡って探してみてもテープはない。
しかたなくこのガレ場を下ってみることにした。


するとロープやテープが見つかり、下から人が登ってきた。


このルートは初めてだというご夫婦とすれ違い、慎重に下っていく。


ようやく見覚えのある巨岩に出会った。


このルートはここからもまだ気が抜けない。
気を引き締めつつ下っていく。



ようやく水場まで下ってきた。やれやれ。


林道との合流点まで下ると、このルートの注意事項が表示されていた。


その近くにはこの標識も設置されていた。
このルートは慎重さが求められるようである。


久しぶりの山行に満足しながら林道をのんびりと下った。


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