大船山

2012年4月8日

 この週末、土日ともすばらしい天気に恵まれそうである。
だが土曜日はいつもの休日出勤、日曜日は地区の総会。となればどちらかをサボるしかない。
というわけで、地区の総会を欠席しての山行となった。罰金1000円はしかたがない。
今回は久しぶりに男池から入山し、大船山をめざすことにした。下山後は花散策の予定である。

まだ暗い5時20分、ヘッドライトを点けて入山。
 かくし水でダウンジャケットを脱ぎヘッドライトも不要となった。
周囲の木々にまだ緑はなく冬の風景だが、バイケイソウの芽吹きのみが春色。
ソババッケを通過し大戸越へ。このルートは実に久しぶりだ。
順調に歩き、ほぼ予定通りに大戸越に到着した。

 一休憩した後、登り始める。だが以前とはルートが違うようだ。
苦手なガレ場を通らない迂回ルートがあり、これは助かった。
尾根道に上がり大船山を眺めつつ気分よく歩く。
北大船山を経て段原を過ぎ、もう一息がんばりで山頂に到着。

 だれもいない山頂で風景を撮影し、食事。
コーヒーを飲み始めた頃、小中学生を含む10数人が上がってきてにぎやかになった。

段原を経て風穴に下る。ずいぶん疲れてきたが、ここからはゆるやかな下りだ。
ソババッケを通過し、かくし水付近では花を撮影しながら男池へ。

下山後は花散策を楽しんだ。 

5:20男池→5:45かくし水→6:10ソババッケ→7:15大戸越→8:05北大船山→8:10段原
→8:30〜9:45大船山(食事)→10:00段原→11:05風穴→12:00ソババッケ→12:30かくし水→13:00男池




実は今回、大船山が主目的ではない。下山後の花散策が本当の目的。
だが花散策だけでHPを更新するわけにもいかない。
そこで久しぶりに大船山へ、となった。

まだ真っ暗な5時に男池駐車場に到着。装備を調え、ヘッドライトを点けて入山した。


やがて明るくなった頃にかくし水に到着、ヘッドライトをザックにしまう。


周囲は明るくなったものの、木々に緑はなく、冬枯れの風景が広がる。
どこかに春がないものかと探しながら歩く。



ようやく春色を見つけた。
バイケイソウの芽吹き。


50分でソババッケに到着。


見上げる平治岳に朝日が差している。


風穴へのルートとの分岐を示す標識を右に折れ、大戸越へと向かう。
このルートは実に久しぶりだ。


歩いていくうち、後ろに見える黒岳の向こうから朝日が昇ってきた。


朝日を受けて明るくなった周囲を眺めながら登っていく。


頭上でキツツキのドラミングの音が聞こえる。


大戸越に到着。


平治岳を見上げる。
当然のことながら、ミヤマキリシマのピンク色もなければ人の姿もない。


一休憩の後、大船山に向けて登り始める。
私は段原(だんばる)経由で大船山に登るとき、いつも自分に言い聞かせる言葉がある。
「段原までがんばる」
今日もがんばろう。


ところが数年前とルートが違う。
このルートだと、「森の貴婦人」オオヤマレンゲは見られないのではないだろうか。



登りながら足を止め平治岳を振り返る。


尾根に上がると大船山頂が見えた。
大船山はどこから見ても絵になる。


北大船山を通過。


段原に到着し大船山頂を見上げる。
ここからはもう一息だ。


男池より3時間10分、だれもいない山頂に到着した。


早速周囲の撮影。



まずは九重連山を望む。
春霞でかすんでいるが、それもまた一興だ。


坊がつるにはテントが4張り。


今日は阿蘇五岳は霞んでいて見えなかった。


段原方面を見下ろす。
右に大きくえぐれているのは米窪である。


岩の上から御池を見下ろす。


風景の撮影を終え、まだ9時前だが食事とする。



今日はGさんに「またか」と言われたうどん。
だが寒いときには暖かい麺類がいちばんおいしい。


うどんとデザートのオレンジを食べ、コーヒーを飲み始めたとき、にぎやかな小中学生が上がってきた。



「月報用の写真を撮ろう」という声が聞こえた。
シャッターを押すのを頼まれて尋ねると、熊本市のボーイスカウトだそうだ。
なるほど、それで「月報用の写真」、それに小中学生なのにちゃんとした登山靴なわけだ。


すでに山頂到着後1時間15分経過している。
しかも今日は下山後に花散策の予定。
そろそろ下山するとしよう。



段原まで下って振り返ると大船山の上空に飛行機雲が伸びていた。


段原から米窪壁を半周する。



米窪壁から見下ろしてみたが、米窪はあまりにも大きすぎて収まりきれない。


米窪壁を半周し、風穴に下る。



下る途中、黒岳を見上げた。


急な下りを慎重に降りる。
何しろ下りでは尾てい骨を強打したり、足を滑らせて左肩をひねったりと痛い目にあっている。
なんとか無事に下ることができた。



ようやく風穴に到着。


そばには風穴の説明を記した看板が設置されていた。


さらにソババッケめざし、ゆるやかに下っていく。

やがてソババッケを通過し、かくし水が近づいてきた。


登路脇に春の花を見つけた。



ハルトラノオ



ようやく男池にもどってきた。やれやれ。
やっぱり大船山はきつい。


男池駐車場にもどり、おいちゃん家で休憩。
九重の四季」のKさんと「憧憬の九重」のGさん、
メールで山行記録を送ってくれるGさんと楽しいひとときを過ごした。
3人においとまし、花散策へ向かう。



ミズバショウ
白水湿性花園にて


カタクリ
白水湿性花園にて


黒岳山麓の某所にて花散策。



ユキワリイチゲ
淡いピンク色がなんとも言えない。



サバノオ


フクジュソウ


アズマイチゲ
清楚な白が美しい。


ユキワリイチゲの群生を撮影し、大満足で帰路についた。

Gさんに感謝。


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