三俣山

2012年5月22日

ここ2週間、職場の行事やその事前準備で山行できなかった。
この状況は毎年のことで、あきらめるしかない。昨年は雨も重なり5月4日以降6週も山行できなかったほどである。
昨日(21日)と今日(22日)はその間の休日出勤の振休。昨日は完全フリーの日だったのだがあいにくの雨。
ちなみに全国的には金環日食で大騒ぎであり私も日食カメラを準備していたのだが、結局テレビとネットで見ただけで終わった。
22日はいつもの休日出勤。予報は晴れである。これはなんとしても山行したい。そこでまたも先輩に頼み、山行することになった次第。

 大曲に着くと上空には青空が広がっている。絶好の登山日より。
登り始めると咲き始めたミヤマキリシマがちらほら。
昨日の雨であまり状態は良くないものの、それでも今年初めてとあってうれしい。
アセビの新芽もきれいだ。

 すがもり越に着くとかなりの風。吹きさらしのため風を避けることも難しく、休憩もそこそこに西峰にとりつく。
途中、1株だけ咲いているミヤマキリシマを撮影。西峰を経由して本峰へ。
 本峰から大鍋を見下ろしてみたが、シャクナゲは見えない。それでも北峰に向かう。
急坂を慎重に下りながら探すとようやく咲き始めた花を見つけた。
鞍部からの登りではイワカガミを撮影。
北峰を通過し大鍋付近できれいに咲いたシャクナゲを見つけて撮影し満足した。

 南峰のいつものテラスで昼食。コーヒーを飲んでいると中年の男性が到着した。
やはり九重にはいろんな楽しみ方があるんだと実感する出会いであった。
この方を見送ってから後を追うようにテラスを離れた。

 W峰経由で下山。終始青空の広がる気持ちよい登山となった。


6:00大曲→7:00すがもり越→7:45西峰→8:15本峰→9:05北峰(お鉢巡り)→10:10〜11:40南峰(昼食)→11:50W峰→12:30すがもり越→13:30大曲




天気次第では21日に山行するつもりでいた。
前述したようにこの日の朝は金環日食が見られる日。
佐伯市はまさにその区域に入っており、私も当然準備していた。
もし山行すれば金環日食は見られないことになってしまうが、
部分日食の形に欠けた木漏れ日を撮影するのもいいかもしれない、などとあれこれ考えていた。

だが雨ではしかたがない。テレビとネットの映像でがまんした。


明けた22日は晴れの予報。この季節はいろんな花が咲き始める頃であり、どこを歩くか悩ましい。
吉部から入山しヒトリシズカを撮影しようとも思ったのだが、結局いつもの三俣山になってしまった。
ねらいは大鍋周辺のシャクナゲと、咲き始めたはずのミヤマキリシマとイワカガミ、それに昼食の新メニューである(笑)。



大曲に先頭で到着。三俣山上空には薄雲が広がるものの、次第に晴れそうである。
この季節にしては冷たい風が吹いており、ウインドブレーカーを来て入山した。


登り始めてすぐに目に飛び込んできたのは、色鮮やかなアセビの新芽。


周囲にはミヤマキリシマも咲き始めているのだが、こちらは昨夜までの雨のために傷んでおり、撮影は控えた。



硫黄山道路を歩く。立ち止まって振り返った黒岩山・泉水山には朝日が注いでいた。


私の前にも後にもだれもいない。それもそのはず、今日は平日。



すがもり越に到着し、青空の広がる西峰を見上げる。う〜ん、いい気分だ。
だが風が強い。到着直前に帽子を飛ばされてしまった。



ここで小休憩。今日の行動食は「塩ちんすこう」。
2個食べて西峰にとりつく。


風が強く、時折よろめきながら登る。



この辺りのミヤマキリシマはまだ固いつぼみ。
そんな周囲の空気を読めない株が一株(笑)。

でもおかげでいい写真が撮れたよ。ありがとう。



花はなくとも新緑の鮮やかさはすばらしい。



当然のことながらだれもいない西峰に到着。



雲一つない超快晴のもと、九重連山を一望する。


風が強く、長居はできない。早々に本峰へと向かう。



本峰との鞍部にて、新緑越しに中岳を望む。



今度は新緑越しにW峰を見上げる。
この季節、新緑はまさに主役だ。



本峰に到着。



北峰と大鍋を見下ろす。
シャクナゲが見えるのではと目をこらしたが、ここからは見えなかった。


シャクナゲが咲いていることを期待して北峰へと下る。

ここはかなりの急坂。
私は下り坂でトラブルことが多いので慎重に下る。
もちろんシャクナゲが咲いていないかと周囲を見回すことも忘れない。



葉のすきまから見上げる。
つぼみに混じって花が見えた。



ようやくきれいなシャクナゲに出会えた。


鞍部を通過し、北峰へと登る。



登路脇にはあちらこちらにイワカガミが咲き始めていた。



北峰に到着。


さらにお鉢巡りは続く。



小鍋を見下ろす。
シャクナゲが点在しているが、写真で確認するのは困難だろう。


登路の周囲にもシャクナゲが咲いている。
だが昨夜まで降り続いた雨のためか、傷んでいるものがほとんど。
どこかにきれいな花が咲いていないかと探しながら歩く。



すると、薄暗い林の中に、まるでスポットライトを浴びた踊り子のように輝く妖精を見つけた。


さらに花を探しながら歩く。

すると、やはり咲いていた!



これを撮影したくてここまで歩いてきた。



そしてもう1枚。
これで今日は満足だ。



一頑張りで南峰に到着。
すぐにいつものテラスへ向かう。


予想通り誰もいないテラスで昼食を作る。



今日は新メニュー。まずは食材の撮影から。
左は豚キムチ。豚肉・タマネギ・キムチ・ニラ。
右は卵とじ。卵・濃口しょうゆ・みりん・ほんだし。



完成した豚キムチの卵とじ丼。見た目は良くないが実においしかった。
そしてわかめスープに、デザートはゴールデンキーウイ。


食べ終えてコーヒーを飲んでいると、単独登山の男性が坊がつるからの直登を登ってきた。
長崎から来たという63才のこの方は、もう5日も坊がつるでテント泊をされていて、「大船に飽きたから三俣に来た」という。
しかもこの急登はこの間2回目、「このきつさが2時間続けばもっといいのだけど」と言うものだから驚いてしまった。

九重の楽しみ方はほんとに人それぞれだと実感した。



男性を見送り、大船山と平治岳を撮影。
平治岳がピンクに染まるのが待ち遠しい。


テラスに到着していつものように1時間以上が経っている。
そろそろ下山するとしよう。



W峰にて九重連山を一望した。



西峰の肩より新緑越しにW峰・南峰と大船山を望む。



すがもり越に下り、愛の鐘越しに三俣山を撮影。



何度も三俣山を見上げつつ大曲へと下っていく。



下りつつ足を止め、咲き始めたミヤマキリシマを撮影。




色鮮やかなアセビの新芽をカメラに納め、大曲へと下った。



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