大船山

2012年8月8日

8月6日を過ぎて仕事がようやく一息つき、有給休暇を取って山行することにした。
天気予報では午前中晴れとのことなので、夏の青空を楽しめればと大船山に決定。

今水駐車場に到着し装備を調えて出発。
最近トレーニングなどというものは全くしておらず、体力的に不安。
いつも以上にゆっくりペースで登る。
やがて花があちこちに見られるようになり、目移りするほどである。
当然そのたびにカメラを構えることになり、なかなか進まない。
ついには時間と距離の感覚がおかしくなってしまった。
ようやく「これでは一体どれくらい時間がかかるかわからない」と思い始め、撮影を控えて歩くことに専念。
汗だくになりつつ、ようやく展望岩に到着。小休憩ののち、山頂へ向かう。
 4時間もかかって、だれもいない山頂に到着した。
晴れていると期待してきたのにあいにくのガス。しかもなかなか晴れそうにない。
昼食とデザートを食べ、コーヒーを飲んでいるうち、わずかではあるがガスが晴れ九重連山がうっすらと見えてきた。
今日はこれが限界のようだ。あきらめて下山した。

5:45今水→6:15コンクリート道への分岐→7:05ガラン台ルートと合流→8:15入山公墓(通過)→8:25鳥居窪→9:05展望岩
→9:45〜11:20大船山頂(昼食)→東尾根ルート→12:40風穴・今水ルートと合流→13:25今水




8月6日、職場で私の担当した行事が無事に終わった。
その3日前の8月3日には佐伯文化会館での集会が成功裏に終わった。
2つとも2ヶ月ほどかけて準備してきたものであり、それがようやく終わって肩の荷が下りた。
翌日からお盆までは多少のんびりできる期間である。
そこで、めったに取れない有給休暇を取って山行することにした。

めざすは夏空の大船山である。

5時半に今水駐車場に先頭で到着。
今日は午前中晴れの予報だが上空は曇り空。
いずれ晴れることを祈りつつ入山した。



登るうち、周囲の草木に朝日が差してきた。


前回の山行以降(もちろんその前も)トレーニングは全くしておらず、体力的に不安がある。
しかも今日は長丁場の大船山。いつも以上にゆっくりペースで登る。



ガラン台コースへと向かうショートカット道を歩く。


コンクリート道から離れたころから、周囲に花が見られるようになった。
きれいな花を見ると撮影したくなるのが人情というもの。



あちこちに咲いていたイヨフウロ


こちらは開いたばかりのようだ。



ヒヨドリバナ



振り仰ぐと、遥か遠く大船山頂がガスに煙っていた。



ガラン台ルートとの合流地点に到着。


今日の行動食はポンスケ。
標柱の下に咲いていたウツボグサとツーショット。


小休憩ののちに歩き始めたが、周囲には花が・・・。



シモツケ



登路脇の至る所に咲いていたシモツケソウ
名は似ているが全くの別種


薄暗い山道を明るく、鮮やかに彩っていた。



コバギボウシ。立ち姿に凛々しさを感じる。



オカトラノオ



ママコナ



ふと見ると、草の葉に朝露が光っていた。



ホソバシュロソウ
これほど地味な花も珍しい。



ホタルブクロ


花々に出会うたびに足を止め、撮影しながら歩いているうち、時間と距離の感覚がおかしくなってきた。
このままでは山頂到着はいつになることやら。
そこで、山頂をめざすことに専念することにした。



入山公墓前を通過。



鳥居窪より、ガスの中、ようやく見えた山頂を見上げる。


ここからが大船山のきついところ。
流れる汗をタオルで拭きながら登る。



ようやく展望岩に到着したが、展望はまったくなかった。


よし、もう一息、がんばるか。



ガスに煙る山頂方面を見上げる。



イブキトラノオ



お地蔵さんに手を合わせる。山頂はもうすぐだ。



山頂下の台地にようやく上がってきた。
ノリウツギ越しに山頂を見上げる。



だれもいない山頂に到着。
今水から4時間もかかってしまった。



ノリウツギ咲く御池を見下ろす。



あいにくのガスで周囲の展望は全くない。
見下ろすと、風に吹かれて次々とガスが舞い上がってくる。


周囲の撮影はあきらめ、昼食準備に取りかかる。



今日の食材


今日の昼食は焼肉丼。
先日、「また丼ですか」と聞かれた。
「焼肉とご飯」でもいいのだが、ここは丼に限る。
タレのしみたご飯は最高。

甘酸っぱいプラムもおいしかった。


食べ終えてコーヒーを飲む。



ガスが晴れるのをのんびりと待っているご夫婦。いいなあ。



ようやく段原が見えてきた。



うっすらと三俣山が見えてきたが、この後、再びガスってしまった。



坊がつるを見下ろす岩場が粉々に砕かれていた。
しかも砕かれた岩が周囲に散らばっている。
他の場所には異常がなく、ここだけである。
どうしてこんな状況になったのか思案したが、
考えついた可能性は落雷である。
果たして真相は何だろう?


どうやら晴れる見込みはなさそうだ。
あきらめて下山することにした。



山頂からわずかに下り、ノリウツギ越しに男池を見下ろす。



ノリウツギはアジサイ科アジサイ属。



夏草の生い茂る路を慎重に下る。



ヒヨドリバナを仲良く吸蜜中のアサギマダラを見つけた。


今水駐車場に無事到着1時35分。
その
後の2時過ぎに降り始めた雨は3時頃には大雨洪水警報が発令されるほどの雷雨となった。
この季節、早めの下山が鉄則である。


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