三俣山・大船山

2012年9月22日〜23日

先週台風が南シナ海を北上し一気に秋が来た。しばらくは秋晴れの安定した天気が続く予報となっている。
そこで、昨年は一度もできなかったテント泊を計画した。
土曜日はいつもの休日出勤だが、またも先輩にお願いすることにした。感謝感謝。

22日、7時半に吉部出発。すぐに年配の男性が道を聞いてきた。その後、なんとなくこの男性と一緒に大船林道を歩く。
坊がつるの野営場に到着すると、輪地切りの野焼き作業をする方々が準備中。テントを設営してよいか尋ねると大丈夫とのこと。
テント泊はなんと2年ぶり。幸い手順は覚えておりなんなく設営終了。設営の間に野焼きが始まったので、近くの岩によじ登って撮影。
その後、予定通り三俣山南峰に直登することにした。マイペースを保ちつつ登る。
いつものテラスに到着し、ウインナーでビールタイム。これがテント泊のうれしいところ。
ところがコーヒーを飲んでいると雨が降り始めた。テラスでのんびり過ごすつもりだったのだが、それどころではない。
しかたなく撤収しすがもり越に下ることにした。すがもり越に到着し一息つき坊がつるに下る。
テントにもどったものの、雨ではなにもできず、朝買った新聞を隅から隅までじっくり読んだ。
夕方になり法華院へ。温泉につかり、缶ビールを購入。薄暗い中にそびえる三俣山を眺めながら一人焼肉を味わった。

翌23日、4時にアラームで起床。雨はやんでいる。朝食を済ませ、明るくなってから出発。
5合目で小休憩。九重連山に大船山の影が伸び、上空はすばらしい青空。
ところがもうすぐ山頂というとき、ふと九重連山を見ると大量のガスがかかっている!
ついさっきまでガスなんてまったくなかったので驚いてしまった。
幸い大船山頂にガスは来ておらず、しばし絶景を味わいつつコーヒーを飲んで下山。
坊がつるに下り、テントの撤収。
2年前のテント泊で足をすべらせ腰を強打したのを思い出し、実に慎重に吉部へと下った。

22日
4:30自宅出発→7:35吉部→8:30大船林道合流→9:30坊がつる(テント設営)→10:40三俣山取りつき→11:55〜13:00三俣山南峰(昼食)→13:45すがもり越→14:45坊がつる
23日
6:05大船山取りつき→7:20段原→7:40〜8:30大船山→8:45段原→9:35坊がつる(テント撤収)→11:10暮雨の滝ルート分岐→12:25吉部




数年前にテントを購入したものの、あまり出番がない。2日連続の休みが取りづらいことが最大の原因。
が、重いザックを背負って登る気力と体力に不安を感じていることも確かである。
ここ数日一気に涼しくなり、山は快適だろうなと考えてテント泊を計画した。
調べてみて驚いた。前回のテント泊は2010年の9月。なんと2年ぶりである。
テント泊となるといつもと違って準備に時間がかかる。
山行する数日前から2日間のメニューを考えたり食材を購入したり装備のチェックをしたり。
テント内で使うライトは乾電池の液漏れで使用不可能だし、賞味期限切れの食材も発見した。


吉部に到着し、300円駐車場に500円を投入(1泊以上は500円と書いてある)。
重いザックを背負って歩き始める。
ちなみに今日のザックはなるべく装備を軽くして約16s。
だが腰につけているカメラとレンズが合計3sもある。それを合わせれば19sだ。

本格的に縦走する方のザックと比べれば子ども用みたいなものだが、私にとってはずいぶんな重さ。



駐車場を出ると早速ハガクレツリフネソウの出迎えを受けた。
今背負ったばかりのザックを下ろして撮影する。


今日は鳴子川の向こう側のルートを歩いて坊がつるに向かう。
その入り口は鳴子川にかかる橋。その橋の手前で単独登山の男性に道を聞かれた。
久しぶりでわからないという。川の向こう側のルートを教え先に行ってもらった。



このルートはゆるやかに登っていくルート。
ザックの重みを感じながらゆっくり歩いていく。
さきほど道を教えた男性が前を歩いている。

が、ザック(というのかどうか)の小ささが気になってしかたがない。



木々の向こうから朝日が覗いた。



小さい秋、見〜つけた。



そしてこれも秋。



登路の両脇にツリフネソウが乱れ咲いている。
まるで私を大歓迎してくれているようでうれしくなる。



アキチョウジ秋の花は青い花が多い。



大船林道に合流。ほぼ平坦な道を快適に歩く。


道を教えて私の前を歩いていたはずの男性がなぜか追いついてきた。
平治岳の北登山道へ向かったが引き返してきたとのこと。大船林道から大戸越に向かうルートに行きたいらしい。
そこでなんとなく一緒に歩くことになってしまった。問わず語りに話してくれるので自然と聞きながら歩く。
広島県から来たこの男性は73才。10年間で508座の山に登ったそうだ。
今日の平治岳は数年前、国民宿舎に連泊して九重連山の山々に登ったときに唯一登らなかった山だという。
私はと言えばほとんど九重連山しか登らない。数えてみると(佐伯市の山と由布岳を含めても)わずか19座。
累計登頂回数も8年半で386回。とうていかなわない。まさに山の楽しみ方は人それぞれなのだと実感した。
さらに73才という年齢。私は23年後、こんなに元気に山に登っているだろうか。



大戸越への分岐で男性を見送った。
無事に509座目の山に登頂できたことだろう。
なお、いつもこの軽装備だそうである。


男性と別れ、坊がつるが近づいてきた。



ススキ越しに三俣山を見上げる。
上空に広がるのはまさに秋の空。



坊がつるに到着すると、輪地切りを焼く作業の方々が打ち合わせ中だった。
テントを立てても大丈夫かと尋ねると、かまわないとのこと。



これまでいつも同じ場所にテントを設営していたのだが、
今日は気分を変えて野営場の一番西側にあるこの場所に決めた。
なんとなく、三俣山を望める奥座敷のような雰囲気がある。


早速テントの設営にとりかかる。2年ぶりだが手順は覚えていた。



設営中にふと顔を上げるとススキの上に煙が見えた。
どうやら輪地切りを焼く作業が始まったようだ。



野営場の近くも焼くらしい。



煙は盛大に上がるものの、炎は野焼き本番と比べると実につつましい。



テントの設営を終え、近くの大岩に登って一息つく。


さて、そろそろ三俣山南峰へ直登することにしよう。



しばらくはゆるやかな登りだが、次第に急な登りとなる。



下りでは危険を感じた岩場も登りは大丈夫。



見晴らしのよい岩場に到着し小休憩。
まだ草を焼く煙が立ち上っている。


やがていつものテラスに到着。とりつきから1時間15分。これは数年前と同じタイム。
私もまだまだいけるかも。



早速周囲の撮影。まずは大船山。
煙のせいか、なんだか霞んで見える。



久住山方面。上空には雲が広がってきた。



今日はテント泊なのでこのテラスでビールタイム。
つまみはウインナー。



ボイルしたウインナーをつまみに、私の好きなプレミアムモルツを飲む。
いつも「山頂でビールを飲めたらなあ」と思っているが、テント泊のときはそれが実現。




ビールを飲みほし、主食のラーメンとデザートのゴールデンキーウイ。
とは言え私にとっての今日のメインはビールであった。


周囲の風景を眺めつつコーヒーを飲む。
ところが雨が降り始めてきた。
予定ではビールに酔ってしばらく山頂で昼寝のつもりであった。
だが雨では昼寝どころではない。しかたなくすがもり越に下山することにした。


今日のねらいはリンドウだが雨では花は閉じたまま。
本峰も西峰もパスし、ひたすらすがもり越をめざす。


ようやくすがもり越が見えてきて目をこらすと中には大集団が雨を避けているようだ。
あの中に入るのかと思いつつ下っていると、雨が小やみになったためだろう、グループごとに長者原へと下っていった。


最後の大集団が下山し、残るは数人のみ。
ビールの酔いがまだ残っていて少々眠くなったが、背もたれが岩では眠れない。
しかたがない、坊がつるにもどるとするか。



法華院温泉は大にぎわい。



木道周辺に花を探す。



アケボノソウが咲いていた。


野営場にもどるとテントが乱立している。
ざっと数えると50以上はあるようだ。


雨ではすることもないので、買っておいた新聞を隅々まで読む。
夕方になり、法華院温泉に向かい、温泉につかって缶ビールを購入。
薄暗くなった空にそびえる三俣山を眺めつつ、一人焼肉を味わった。
食後は寝酒のワイルドターキーを飲み、就寝。


夜間何度か目覚めたが、雨は降り続いていたようである。


4時のアラームで起床。雨はやんでいる。空を見上げると星が・・・見えない。
急いで準備すれば6時の日の出になんとか間に合うが、さてどうするか。
だがなんとなく決断をずるずる伸ばしているうち、日の出に間に合わない時間になってしまった。
まあいいか、と朝食を食べて出発することに変更して、さけ雑炊を食べ、コーヒーを飲む。
明るくなってきた空を見上げると雲の切れ目が見え始めており、どうやら急速に天候は良くなっているようだ。


すっかり明るくなった6時にテントを出て、大船山に向かって歩き始める。
大船山への登路はしばらくうす暗い樹林帯を歩く。

単独登山の男性が私とほとんど同じペースで歩いている。その男性の後を着いていくようにゆっくり登る。



5合目までやってきて九重連山を眺めると、すばらしい青空が広がっていた。
大船山の影がくっきり見える。
どうやら大船山頂にもガスはないようだ。



段原に到着し山頂を望む。やはりガスはない。
よし、もう一頑張りだ。



ところが、もうすぐ山頂というとき、ふと九重連山を見るとガスに覆われているではないか!
つい数分前まではガスなんて全くなかったのに、これは一体どうしたことだろう。
急がないと、山頂に着いたらホワイトアウトだった、なんてことになりかねない。あえぎつつ急いで山頂に向かう。



山頂に到着。すぐに坊がつるを見下ろす岩に向かう。


坊がつるを見下ろす岩の上に腰掛けてガスと山々を眺める。
ガスは段原を越えて次々に坊がつるに流れ入り、鉾立峠を通り過ぎて消える。
時折ブロッケンも現れる。九重の山々にガスがかかる。
これを絶景というのだろう。



流れていくガスの上に浮かぶ山々。
右下には私のブロッケンが見える。


動画でも撮影してみた。


ガスの流れる九重連山を望む(固定位置)
※you tubeが開きます


ガスの流れる九重連山を望む(段原〜山頂)
※you tubeが開きます


ひとしきり撮影をし、コーヒーを飲む。
この絶景を眺めながらのコーヒーは実においしかった。


さて、そろそろ下ることにしよう。



段原まで下り、リンドウを撮影。
この2日間、多くのリンドウに出会えると楽しみにしていたが、開いていたのはこの1株だけだった。



坊がつるに下り、テントの撤収。
雨で濡れていたテントもなんとか乾いた。



相変わらずガスのかかる三俣山を眺めながら吉部へと下っていく。



ルートの分岐にやってきた。
今回もまた、左側の暮雨の滝ルートを選ぶ。



こちらのルートにはトリカブトが咲いているからである。



テンニンソウ


このルートは2年前のテント泊で下山中に足を滑らせ、尾てい骨を強打して数ヶ月苦しんだルートである。
いつも以上に慎重に一歩一歩踏みしめて下った。


山行記録にもどる

inserted by FC2 system