天狗が城・中岳

2012年11月25日

3連休最終日の天気予報は終日晴れ。
午後は佐伯市で所用がある。そこで、久しぶりに朝駆けすることにした。

4時前に牧の戸駐車場到着。装備を調え、4時に入山した。
風はなく、頭上には星空が広がる。どうやらガスの心配はなさそうだ。順調に歩いていく。
前にも後ろにも灯りが見えるが、結局追い抜くことも追い抜かれることもなく、天狗が城に到着した。
黎明を撮影し、じっと待つうち、夜明けを迎えた。

夜明けの撮影を終え、中岳に向かう。
朝食を食べ、食後のコーヒーを飲んで下山。

御池に下ると、薄いながらも全面凍結している。アイゼンを持ってきたが、上を歩くのはやめておいた。
時間はまだ早く天気も最高。よっぽど星生山を経由しようかと思ったのだが、自重して下山した。

4:00牧の戸→4:20沓掛展望台→5:10扇ケ鼻分岐→5:40久住分かれ→6:00〜7:15天狗が城
→7:30〜8:35中岳(朝食)→8:50御池→9:15久住分かれ→9:45扇ケ鼻分岐→10:30沓掛展望台→10:45牧の戸




3連休の初日(23日)はさだまさしの40周年記念コンサートを聞くべく夫婦で福岡サンパレスへ行ってきた。
コンサートもよかったが、昼と夜に食べたラーメンがおいしかった。ちなみに昼食は「一蘭」、夕食は「海鳴」。
中日(24日)は佐伯に戻り、義母と広島に住む義姉と姪とその子ども2人を連れて佐伯寿司「竹寿司」へ。

初日・2日と天気はよくなかったが、最終日は移動性高気圧に覆われる絶好の登山日より。
残念ながら午後は佐伯市で所用があり、できれば2時頃には戻りたい。
私は通常6時半頃に入山して2時前後に下山することが多い。
多少早く入山しても、下山後の温泉などを考えると2時には間に合いそうにない。
どうやら朝駆けするのが一番のようだ。


久しぶりの朝駆け。調べてみると今年の初山行(1月8日)以来である。
そもそも私は朝駆けすることはほとんどない。
私の住む佐伯市から牧の戸までは車の少ない深夜でも2時間半の道のり。
4時に入山するためには1時半に出発しなければならない。
毎日4時に起床しているとはいえ、さすがに1時半起床はつらい。

今日はなんとかアラームで起床した。


4時前に牧の戸駐車場に到着。かなりの台数が駐車している。
すぐに装備を調えて入山した。
道路脇の電光表示は−3℃だが風はなく、さほど寒さは感じない。
とは言え今日は完全冬装備。厳冬期ほどではないにせよ、山頂で待つ1時間は長い。


コンクリート道を登り始める。第1展望台を過ぎて見上げると一面の星空が広がっていた。


沓掛山の岩場で眺めると先行者のライトが2つ見えた。その後を追うように順調に歩いていく。
しばらく歩いて振り返るとライトが3つ見えた。
追いつくか追いつかれるかと思いながら歩いたが、結局追い越すことも追い越されることもなく天狗が城山頂に到着した。

山頂にはすでに3人が三脚を構えていた。その横に三脚を立て、黎明を撮影。



今日最初の1枚。すでに黎明が始まっていた。



しばらく待つうち、中岳の右奥が赤く染まってきた。



上空に広がる雲が赤く染まり始めた。これはいい。
これまでの朝駆けはピーカンか撃沈。
雲が適度にあるのは初めてのパターンである。



徐々に赤く染まっていく。



もっと全天が赤く染まってくれればと思ったが、それはわがままだろう。



振り返ると、星生山の向こうにわずかな裏焼けが広がっていた。



まだ目覚める前の三俣山。
遠く由布岳も眠りの中である。


やがて日の出を迎えた。



朝日に染まる霧氷越しに中岳と大船山を望む。



朝日が昇り、周囲を撮影。



久住山は穏やかなパステルカラーの背景に浮かんでいる。



三俣山も目覚めの時を迎えた。


ふと見ると、「九重の四季」のKさんが霧氷越しに撮影中。さりげなく近くに行き、自己紹介。
九重連山に登り始めた8年前、毎週必ずチェックし、ため息をついたものだ。朝駆けしたおかげで出会えた。
毎週のように朝駆けされているKさんによると、今日はよく焼けた方だという。



山頂に戻り、御池と空池、久住山を撮影。


夜明けの撮影を終えたみなさんが山頂に集結。
これからそれぞれが思い思いに散っていく。
私もKさんにあいさつし、中岳へ向かう。



天狗が城と中岳との鞍部より霧氷越しに中岳を見上げる。



中岳山頂に到着。



風を避け、朝食とする。
今日は朝食なので、鮭と白菜・白ネギをたっぷり入れた鮭雑炊。




食後のデザートも冬バージョンに衣替え。
バナナヨーグルトのブルーベリーソース。
やはり冬は温かいデザートがいい。


風景を眺めながら食後のコーヒーを飲む。
下山前に周囲の撮影。



霧氷越しに大船山と平治岳を望む。



三俣山と平治岳。雲の模様がおもしろい。



最後に久住山方面を撮影して下山する。


下山はいつものように御池経由。



御池へと下りながら撮影。



霧氷越しに望む御池と天狗が城。



湖畔まで降りてみた。
薄いながらも御池は全面凍結していた。
今日はこんなときのためにアイゼンを持ってきたが、
薄い氷の上を歩く勇気はなかった。
へたをすればいつかのようにボチャンしてしまう。



久住分かれまで下り、三俣山を撮影。
流れていくような雲が美しい。



同じく久住分かれより、久住山を見上げる。
阿蘇山は靄の上にかすんでいた。


ここでしばし悩んでしまった。
こんなに天気がいいのだから、星生山を経由して下ろうかと考えたのだ。
だがその分下山が遅くなる。あきらめてそのまま下山することにした。



星生山を右に見ながら下っていく。
次々と登ってくるグループとすれ違う。



扇ケ鼻分岐で星生山を振り返った。



沓掛の岩場から、いつものようにルートを振り返る。



沓掛展望台より阿蘇五岳を撮影。
外輪山の中はまだ霧が晴れていないようだ。



第1展望台まで下ると、今から登るのだろう、おじいちゃんとお孫さんが山を眺めていた。
子どもたちが成長してしまった今、次の夢はこれかな?


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