天狗が城・中岳・久住山

2013年1月6日

今年の初山行はできれば朝駆けと考えていた。
朝駆けには遅すぎる5時20分に牧の戸到着。5時半に入山した。

とにかく急ぐ。最初からペースを上げ息を切らせて登る。こんなに早いペースは久しぶりだ。
あえぎながら1時間半。なんとか日の出直前の7時5分に到着。
すぐに始まった夜明けをなんとか撮影できた。

夜明けの撮影を終え、中岳へ。中岳には意外にも誰もおらず、静かな山頂。
ここで早いが食事。デザートの新メニューを食べ、御池に下る。
御池の氷の上を歩いた後は、今年の初山行ということで久住山へ。
久住山からの眺望を楽しんで下山。さすがに疲れを感じながらの下山となった。

5:30牧の戸→5:50沓掛展望台→6:25扇ケ鼻分岐→6:45久住分かれ→7:05〜7:45天狗が城→8:00〜9:10中岳(食事)
→9:25御池→9:55〜10:10久住山→10:25久住分かれ→11:00扇ケ鼻分岐→11:45沓掛展望台→12:00牧の戸




今年の初山行はいつにしようかと年明け早々から天気予報とにらめっこ。
チャンスは3日、5日、6日の3回。できれば朝駆けしたいので、条件は「朝晴れること」である。
だがどうもすっきりと晴れの予報にならない。3日を見送り5日も見送った。
なお4日は出勤し、夜は新年会。5日の山行を見送ったため気持ちよく飲んだ。

残るチャンスは6日のみ。だがこれまた「くもり昼前から晴れ」という予報。
どうやら朝駆けは無理と判断した。
午後には大分市で所用があり、なるべく早く下山したい。
そこで、いつもより早く出発することにして就寝した。

早朝(深夜?)に起床し「くじゅうの空」でライブカメラを見て驚いた。
なんとガスどころか、月が煌々と輝いているではないか!
これはマズイ!すぐに自宅を出発して牧の戸へ急いだ。
道路が凍結していなかったのも幸いし、5時20分、牧の戸駐車場に到着。
急いで装備を調え、5時30分に入山した。

朝駆けで夜明けを迎えるのは、私の場合ほとんど天狗が城。
今回もそうしたいが、果たして間に合うのか。
今頃の夜明けは7時15分頃のはず。1時間45分しかない。
私の牧の戸−天狗が城の最短記録は1時間45分。まさにギリギリだ。
(ちなみに帰宅して登山地図を見ると、参考タイムは2時間である)
なんとか頑張って、もし間に合いそうになければ星生山か、
それも無理なら扇ケ鼻でと考えて登り始めた。


いつもであればのんびり登るコンクリート道をテンポ良く登る。
前を歩いていた単独登山の男性を第1展望台で追い越した。
見上げる上空には雲一つない。風もおだやかで最高の条件。
これで夜明けに間に合わなかったら・・・。今年の初山行なのに。
あえぎながら登り続けていくうち、単独登山の男性が後ろにぴったりついてきた。
一休憩して話しかけると、その方も「今日こんなに晴れるとは思わなかった」とのこと。
「とにかく行けるところまで行きましょう」と出発した。



星生崎を過ぎ久住山が見えてきた。当然のことながら黎明が始まっている。

ここでヘッドライトを消してさらに急ぐ。



やがて天狗が城への登り。さすがに疲れてペースが落ちてきた。
何度か立ち止まって息を継ぐ。そのついでに黎明を撮影。
右上に見えるのは稲星山、右下には御池があるのだがわかるだろうか。



息を切らせつつ、7時5分、天狗が城山頂に到着した。
牧の戸より1時間35分。私の最短記録更新である。



待つことわずか10分。夜明けを迎えた。



今年1年の山行の無事を祈って手を合わせた。


さて、周囲の撮影を。



朝日が差し始めた久住山。
直下の御池はまだ眠っている。



星生山にも朝日が差した。
裏焼けが美しい。



朝日に染まる三俣山と天狗が城北壁の霧氷原。
その霧氷原の下の方で数名の方がカメラを構えているのが気になる。

あそこだとどんな風景が見えるのだろう。
せっかくなので行ってみることにした。



その場所からのショットがこれ。
中岳から登る朝日と天狗が城北壁の霧氷原とのコラボである。
だが私のカメラの腕ではこれが精一杯。まだ修行が必要だ。


写真を撮ってなお風景を眺めていると、私の名を呼ぶ人がいる。
九重逍遙」のOさんであった。
その隣にはMさんも。


撮影を終えて山頂に戻る。



さて、中岳に向かおう。



天狗が城との鞍部より中岳を見上げる。



誰もいない山頂に到着した。


まだ8時だが、食事とする。



今日はきつねうどん。
油揚げ2枚、鶏肉、白菜、しいたけ、ちくわ、ねぎ。


食後はデザート。今日は新メニューを用意してきた。



まずは餅を焼く。
餅は正月の残り。網は焼肉用だ。
火力が強すぎて焦げてしまったのはご愛敬。



で、次に登場するのがこれ。
フリーズドライのおしるこである。
焼いた餅と一緒にカップに入れ、熱湯を注げばできあがり。



餅入りのお汁粉の完成。
だがカメラで撮影するのは厳しかった・・・。


食事を終え、周囲を撮影する。



大船山と平治岳。左奥に由布岳が見える。
中岳の霧氷はかなり融けてしまっていた。



右から奥に星生山、その手前に天狗が城、中央奥が扇ケ鼻、その左に久住山。
阿蘇五岳も見えている。


中岳に着いてすでに1時間が過ぎた。
そろそろ御池に下ることにしよう。



真っ白の御池を見下ろす。



ほとりの岩の上に立ち、撮影。



今日はしっかりと凍結しているようだ。安心して歩くことができる。
アイゼンも付けているので転倒の心配もない。



さまざまな形のオブジェが並んでいる。
風で飛ばされたしぶきが凍ったものだろうか。


御池を過ぎ、久住山に向かう。
やはり1年最初の山行では盟主にあいさつしないわけにはいかないだろう。



登りながら久住山を見上げる。



山頂に到着。



久住山からの眺望は開放感にあふれている。
この気持ちよさ、最高だ。



阿蘇五岳を捉えた。
中岳の噴煙が見えるだろうか。



先ほどまでいた中岳方面を振り返る。
手前の雪の白と空の青のコントラストがいい。


さて、そろそろ下山しなければ。
「この風景をまだ見ていたい」という気持ちを振り切って下山する。



久住分かれまで下り、三俣山を撮影。
南面の雪はすっかり融けたようだ。



星生崎を登りながら振り仰ぐ。青空がうれしい。



いくつものグループとすれ違いながら西千里浜を下っていく。



ケルンの並ぶこの風景を見ながら、ふと思った。
この地形(ケルンではない)は一体どのようにしてできたのだろう?



扇ケ鼻分岐を過ぎ、霧氷のポイントに到着。
霧氷と言いたいところだが、どうも様子が違う。
もしかするとこれは雪が積もったものかもしれない。
いずれにしても、きれいなのは変わらない。


沓掛山が近づいてきた。いつもにも増して登りがきつい。登りというほどの登りでないのに。
やはり今朝の「あえぎながらの1時間半」がこたえているのだろう。



ようやく沓掛展望台まで下ってきた。
今日歩いたルートを振り返る。


この写真を撮影した直後、私のすぐ横で、小学校3、4年くらいの兄妹がお父さんと一緒に記念撮影。
兄妹は元気いっぱい。お母さんが「はいポーズ」と言うと2人でファイティングポーズ。
「何そのポーズ!」と言いながらもお母さんは楽しそうだ。
あまりに楽しそうなその写真にお母さんも一緒に写ってもらおう。
そこで、頼まれてもいないのに「シャッター押しましょうか?」としゃしゃり出た。

冬休みのいい記念になるといいなあ。


日が差して温かくなってきたコンクリート道を下る。
温かくなったのは日差しのせいだけではなかったかもしれない。


山行記録にもどる

inserted by FC2 system