久住山

2013年1月27日

今週も土曜日の休日出勤がなく、土日のどちらに山行しようかと週間天気予報を眺める日々。
土日ともくもりの予報だったのが金曜日になってようやく日曜日に晴れマークがついた。
強烈な寒気が居座るとのことだが、天気図を見ると日曜日の方が幾分冬型がゆるむようだ。
そこで日曜日の山行となった。下山後は大分市で所用がある。
牧の戸から早めに入山することにした。

慎重に運転して6時前に牧の戸駐車場に到着した。装備を調え6時過ぎに入山。
沓掛展望台で眺める山々にはガスがからんでいるが、今日は朝駆けではないので気落ちすることもない。
周囲に広がる見事な霧氷を眺めながら歩いていく。

西千里浜を歩いているとき、上空に青空が垣間見えてきた。
星生崎では久住山も時折雲の合間から覗ける状況。
いつもであれば池の小屋に向かうのだが、時折でもガスが晴れるのであればと久住山へ。
到着した久住山頂には強風が吹き猛烈に寒い。上空は青空だが周囲の展望はほとんどない。
時折久住高原が見晴らせるが、星生山方面は巨大な雲に覆われ、中岳方面にもガスがからんでいる。
あまりにも寒いので岩陰で風をよけつつ粘ったが、ガスが晴れることはないと判断し、池の小屋へ向かうことにした。
完全に凍結した御池を渡り、池の小屋へ。

小屋の中で昼食。そのうち登山者が増えてきたのを機会に、ガスも晴れそうにないので下山することにした。
久住分かれを過ぎるころから粉雪が舞い始めた。雪が徐々に強くなる中、牧の戸へと下った。

6:10牧の戸→6:30沓掛展望台→7:20扇ケ鼻分岐→8:00久住分かれ→8:20〜8:55久住山→9:10御池
→9:20〜10:20池の小屋(昼食)→10:25御池→10:35久住分かれ→11:00扇ケ鼻分岐→11:45沓掛展望台→11:55牧の戸




前夜、大分県道路規制情報提供サービスで道路状況をチェックすると、「すべり止め必要」のマークが並んでいた。
瀬の本から牧の戸へとしばらく走ると予想通り道路には雪。
路肩に駐車しチェーンを巻き慎重に運転して牧の戸駐車場に到着した。装備を調え、6時過ぎに入山。
道路脇の電光掲示板には「−10℃」の表示。だが風がなくそれほどの寒さは感じない。
コンクリート道をゆっくり歩いていく。今日は朝駆けではないので急ぐことはない。

第1展望台の直前、追いついてきた人が「やっぱりザックが変わってますね」と声を掛けてきた。
思わず顔を見ると「九重連山のひよっこ」のNさん親子である。よく後ろ姿でわかりましたね、とびっくり。
確かに「山渓」の初売りでザックを新調したばかりだがなぜそこまで知っているのだろう。
それに前回の大船山に続き山行ルートも同じ。今回は入山時刻まで同じとは。
「今日は牧の戸からだろうと思っていました」。山行パターンまでお見通しであった。
息子さんは扇ケ鼻で夜明けを迎えると言って先行。
「今日はどちらまで」と聞かれたが「今日の予定は決まってません。気分次第です」と答えた。

沓掛展望台まで上がって眺めると山々の山頂にはガスがからんでいる。これでは夜明けは難しいかもしれない。
私はといえば今日は朝駆けではない。気にせずのんびり周囲に広がる見事な霧氷を眺めながら歩き続ける。



沓掛山の岩場よりルートを見下ろすと、2つの灯りが見えた。
左手前が親御さん、右端が息子さんである。
息子さんが向かう扇ケ鼻山頂にはガスがかかっている。



明るくなった登路を歩く。
霧氷をまとった木々が迎えてくれた。



扇ケ鼻分岐が近づいてきた。周囲には立派な霧氷が並んでいる。



やがて東の空が赤く染まってきた。夜明けを迎えたのだろう。



歩いていくうち、わずかにガスが晴れると同時に山裾が青い光に包まれた。



扇ケ鼻分岐にて。星生山もガスの中。



扇ケ鼻方面を振り返ると、肥前城との谷間が赤く染まっていた。



ガスの中、西千里浜を歩く。



周囲にはガスが立ちこめ、淡々と歩くのみ。



ところが突然上空に青空が覗いた。これは意外と早く晴れるかも。



わずかな時間だが星生崎が見えた。



星生崎の岩場を歩いていく。
一瞬見えた久住山を霧氷越しに撮影。


ガスは西風に吹かれ、星生山を越えるとちぎれていくようだ。
久住山避難小屋を見下ろすポイントでガスが晴れるのを待つ。



しばらく待っていると久住山が見えてきた。
しかしすぐまたガスに隠れて見えなくなる。



ガスかかる久住山を撮影。

天狗が城・中岳方面はすっぽりとガスに包まれている。

時折にせよ、久住山はガスが晴れるようだ。
そこで久住山へ向かうことにした。



久住分かれを通過。



時折ガスが晴れ、久住山が姿を現す。



だがすぐにガスに覆われる。


もうすぐ山頂だ。



山頂に到着。


強風が吹き強烈に寒い。上空は青空だが周囲の展望はほとんどない。
時折久住高原が見晴らせるが、星生山方面は巨大な雲に覆われ、中岳方面にもガスがからんでいる。



しばらく寒さに耐えつつ待っていると、ようやく一瞬ガスが晴れ、久住高原を見下ろせた。


この写真を撮影した後、男性に声を掛けられた。
一昨年の12月18日に大船山でお会いしたYさんであった。
赤川から登ってきたのだそうだ。



このガスは晴れるのだろうか。そこで
私が山頂に到着したときにすでにいた男性に尋ねてみた。
夜明けは見えたし稲星山も見えたが、その後は雲が出てきてだんだんその雲が大きくなっている状態だとの返事。
状況はわかったが、それよりも夜明けからここに立っていたのかと驚いた。

あまりにも寒いので岩陰で風をよける。ところが上空に青空が広がると展望が開けたのではと気になる。
結局30分ほど粘ったがガスが晴れることはないと判断し、池の小屋へ向かうことにした。



空池の縁をたどる。



御池に向かう途中、ガスかかる天狗が城を見上げた。



御池に到着。当然のことながら御池は完全に凍結していた。



まさにここは厳冬だと思わせる風景が広がっている。



氷の上を歩き、池の小屋へ向かう。



池の小屋に到着。
中には3名の方が休憩中だった。


まだ9時過ぎだが食事とする。
食事の準備を始めたとき、ふと数名いた先客のうちの1人を見ると「九重の四季」のKさんである。
ごあいさつをし、Kさんたちの楽しい話を聞きながら食事作り。
話を聞いていると、Kさんたちは今日も朝駆けだったようだ。
中岳では夜明けが見られたそうである。気温は−15℃だったとのこと。
私にはとても耐えられそうにない。



今日の食事はカレーうどん。
以前もカレーうどんを作ったことがある。
その時はレトルトのカレーとうどんを混ぜただけ。イマイチ不満であった。
そんなとき、スーパーで1皿ごとに小分けされたカレールーを見つけた。
そこで今回のメニューができた。完成イメージは「蕎麦屋のカレーうどん」である。
とは言っても、私は今まで蕎麦屋でカレーうどんを食べたことはないのだが(笑)。



できあがったカレーうどん。
蕎麦屋のカレーうどんのイメージ通りに仕上がった。
ポイントはうどんスープとカレールーを合わせることである。


食事を終えた頃、小屋に入ってくる登山者が増えてきた。
周囲のガスも晴れそうにない。そこで潔く下山することにした。



わずかにガスが薄れた御池を撮影。
次々と登山者が氷の上を渡ってくる。



周囲の霧氷を眺めながら下っていく。


久住分かれを過ぎる頃、粉雪が舞い始めた。



ケルンの並ぶ西千里浜を下っていく。



扇ケ鼻分岐で振り返る。
多くの登山者が山頂をめざしていた。



沓掛山の下まで下ってきた。



沓掛山の岩場で振り返る。
雪が徐々に強くなる中、牧の戸へと下った。


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