天狗が城・中岳・星生山

2013年2月10日

数日前に期待の寒波がやってきた。
だが残念ながら九重連山に雪はない。
それでも絶好の登山日よりなので山行決定。

牧の戸から6時40分に入山。コンクリート道には薄く雪が残っている。
沓掛の岩場で夜明けの空と由布岳を撮影。
すっきりと青空の広がる中、星生山を横目に西千里浜を歩く。
久住分かれを通過しいつものように天狗が城へ向かう。
天狗が城山頂で凍結した御池を見下ろして中岳へ。
中岳山頂で昼食、そしてコーヒーを味わう。

御池に下り、氷上を歩く。
久住分かれから星生山を経由して下る。尾根づたいに歩いていくと実にいい気分。
山頂に到着して周囲を眺めながら大休憩。久しぶりの星生山は大正解だった。

6:40牧の戸→7:05沓掛展望台→8:15扇ケ鼻分岐→8:45久住分かれ→9:10天狗が城→9:30〜10:35中岳(昼食)
→10:45〜11:05御池→11:15久住分かれ→12:10〜12:40星生山→13:10扇ケ鼻分岐→14:00沓掛展望台→14:15牧の戸




今日は3連休の中日。
金曜日に気の張る出張を終え、土曜日は久しぶりにいつもの休日出勤。
残る2日間はなんとも気楽な連休。天気も良すぎるほどよい天気。

金曜日には佐伯市でも雪が降った。きっと九重も降っているはず。
ところがネットのライブカメラで見てみるとほとんど雪がなくがっかり。
それでも天気がいいのだから、山行しないという選択肢はない。
霧氷があれば大船山に行くところだが風もなく霧氷は全く期待できない。
そこで牧の戸から入山し、どの山に登るか気分次第で決めることにした。



第1展望台に上がり、朝焼けに浮かぶ三俣山のシルエットを望む。
穏やかな朝焼けのグラデーションが何とも言えない。



沓掛展望台より阿蘇五岳を撮影。



霧氷はないが、アセビの葉が霜に凍えていた。



沓掛山の岩場より雲海に浮かぶ由布岳を望む。



歩いていくうち、木々の間から朝日が差してきた。



扇ケ鼻分岐にて星生山を望む。
この青空、最高だ。



西千里浜を歩く。
行く手に久住山が見えてきた。



久住山避難小屋前の広場の石に腰掛け、
久住山と阿蘇五岳のコラボを眺めながらの小休憩。



やがて久住分かれを通過。いつものように三俣山を望む。



これから登る天狗が城には雪もなければ霧氷もない。



天狗が城山頂をめざしながら御池を見下ろすと、
2組のグループが思い思いにポーズをとりながら撮影していた。



天狗が城山頂に到着。



三俣山と大船山を望む。



完全に凍結した御池を見下ろす。



続いて中岳へ。



天狗が城と中岳の鞍部より中岳を見上げる。
この季節、このポイントで撮った写真に霧氷も雪もないなんて。



中岳山頂に到着し、、まずは周囲の撮影。



今歩いてきた天狗が城(右)を振り返る。



黒々とした大船山と三俣山。



稲星山の向こうには祖母傾山系が浮かんでいる。


さて、昼食づくりにとりかかろう。



今日の食材はこれ。
マルちゃん正麺はよっぽど人気なのだろう、購入したスーパーでは品薄になっていた。



まずは豚肉を茹でる。



茹でた豚肉を取り出し、キムチを混ぜる。
次にお湯でたっぷりのキャベツともやしを茹で、これも取り出しておく。



ラーメンをつくり、キャベツともやしを載せ、その上に豚キムチを載せる。
最後にネギを散らして豚キムチラーメンのできあがり。



マルちゃん正麺がおいしいのか、それとも豚キムチのせいかわからないが、
なかなかの美味だった。



食べながらふと御池を見ると大勢のグループが氷の上を歩いている。
あれだけの人数が乗っても割れないほど氷はしっかりしているらしい。
食べ終えてコーヒーを飲んでいるときには、この人数が1カ所に集まっていた。どうやら記念撮影のようだ。


コーヒーを飲みほし、御池へ下ることにする。



池のほとりの岩の上より。



私の好きなアングルで。


ほとりに立ち、アイゼンを装着する。
今日は氷の上を歩くためだけにアイゼンを持ってきた。



氷の上に立ち、白く伸びる線を撮ってみた。
これは小さな「御神渡り」なのだろうか?



残念なことに、氷の上には多くの石が投げられている。
どけようとしたが、ほとんどが氷にくっついていて動かなかった。



渡り終えて御池越しに中岳を振り返る。



久住分かれまで下ってきた。さてどうしようか。しばらく思案する。


あまりにも天気がいいので、このまま下るのはもったいない。
雪はないが、久しぶりに星生山経由で下ることにした。



星生崎に登る途中の見覚えのある岩。
この岩を見ると、初めて星生山に登ったときのことを思い出す。



星生崎に登ってきた。
久住山避難小屋を見下ろす。



星生崎下の岩場を見下ろす。
この高度感にはゾクゾクした。
なお、私は高所恐怖症である(笑)。



これから向かう尾根道を撮影。
こちらに向かってくるグループがちょうど岩を越えようとしているところだった。



星生の窓より阿蘇五岳を望む。



のびやかな風景を眺めながら歩いていくのは実にいい気分だ。
久しぶりに星生山経由にしたのは正解だった。



やがて山頂が近づいてきた。



山頂直前の岩場。
男性がするすると登っていった。
私は慎重に一歩一歩。
何しろ高所恐怖症なのでしかたがない。



ようやく山頂に到着。



久しぶりに見るこの角度からの九重連山。やっぱりいいなあ。



久住山・肥前ケ城・扇ケ鼻の向こうに阿蘇五岳。



歩いてきた尾根道を振り返る。


こんなにいい天気なのだから、急いで下るのはもったいない。
この風景を見ながら大休憩することにした。


眺めているうち、尾根道でにぎやかな声が聞こえる。
よく見ると、おもしろい写真を撮っているんだと気づき、カメラを向けた。



その瞬間を撮ったのがこれ。
写真のほぼ中央にジャンプしている人がいるのだが、わかるだろうか。

カメラマンはこの人を向こう側から撮っている。一体どんな写真に仕上がったのだろう。


いつまでも風景を眺めていたいが、そうもいかない。
そろそろ下山することにしよう。



ここからは草尾根。ゆるやかに下っていく。


下っていく途中、女性に大曲へ下るルートのことを聞かれた。
初めて星生山に来たのだそうだ。

そのルートは数年前から通行禁止となっている。

私の説明を聞いてそちらへ下るのを断念したこの方は「じゃあ、後ろをついていきます」という。
そういうわけで先導することになってしまった。
福岡県から来たNさんと楽しく話をしながらの下りとなった。



下りながら地塘を見下ろす。


扇ケ鼻分岐付近まで下ってNさんと別れ、牧の戸へと下っていく。



扇ケ鼻分岐で、今歩いてきた星生山を振り返った。



吸い込まれるような青空が広がる。


周囲の風景は美しいのだが、足下はすさまじい泥濘が延々と続く。
早朝の登りはガチガチに凍っていて快適だったのだが。
この季節、牧の戸へ下るときには根性とあきらめが必要である。


下る人がほとんどなのに、こんな時間に登ってくる人もちらほら。
そんな中の1人が私を呼び止めた。見ると、熊本のUさん。今日は夕駆けだそうである。



沓掛の岩場でルートを振り返る。



沓掛山の尾根道でマンサクの蕾を探した。
固い蕾から、わずかに黄色い花弁が見えるのみ。


春はまだ先のようだ。


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