天狗が城・中岳・扇ケ鼻

2013年3月16日

休日出勤のない土曜日、天気は快晴の予報。
そこで牧の戸から入山し、腰と相談しながら、気の向くままに歩くことにした。

第1展望台で沓掛山斜面を見上げると、やはりマンサクが咲いていた。
沓掛展望台で阿蘇五岳を撮影。
周囲に雪はなく、花もマンサク以外はまだ咲くはずもない。
単調な風景を眺めながら淡々と歩き、いつものように天狗が城に向かう。
山頂から見下ろす御池はやはり完全に解氷していた。
中岳で昼食を食べ、コーヒーを飲む。
黄砂のため風景は霞んでいたが、それを補うような楽しい出会いがあった。
下山時には久しぶりに扇ケ鼻に寄り道してみた。

6:20牧の戸→6:45沓掛展望台→7:45扇ケ鼻分岐→8:20久住分かれ→8:45天狗が城→9:05〜10:25中岳(昼食)
→10:35御池→11:00久住分かれ→11:30扇ケ鼻分岐→11:55扇ケ鼻→12:20扇ケ鼻分岐→13:25沓掛展望台→13:40牧の戸




2日前の14日は私の51才の誕生日。
気持ちは若いつもりなのだが、体は言うことを聞かず、もう無理のきかない年なのだと実感する日々。

最近の腰痛が年を取った何よりの証拠である。
ずいぶん良くなったとはいえ、まだ腰に張りを感じる状態が続いている。
15日はわずか5分ほどほうきで掃いただけなのに腰がパンパンになってしまった。
自分で腰のマッサージをしてなんとか過ごしているが、近いうちに整体に行こう。


土曜日は気持ちよく晴れるようで、腰に不安があるものの山行しないわけにはいかない。
そこで、牧の戸から入山し、腰の調子次第でどの山に行くか決めることにした。



腰の調子を確かめつつ、ゆっくりとコンクリート道を登っていく。
多少の張りを感じるものの、痛みはない。
これならなんとかなりそうだ。



第1展望台に上がると沓掛山の斜面にはやはりマンサクが咲いていた。



沓掛展望台で阿蘇五岳を望む。
早朝だけあって空気の透明度がいい。


沓掛の岩場を下っても腰の痛みはない。どうやら大丈夫のようだ。


九重連山の雪は完全に融けてしまっている。早春ゆえまだ花も咲いていない。
周囲には単調な風景が広がる。これでは淡々と歩くしかない。



いつも休憩する岩に腰掛け、行動食を食べる。
最近の私の行動食はナッツである。



扇ケ鼻分岐を過ぎ、西千里浜を歩く。



久住分かれにて三俣山を撮影。


久住分かれからいつものように天狗が城をめざす。



山頂に到着。



やはり御池は完全に解氷していた。



この斜面を一面の霧氷が覆っていた季節を懐かしくさえ感じる。



冬の間、星生山をずっと白く装っていた雪もすっかり消えてしまった。


続いて中岳へ。



誰もいない中岳に到着した。



大船山方面は黄砂のため白く霞んでしまっている。


この大船山を眺めながら昼食とする。



今日はカレーうどんとポンカン。



うどんを食べているとき、山頂に単独の男性が到着した。
どうやら中岳は初めてのようで、私が食べている間にも周囲の風景を眺め、尋ねてくる。
そのたびにコッヘルを抱えて立ち上がり説明をしていたのだが、
そのうち立って食べる方が腰に負担がないことに気づいた

さらに話をしているうち、この方が私と同郷の佐伯市在住と判明。
こんなところで佐伯市の方に出会うとは思わなかった。


うどんとポンカンを食べ終え、コーヒーを飲んでいるとき、別の男性が到着。
福岡から来たというこの方は、現在オーストラリア在住だという。
福岡の実家に帰省中で、坊がつるにテントを張って2泊するのだそうだ。
オーストラリアでは近くに高い山がなく、飛行機でタスマニア島まで行ったそうで、
デジカメでタスマニア島の写真を見せてもらった。
私が毎週のように九重連山に来ていると言うと、実にうらやましそうだった。



天狗が城へ向かうという男性を見送り、私も御池に下ることにする。



完全に氷の融けた御池に春を感じる。



ついこの前、一面の氷に覆われ、その上を歩いたような気がするのだが・・・。
季節の移ろいは早い。



御池越しに中岳を振り返った。


久住分かれに下り始めたとき、登ってきた男性に声を掛けられた。
見ると、15年ほど前に同じ職場で働いていた大先輩のNさんだった。
私が九重の山々を歩いていることを知っていて、「いつか会うんじゃないかと思ったよ」とのこと。
すでに退職して6年だそうで66才のはずだが、実にお元気そうだった。
私はと言えばまだ51才なのに腰痛に苦しんでいる始末。
でも久しぶりの出会いはうれしかった。



Nさんを見送り、久住分かれへと下っていく。



西千里浜を下る。
登山者が次々と登ってくる。


やがて扇ケ鼻分岐に到着。さてどうしようか。
時刻はまだ11時半。腰も今のところ大丈夫だ。
そこで久しぶりに扇ケ鼻に向かうことにした。



わずかな登りをクリアすれば山頂はもうすぐ。



山頂に到着。



阿蘇五岳を見られると期待していたのだが、黄砂で霞んでいて見えなかった。



山頂付近より九重連山を望む。
ミヤマキリシマの咲く頃にここに立ってみたい。



扇ケ鼻分岐に下ってきた。
ここからはひたすら泥濘との格闘である。



沓掛山の尾根にて咲き始めたマンサクを撮影し、牧の戸へと下った。


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