白口岳・稲星山・中岳・天狗が城

2013年3月30日

先週は土曜日は晴れだったが休日出勤、日曜日は天気がすぐれず山行を見送った。
この土日は土曜日が気持ちよく晴れる予報。しかも休日出勤なし。ということで山行決定。

今回は欲張った計画を立てたため早めに出発したかったが、吉部出発は6時半になってしまった。
急登をクリアして順調に歩き、野焼きを終えた坊がつるに到着。
マンサクは盛りを過ぎていたが代わりにアセビが咲き始めていた。
鉾立峠から白口岳へ、マイペースで登る。
山頂に到着すると、今日もまたうれしい出会いがあった。

稲星山で昼食を食べ、中岳・天狗が城を経由。
久住分かれから北千里浜を歩き、法華院に下る。
ずいぶんと疲れを感じながら吉部へと下った。

6:35吉部→8:15〜8:45坊がつる→9:15鉾立峠→10:10白口岳→10:35〜12:10稲星山(昼食)
→12:30中岳→12:50天狗が城→13:15久住分かれ→北千里浜→14:20法華院→14:35坊がつる→15:50吉部




先週の土曜日は天気がよく山行したかったのだが、残念ながらいつもの休日出勤。
日曜日は天気がすぐれず山行を見送った。

そのせいかどうか、腰の痛み(張り)はほぼ全快の状況にまで回復した。
ある人に「山に登らなければよくなるんじゃないですか」と言われたが、
どうやらそれが正解のような気がしてきた。
だが、だからといって山行をやめるなんてことはできない。
腰の状況が良くなったとなればこれはもう山行するしかないわけで・・・。


前日の金曜日は職場の送別会。
隣接する職場との合同で、しかも関係の方々も多数参加しての大規模な会。
私は今回異動しないので一参加者で気楽な立場。
翌日に山行を控えているためいつものようにわずかなビールで我慢。
それでも異動もしくは退職される方々との最後の宴を楽しんだ。

明けて土曜日は気持ちよく晴れた。
久住高原を吉部へと車を走らせていると、
ラジオからH2Oの「想い出がいっぱい」が流れてきた。


Wさん、お世話になりました。またお会いしましょう。




さて、本日の山行。
予定より遅い6時半に吉部から入山。

今日のねらいは咲き始めているはずの坊がつるのアセビ。
さらに腰の状態と体力をチェックするべく、大きく周回するルートを設定してみた。
時間はかかるかもしれないが、まあなんとかなるだろう。



まずは急登を登る。
登るうちに体が温まってきた。暖機運転の完了だ。



急登を過ぎればほぼ平坦な道が続く。
しばらく歩くと左前方に平治岳が見えてきた。


周囲に春を探しながら歩いていく。



ところどころにバイケイソウの芽吹きが顔を出している。
冬枯れの景色の中、緑色が鮮やかだ。



鳴子川のせせらぎに混じってウグイスの囀りが聞こえる。


大船林道との合流地点を過ぎ、坊がつるが近づいてきた。



予想通りアセビが咲き始めていた。
アセビ越しに三俣山を望む。青空がうれしい。



野焼きは先週行われたのだろう。黒々とした大地の向こうに山々を望む。
左側に今日歩く予定の山(白口岳・中岳・天狗が城)が見える。

こうして見るとかなり遠いなあ。


花を求めて野営場へと向かう。



マンサクは花期を終えようとしていた。
この株は一番遅く咲き始めた株だろう。

背景は白口岳である。


続いて今日のねらいのアセビを撮影する。



アセビには「可憐」という言葉がぴったりのような気がする。



微妙に色の違う株もある。
よく見ると花弁は純白で一緒。色の違いはがくの色の違いなのだと気づいた。


花の撮影を終えた。
今日はまだまだ先が長い。次に向かおう。



法華院山荘の脇を鉾立峠へと折れる。



鉾立峠まではゆるやかな登りだ。



鉾立峠に到着し小休憩。
ここから見上げる白口岳は圧倒的な存在感がある。
しかもこの急登。気合いが必要だ。


休憩していると、佐渡窪側、すなわち沢水・くたみ分かれ方面から男性が上がってきた。
続いて背中に「長崎五教館山岳部」と書いた女子高生らしき10人ほども到着。
以前はくたみ分かれに「立入禁止」の看板があったが、どうやら問題なく歩けるようである。

※なお、後述するYさんからのメールによれば、くたみ分かれに設置されていた「立入禁止」の看板はすでに撤去されているとのことである。


男性が白口岳に向かったのに続き、私も取りつく。
急登なので焦ってはいけない。ゆっくり、マイペースで登る。



登りながら一息つき、巨大な土石流の跡を眺める。
流れた跡を目でたどっていくと、確かに佐渡窪まで続いているようだ。
きっとこんな土石流がはるか昔から繰り返されてきたのだろう。



もうすぐ山頂。最後の急登を慎重に慎重に・・・
下を向いてはいけないと思っていたのに、うっかり下を見てしまった。
自分が高所恐怖症だと再確認。



ようやく山頂に到着した。


山頂にはいくつかのグループが休憩中。
みなさん山頂のあちこちに座って思い思いに山々を眺めている。
私は黒々とした坊がつるを見たくて東の端に腰を下ろした。



漆黒という言葉が思い浮かぶほどの坊がつるを見下ろす。


私のすぐそばには、私より先に休憩していた男性が一人。
その方が私を見て「あれ?」という顔をした。
見ると、最近よくお会いするYさんであった。
今日は沢水から本山登山道を登ってきたそうだ。
しばらく山の話をして楽しい時間を過ごした。



Yさんと分かれ、稲星山へ向かう。



稲星越まで下り、今度は稲星山へと登っていく。



稲星山に到着。


まずは周囲の風景を撮影する。
ここからの風景は久住山にひけを取らない。



まずは阿蘇方面。わずかに霞んでいるが、それもまたいい。
ところどころに野焼きの煙が上がっている。



遠く祖母・傾山系。



先ほどまでいた白口岳方面。



久住山・天狗が城・中岳方面。


今日はこの風景を眺めながら昼食とする。



春になって暖かくなったので、久しぶりに丼物にしてみた。
豚肉を使った焼肉丼。たっぷりの野菜も一緒だ。
デザートは熊本産の甘夏。



いつものように風景を眺めつつ食後のコーヒーを飲む。


稲星山に到着して1時間半。のんびりと過ごした。
だが今日はまだまだ先がある。急がなければ。



中岳直下より中岳山頂を見上げる。



慎重に慎重に・・・。
ここでは下を見ることなく通過した。



山頂に到着。



白口岳(左)と稲星山(右)を振り返った。
ここまでのルートがよくわかる。



続いて天狗が城へ向かう。



誰もいない山頂に到着。



いつものアングルで撮影。
久住山には多くの人影が見える。そのざわめきや御池を周回する人たちの声、中岳からの声も聞こえる。
だが、ここ天狗が城には私一人。実に静かな山頂だ。


さて、下山するとしようか。


まずは久住分かれまで。ここはいつものように歩いている道だ。



久住分かれから北千里浜へと下る。
中央に見えるこぶのような部分を右に巻いて下っていく。
けっこう長い道のりだ。



北千里浜に下りると正面に三俣山が見えてきた。



三俣山の麓まで歩くと、今度は正面に大船山が見えてくる。



ずいぶん疲れを感じながら、坊がつるへと下っていく。
ようやく法華院山荘の屋根が見えてきた。



法華院山荘に到着した。やれやれだ。
今日は長いルートなので、最悪の場合は法華院山荘に転がり込むことも考えていたが、
どうやらこのまま下れそうである。
それにしても、「アイスクリーム」の幟には心惹かれた・・・。



外のベンチに腰を下ろして小休憩。



屋根の上では干していた毛布を撤収しているところ。
あの毛布を着て寝たら気持ちがいいだろうなあ。
だがもう一頑張り。吉部へと下ろう。



野焼きを終えた坊がつるを再び歩いていく。



分岐に差し掛かり、どちらを下ろうかと思案。
足にかなり疲れがきている状況を考え、急坂のない右側に決定。
急坂で足をすべらせて腰を強打・・・なんてことになったらおおごとだ。


かなりの疲れを感じてきた。
今日のルートはやはりちょっと長すぎたかもしれない。
それでもなんとかなるものだ。51才、まだ大丈夫かな。

そんなことを考えながら吉部へと下っていく。



吉部まで下ると、私をねぎらうようにハルトラノオがひっそりと咲いていた。


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