星生山・天狗が城・中岳

2013年5月18日


6時過ぎに牧の戸から入山。沓掛展望台のミヤマキリシマはまだほとんどがつぼみ。
沓掛の岩場を越え、アセビの新芽を眺めながら歩いていく。ところが前方に雲が広がってきた。強い東風が吹いているためだろう。
晴れたりガスったりを繰り返す周囲を眺めつつ扇ケ鼻分岐を過ぎ、星生山に向かう。
草尾根の林を抜けると強風が吹き抜けている。時折足を取られながら山頂に到着。強風のため慎重に岩尾根を越えていく。
久住分かれから天狗が城経由で中岳へ。山頂では風を避けるため、いつもとは違い三俣山を眺めながら昼食を食べた。
御池を経由して下っていく。咲き始めたイワカガミや沓掛山のシャクナゲを撮影し、牧の戸へと下った。

6:15牧の戸→6:35沓掛展望台→7:40扇ケ鼻分岐→8:25〜8:35星生山→9:10久住分かれ→9:35天狗が城
→9:55〜11:10中岳(昼食)→11:20御池→11:40久住分かれ→12:25扇ケ鼻分岐→13:45沓掛展望台→14:00牧の戸




前日の金曜日は隣接する職場との合同懇親会。所用の関係で車を運転しての参加となってしまった。
もちろん飲むわけにいかない。感想。やっぱり飲み会は飲まないと。
帰宅し、急いで山行の準備をして就寝。

今日はいつもの休日出勤のない土曜日。天気は午前中は晴れ、午後からくもりの予報。
そこでお手軽な牧の戸からに決定。ミヤマキリシマの開花状況も気になるところだ。



第1展望台に上がり沓掛山を見上げる。
上空にはみごとな青空が広がっている。


沓掛展望台に上がってミヤマキリシマの開花状況をチェック。
まだほとんどがつぼみ。



ごくわずか、フライング気味に咲いているのみである。



沓掛山の岩場にはシャクナゲが咲いていた。そこで扇ケ鼻を背景に撮影。
今日咲いているとは思わなかったのでうれしい誤算。



周囲のアセビの新芽を見ながら歩いていく。



この花弁はきっとムシカリのものだろう。



やがて星生山の西壁を望むところまでやってきた。
新緑に斜光が射して美しい。
だが星生山頂は断続的にガスで隠れる。
強い東風のためにガスが次々と発生しているようだ。


扇ケ鼻分岐で小休憩しながら、さてどうしたものか思案する。
しばらく星生山を眺めていると、ガスは流れ、晴れるときもあるようだ。
そこで星生山に向かうことにした。



地塘越しの星生山



強風にあおられてゆれ続けるイワカガミ。
わずかに風の弱まった瞬間に撮影した。


草尾根の林を抜けると風を遮るものは何もない。
まともに横から受けるとよろめくほどの強風である。



山頂に到着。久住山方面から次々にガスがやってきて通り過ぎていく。



ガスの切れ間に扇ケ鼻を撮影。


ガスが一瞬でも晴れないかとしばらくカメラを構えて待ってみた。



待つこと約5分、わずかに久住山が見えた。


上空は青空なのでいずれは晴れるだろうが、それまでじっと待つなどということは私には無理。
強風に注意しながら岩尾根づたいに久住分かれへ向かう。



ガスの通り過ぎる中、新緑越しに星生崎を望む。



星生崎を過ぎ徐々に下り始めた頃、ガスが晴れ山々の山頂が見渡せた。
だがまたガスに覆われてしまう。



久住分かれより久住山を見上げる。
この青空に惹かれて久住山へ、とも考えたのだが、やはり足はいつものように御池方面に向かってしまった。



御池の畔にて、これから向かう天狗が城山頂を見上げる。



天狗が城山頂。
到着したときにはちょうどガスがやってきており周囲の展望はなかった。



数分でガスが晴れ、眼下の御池と久住山が見えた。


続いて中岳へ。



数人の先行者の後を追うように、ガスかかる中岳山頂をめざす。



中岳山頂に到着。
残念ながらというかやはりというべきか、大船山は見えなかった。


ガスが次々と山頂付近にやってきて通り過ぎていく。



なんとかガスの晴れ間に久住山方面を撮影した。


山頂で昼食を、と思ってやってきたが、強風が吹き抜けており、いつもの場所では調理できそうにない。
そこで狭い山頂をうろうろ・・・。山頂標識の西側で風をよけることにした。



この場所だとほぼ正面に三俣山が見える。中岳でいつも昼食を食べているが、この場所で食べるのは初めてだ。
気になるのは、御池方面から登ってきた人たちの視線をほぼ正面から受けることになってしまうこと。
人もそんなにいなことだし(私以外には単独登山の男性1人)、まあいいか。



今日は焼きそば。まずは豚肉・キャベツ・ニンジン・もやしを入れた野菜炒めを作る。


ちょうど野菜炒めができあがったタイミングで6人ほどのグループが到着。
私の後ろにある山頂標識で記念撮影。「シャッターを押してくれませんか」というので快く引き受けた。
このグループもここで昼食。場所は風下を選ぶのが当然。
私のすぐ目の前でにぎやかに昼食が始まった。


私も調理の続き。野菜炒めを一旦コッヘルに移し、そばを炒め始めた。
グループの方がそれを見つけ「今日は焼きそば?」



そうです、これがその焼きそば。


食べているうちにいくつかのグループが到着し、私の周囲はさらににぎやかに・・・。
だが久住山頂ほどではない。


食べ終えてのんびりとコーヒーを飲む。
囲のガスの状況は一向に変わらない。
そこで御池に下ることにした。



御池に突き出した岩の上より。
ん?岩の下から声が聞こえる。



見下ろすとカップルが昼食中だった。
今日はこの場所、風をよける絶好の場所だ。



御池を半周し中岳を振り返る。
畔では小学生とお父さんが石を積んで遊んでいた。男の子は実に楽しそうな笑顔だった。
「いつどの山に行ったか」は忘れてしまっても、お父さんと2人で山に行って楽しかったことはきっといつまでも心に残ることだろう。



久住分かれが近づくと、多くの人が久住山をめざしているのが見えた。



久住山避難小屋の前より。
広場の端にはやきとりを焼いているグループがいる。

道具を持って上がるのも一苦労のはずだが、それを補ってあまりあるほどの楽しさのようだ。



星生崎の付近では、岩に張り付くようにミヤマキリシマが咲いていた。



西千里浜を過ぎ、周囲の景色や花を眺めながらのんびりと下っていく。



ハルリンドウ



新緑のグラデーション。
ワンポイントの白はムシカリの花だろう。



アセビの新芽越しに猟師山を望む。



沓掛山頂より、歩いてきたルートを振り返る。



足下にはイワカガミがひっそりと咲いていた。



今年は裏年だとあきらめていたが、林の中にはシャクナゲが咲いていてうれしかった。



まぶしい新緑をカメラに納め、牧の戸へと下った。


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