三俣山

2013年5月26日


今九重連山ではミヤマキリシマが咲き始めているが、どこからどこに登るかが悩ましい。
思案の末、赤川から久住山へ直登することにして自宅を出発。
ところが天気が思わしくなく、急遽大曲からの三俣山に変更した。

大曲から見上げる三俣山にはガス。登路脇のミヤマキリシマを眺めながら登っていく。

硫黄山道路を歩いていくうち、三俣山のガスが晴れてきた。どうやら天気は回復するようだ。
すがもり越には強風が吹き抜けているが三俣山上空には青空。西峰へ向かう。
ところが西峰に向かう途中、早くもガスが広がり始めた。
ガスの中を歩き、本峰を経由して南峰へ。
ガスと強風の中、いつものテラスでなんとか昼食。

ガスが晴れる気配はなく、すがもり越へと下る。

すがもり越に下る頃、西峰の上空には時折青空が広がっていた。


5:55大曲→6:50〜7:00すがもり越→7:25三俣山西峰→7:50本峰→8:05〜9:20南峰(昼食)→10:00〜10:15すがもり越→10:50大曲→タデ原花散策




前日の土曜日はいつもの休日出勤。
先輩との雑談の中で、奥さんが星生山に山行しているとのこと。
知り合いの方と一緒に牧の戸から登っているらしい。
天気も良さそうだしミヤマキリシマも咲き始めている。きっと楽しい山行になったことだろう。
午後も職場に残り仕事に励み、食材を購入して帰宅した。

九重連山ではミヤマキリシマが咲き始めているはずだが、ここ数日、どこからどう登るか悩んでいた。
というのも、ネットを見ると平治岳山頂付近ではまだほとんど咲いていないと予想される。
平治岳の開花状況は「ようこそ九重連山へ」さんや「九重連山のひよっこ」さんがUPしてくれるに違いない。
そこで赤川から久住山へ直登し、御池周辺を歩いて稲星山へ行き、稲星越から下るルートを考えた。

天気予報は晴れのちくもり。ところが車中で聞いたラジオでは「寒気がやってきている」との情報。
しかも竹田市付近を通過中に小雨まで降ってくる始末。昨日までずっと晴れていたのに・・・。
久住高原を通過中に見上げる九重連山には厚い雲がかかっている。
これでは好天気は望めないと赤川からの直登はあきらめた。
そこで急遽、お手軽な大曲からの三俣山に決定した次第。
単独行の気楽さである。


5時半に大曲に到着。見上げる三俣山にはガスがからんでいる。
どうなることやらと思いつつ6時前に入山。



咲き始めたミヤマキリシマを眺めながら登っていく。



咲き始めたミヤマキリシマ



坊原付近よりミヤマキリシマ越しに黒岩山・泉水山を望む。



硫黄山道路を歩いていくうち、三俣山のガスが晴れてきた。
赤川から入山した方が良かったかな・・・



すがもり越に着いてみるとかなりの強風。
大曲を私より一足先に出発したご夫婦が風を避けて休憩していた。


「この風なので三俣山はあきらめて坊がつるへ下ります」というご夫婦に「この風なら大丈夫でしょう」と三俣山を勧めた。



私の一言で登り始めたご夫婦の後を追うように西峰に取りつく。



登路脇にはミヤマキリシマが点在している。



西峰の肩まで上がってきた。この辺りはまだ開花していない。
それより気になるのはガス。本峰方面を見ると予想より早く広がってきていた。



西峰に到着。
周囲の展望はなんとか間に合った。


ガスが広がってこないようにと願いつつ先を急ぐ。



足下にはイワカガミがあちこちに咲いている。



マイヅルソウも咲き始めた。



W峰下を歩く頃にはすっかりガスに覆われてしまった。



本峰に到着し大鍋を見下ろす。天気が良ければシャクナゲを探しにお鉢巡りを考えていたが、残念ながらこのガスだ。


すがもり越で先行したはずのご夫婦の姿が見えない。きっと南峰まで行ったのだろう。
強風はともかくこのガス。三俣山を勧めた手前、責任を感じてしまう。



ガスの切れ間にようやく見えた南峰。


南峰に到着すると、ちょうどご夫婦も到着した直後だった。
「あいにくのガスになってしまいましたね」と話しかけると
「前回もガスで本峰から引き返したんです」とのこと。
南峰は初めてとのことなので、坊がつるを見下ろすテラスまで案内することにした。



テラスには単独登山の男性が休憩中だった。


坊がつるから吹き上げてくる冷たい風に乗って次々とガスが上がってくる。これでは晴れるはずがない。
いつもであればここで昼食を食べるのだが、強風の中で調理して食べる気にはならず、下山することにした。
昼食はすがもり越で食べるとしよう。



ところが本峰との鞍部まで下るとガスが晴れ、北峰がすっきりと姿を現した。
これはお鉢巡りもいいかもしれない。気がつけばお腹も空いてきた。
そこで今下ってきたばかりの南峰に登り返す。


いつものテラスに戻って昼食づくり。
今日は新メニュー。



フライパンにオリーブオイルをしき、ニンニクで油に香りをつけてから鶏肉を炒める。



ピーマンとシメジを入れてさらに炒める。



そして今日のポイントはこれ。
実は鶏肉のトマト煮は私の得意料理。何度も夕食に登場したことのある定番である。
もちろん家では手抜きをしない。
タマネギのみじん切りを丁寧に炒め、トマトの水煮を加え、バジルの香りを効かせてトマトソースを作る。
だがまさか山頂でトマトソースを丁寧につくる訳にはいかない。

そんな折、このソースを見つけ、今日の新メニューとなった。



完成した鶏肉のトマトソース煮。
おいしかったが、私の手作りの方がもっとおいしいかも(笑)。


食べているうちにガスが晴れるのではと期待していたが、晴れる気配はない。
晴れるどころか、強風を受け続けて寒さを感じる状況。何しろ夏仕様で来たため薄手の上着しかないのだ。

これでは長居は無用である。デザートもコーヒーも省略し、下山することにした。



本峰とW峰との鞍部へ向かう。



私と同じように下山する2人組。



眼下にすがもり越を望む。
下るグループもあれば登ってくるグループもある。



すがもり越到着直前、西峰を振り返ると上空には青空が広がっていた。
だが再び登り返す気力はない。


こんな日もあるさ、と言い聞かせて大曲へと下った。


大曲到着10:50。あまりにも早いのでタデ原で花散策。



風に揺れるサワオグルマ



リュウキンカ


次回こそ平治岳のミヤマキリシマの開花状況を見ておきたい。
だが週間天気予報では来週からくもりが続くようだ。
そのうえ単独行の気楽さもあってルート選択は気分次第。さてどうなることやら。


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