平治岳

2013年6月2日


先週のネット情報によると、今週末あたりが平治岳のミヤマキリシマのピークだと思われる。
天候は思わしくないが、このまま平治岳のミヤマキリシマを見ないのは悔しいので無理して行くことにした。


天気予報は雨のちくもり。早朝6時前、細かい雨の降る中、雨具を着て吉部より入山。
平治岳北登山道は所々雨で滑りやすくなっている。危険なはしご場とロープ場を慎重にクリアして大窓で小休憩。
その後も滑りやすい登路に難儀しながら、誰もいない北峰山頂に到着した。
展望がない中でミヤマキリシマを撮影し、続いて南峰へ向かう。
南峰では大戸越を見下ろすアングルできれいに咲いたミヤマキリシマを撮影。
大戸越で軽い昼食を取って下山した。

5:45吉部→6:25大船林道合流→6:304号集材路分岐→6:40平治岳北登山道入口→7:15大窓→8:10〜8:20平治岳北峰→8:30南峰
→9:05〜9:30大戸越(昼食)→9:50平治岳山麓ルート分岐→10:25大船林道合流→11:15吉部




この季節、平治岳のミヤマキリシマが気になるのは当然というもの。
前回の山行後、ネットで平治岳のミヤマキリシマの開花状況をチェック。
どうやら今年はこの週末あたりがピークのようである。

ところが早々と梅雨入りしてしまった。週末は雨模様の予報。
土曜日はいつもの休日出勤だったが雨だったため、心おきなく勤務に集中できた(笑)。
日曜日も雨のちくもりの予報。月曜日は晴れるらしいが、急に休みを取ることはできない。
そうなると雨の中でも山行するか、今年はあきらめるかの二者択一。
この選択はもちろん、「山行する」に決まっている。

土曜日の夜に山行準備をしていると、いつもは何も言わない妻が
「明日は雨らしいけど、それでも登るの?」と聞いてきた。
「明日は登らんといけん日なんよ」と答えたが、妻には理解できなかったようだ。


早朝5時半に吉部着。雨のちくもりの予報なのでゆっくり出発してもいいのだが、
「もし晴れたら大船山まで行きたい」という思いから、いつものように早朝出発となった。


細かい雨が降る中、雨合羽を着て入山。
今日は念入りに雨対策をしてきた。靴と帽子には防水スプレーを吹き付けてある。
先日「山渓」で購入しておいた雨天用の手袋を着用。
ずいぶん前に購入したザックカバーも初めて使う。



大船林道に合流してしばらく歩くと、左に4号集材路が分岐する。



やがて平治岳北登山道の入口を示す標識が見えてきた。


雨で滑りやすくなったクロボクの登路を登っていく。
しばらく登るとこのルートの一番の危険なポイントに到着した。



まずははしご場をクリア。



はしご場のすぐ上に伸びるこの急斜面を見上げる。
こんな雨の日には来るべきでなかったと後悔した。
ロープを頼りに慎重に、慎重にと言い聞かせながら登る。
なんとか登り終えたときにはほっとした。

もう雨の日や雨の直後にこのルートを登るのはやめようと思う。



登り終えたところにある大窓で小休憩。
雨なので周囲の展望はないが、数株のミヤマキリシマが咲いていた。



雨に濡れたシロドウダン。
できればマクロレンズで撮影したかったのだが、雨なのでレンズ交換はあきらめた。



こちらはベニドウダン。
淡いピンク色の花弁についた雨のしずくがいい。



大窓からしばらく登れば平治の尾に到着。
ミヤマキリシマ越しにガスかかる平治岳を見上げる。


ここからは徐々に勾配がきつくなる。しかも雨を吸った登路は滑りやすい。
何度も立ち止まり、息を継いではまた歩き始める。



ようやく平治岳北峰に到着した。
さすがの平治岳でも雨の山頂には誰もいなかった。



見事に咲いたミヤマキリシマを撮影。
だが、昨日かなり降った雨のためか、傷んだ花が目立った。



斜面を見下ろすポイントまで下ってきた。
晴れていれば絶景のはずなのだが、雨では仕方がない。


岩陰で風を避けつつ、この風景を眺めながら小休憩。
山頂に登り返し、南峰に向かう。


誰もいないと思っていたが、南峰に向かう途中、男性2人組とすれ違う。
さらに南峰山頂でも単独登山の男性とすれ違った。



南峰に到着。



大戸越方面の斜面に咲くミヤマキリシマを見下ろす。
八分咲きくらいだろうか。晴れていれば絶景のはずである。
明日の月曜日は晴れの予報。
直下に見えるはずの大戸越と、遠くに見えるはずの北大船山を脳内で合成した。


雨は全く止みそうにない。長居は無用である。



大戸越に下り、山頂を見上げる。


大戸越ではいくつかのグループが休憩中。
花をバックに記念撮影している中高年のグループもいる。
私は風を避けて腰を下ろし、早めの昼食とした。



今日は雨なので調理は難しいと考え、コンビニでサンドイッチを購入。
温かいコーヒーがおいしかった。



雨は上がりそうな気もするが、ガスは晴れないだろう。
晴れそうなら大船山まで行くつもりだったが、この状況ではあきらめた方が良さそうである。
潔く下山することにした。


大戸越から坊がつるへ下るルートは泥濘がすさまじい。
たちまち靴が泥だらけになってしまった。



この標識から、平治岳山麓ルートが分岐している。



このルートは大きなアップダウンもなく、歩きやすい。
周囲には新緑が広がる。気持ちの良いルートだ。

雨は止んできたようである。



再び降り始めた雨の中、大船林道を吉部へと下った。

 


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