三俣山

2013年6月22日

ミヤマキリシマ山行に続きオオヤマレンゲ山行も終わった。
そこで、雨ヶ池に咲く花と池を見たいと思い、長者原から出発した。
ヤマアジサイはようやく咲き始めたところ。イブキトラノオも咲き始めたばかり。
雨ヶ池には予想通り水がたまっており、池越しに三俣山を撮影した。
坊がつるに到着しどこに向かうか思案し、すがもり越へ。
すがもり越に到着しまたも思案する。
とりあえず西峰にだけは上がろうと登り始めたが気が変わり、南峰に直行することにした。
結局いつものテラスで昼食。本峰と西峰を経由してすがもり越へ下る。
長い道に辟易しながら長者原へ。
下山後はタデ原で花散策。

6:25長者原→7:55雨ヶ池→8:40坊がつる→9:05法華院→10:05すがもり越→11:20〜12:30三俣山南峰(昼食)
→12:45本峰→13:00西峰→13:20すがもり越→14:35長者原→タデ原で花散策




先々週はミヤマキリシマを堪能し、先週は咲き始めたオオヤマレンゲを撮影した。
季節は梅雨真っ盛り。台風までやってきた(温帯低気圧になってしまったが)。
この週末、いつもの休日出勤はない。梅雨時期でもあり、雨ならのんびり自宅で過ごそうと思っていた。
ところが帰宅して天気予報をチェックすると、土曜日はくもりの予報。
雨が降らないとなれば山行しないわけにはいかない。

急遽食材を購入し山行準備。


さて、どこからどの山をめざすかが悩ましい。
というのもこの時期、雨だったり仕事が立て込んでいたりすることが多く、私はあまり山行したことがない。
とくにねらいがあるわけでもないままに自宅を出発。


車を走らせながら、どこから入山するかを考えた。
牧の戸からだと昨日の雨でぬかるんでいるのは確実。
そこで雨ヶ池に水がたまっていることを期待して長者原から入山することにした。
坊がつるからはそのときに考えることにしよう。
なにせ単独登山、実に気楽なものである。



タデ原の木道を歩く。
上空はくもり空だが三俣山にはガスがかかっていない。
この季節にしてはまずまずの天気だ。



しっとりと濡れた落ち葉を踏みしめながら樹林帯を歩いていく。


大土石流跡を横切る手前にやってきた。



予想通りヤマアジサイは咲き始めていた。



大土石流跡を横切る。
ここを通るとき、大自然の破壊力のすごさを実感する。



雨ヶ池に到着。



雨ヶ池は予想通り池になっていた。
もっと水が多いかもと期待していたのだが・・・。



坊がつるへとゆるやかに下っていく。



樹林帯を抜けると一気に視界が開けた。


坊がつるに到着しベンチで小休憩。
さてどこへ向かおうか。



大船山?いや今日はそんな気分ではない。



三俣山南峰へ直登?昨日の雨で大変だろう。今日はやめておこう。


というわけですがもり越に向かう。



木道脇に咲いていたイブキトラノオ



法華院山荘を通過。
「あるもの」(注:ビールではない)を購入したかったのだが、売店が閉まっていた。残念。
またいつか来たときに購入しよう。



北千里浜をケルン沿いに歩く。



北千里浜からすがもり越に上がるところで、風景を眺めていた男性に呼び止められた。
前回は久住山や中岳を歩いたそうで、ここを歩くのは初めてらしい。
「中岳はどれですか?」と尋ねられた。
久住山、天狗が城と指さし、「天狗が城の左が中岳ですよ」と教えたのだが・・・。
男性と別れた後で間違いに気づいた。
正解は「ここからは中岳は見えない」である。

もっと慎重に考えて答えないといけなかったと反省。



すがもり越に到着し、休憩しながら三俣山を見上げる。
ガスもないわけだし、せめて西峰だけでも登ることにした。
昼食は珍しく西峰で食べよう。



ところが西峰の東端まで上がってきてこの風景を眺めているうちに気が変わった。
山腹を巻くルートを下ったことはあるが、ここを登ったことはなかったはず。
見ると折しも一人、南峰に向かっている人がいる。
よし、ここから南峰に直接向かおう。
なにせ単独登山の気楽さ、予定なんてないのだから。


快調に歩き、南峰を見上げる位置までやってきた。もう一息だ。


ところがここからの登りはきつかった。
ルートが急斜面にまっすぐ付けられているため斜度がきつい。
しかもそれまでの調子で一気に登ろうとしたため、しばらく登るうちに息が上がってきた。
こうなると何度も立ち止まって息を整えなければダメである。



W峰と南峰との鞍部に到着したときにはやれやれという気分だった。


南峰まではここからさらにもうひと頑張りだ。



ようやく南峰に到着した。
すぐにいつものテラスへ向かう。



南峰のテラスより大船山を望む。
よく見ると、大船山と平治岳の向こう側には巨大な雲海が広がっている。
昨日までの雨が蒸発して低い雲を作り、上空には別の雲があるのだと想像した。


結局いつものこの場所で昼食となった。



豆板醤を効かせたピリ辛の味噌ラーメン。
それにいつもザックの底に入れている山菜おこわを在庫処分。
賞味期限をとうに過ぎているが大丈夫だろう。



デザートの甘夏を食べ、コーヒーを飲む。
さて、下山することにしよう。



本峰へ向かう。
ミヤマキリシマがわずかに咲き残っていた。



本峰より北峰と大鍋を見下ろす。
そういえば私はミヤマキリシマがきれいに咲いているときの三俣山には来たことがない。



続いて西峰へ向かう。



西峰山頂はいくつかのグループが休憩中でにぎやかだったため通過した。



東端まで来て岩に腰を下ろし、風景を眺めながら休憩。
ここは南峰へ向かうことにした位置である。つまりぐるりと一回りしたことになる。



すがもり越に下ってきた。
北千里浜と大船山を振り返り、長者原へと下る。



多少ぬかるんだ足下に気をつけながら下っていく。



長者原への下りは久しぶり。
ずいぶん長く感じられた。


下山後はタデ原で花散策。



シライトソウが群生していた。




ノハナショウブも咲き始めた。



オカトラノオ


最後に、今回の山行で思いがけなく出会った花。



ヤマオダマキ


目的地を決めずに、気ままに歩くのもいいかもしれない。


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