天狗が城・中岳・星生山

2013年8月18日

金曜日は家庭の都合で北九州へ日帰り。年に1回必ず行っているので慣れた道なのだが、年々疲れを感じてしまう。
今回も夕方帰宅したときにはぐったりで、とても土曜日に山行する元気はなかった。

連日の酷暑はまだ続いている。となれば朝駆けだが、前回と同じ牧の戸からの天狗が城ではおもしろくない。
だが、前回の山行で一つ不満だったことがある。それは、日の出が大船山頂のすぐ左だったこと。
もしかするとダイヤモンド大船が見られるのではと思って同じコースを歩くことにした。

先週より20分遅れで牧の戸に到着。急いで準備を済ませ出発。
前に見えるいくつかのライトを追いかける。
山頂に到着し早速三脚を立て、黎明の撮影。
見ると東の地平線に雲がある。その雲の上からの日の出であった。

中岳に移動して朝食を取り、御池を経由して久住分かれに下る。
時間に余裕があるので星生山を経由して牧の戸へと下った。

下山後はタデ原で花散策。

ねらいの花に出会えて満足した。

2:45牧の戸→3:05沓掛展望台→3:50扇ケ鼻分岐→4:15久住分かれ→4:35〜5:50天狗が城→6:05〜7:10中岳(朝食)
→7:20御池→7:40久住分かれ→8:25〜8:40星生山→9:20扇ケ鼻分岐→10:00沓掛展望台→10:15牧の戸→タデ原で花散策




連日の酷暑、おまけに東北地方や北海道ではこれまた連日の豪雨。
いったい日本はどうなってしまったのだろう。これではまるで亜熱帯気候である。

今週は盆休みを取ったので自宅でのんびり過ごしたのだが(当然エアコン付き)、
それでも仕事のことが気にかかるのは私の性分。
週明けに控えている出張のためネットで下準備。えらい!←(誰もほめてくれないので自分でほめておこう)


さて、どこをどう歩こうか。この酷暑の最中である、やはり朝駆けが心地よい。
大曲からの三俣山も考えたのだが(大船山の朝駆けは考慮の外である)、
先週の日の出をもう一度画像でチェックしてみた。
2009年10月4日の朝駆け画像とも比べてみて、さらにネットで検索。
どうやら今週あたり、天狗が城山頂で「ダイヤモンド大船」が見られそうだと判断。

そこで、2週連続で牧の戸からの朝駆け登山となった次第。


12時過ぎに起床。すると居間でスポーツ番組を見ていた息子が「?」の表情で迎えてくれた。
「今日はくじゅうの山頂で夜明けを迎えるんだ」と説明すると、あきれた表情を返してきた。
まあ、それが普通の感覚であろう。私も以前はそうだった。


前回より15分遅い2:45に入山。この遅れを取り戻すべく急ぐ。
沓掛の岩場で眺めると、前にはいくつものライトが見える。
すぐに2人を追い越し、いつも休憩する岩場で3人組を追い越した。
さらに西千里浜で2人。星生崎の岩場を下るときには10人ほどの大グループを追い越した。
それでも天狗が城山頂に到着したのは3番目。当然一番いい場所は取られていた。


早速黎明の撮影。



残念ながら東の地平線には雲がかかっていた。
中央やや右に中岳。その山腹には登山者のライトが見える。



徐々に明けていく周囲を撮影。
三俣山も由布岳もまだ目覚める前。

由布盆地の灯りが見える。



大船山の上には相変わらず雲が横たわる。
だがその上が真っ赤に染まってきた。



夜明けが少しずつ近づいてくる。



稲星山の遙か遠く、祖母傾山系が朝靄に浮かんでいる。



中岳山頂でも多くの人が日の出を待っている。



ようやく5:41に雲の上から朝日が昇ってきた。


だが雲があるため「ダイヤモンド大船」ではない。
そこで山頂から駆け下りポイントを探す。



ようやく「ダイヤモンド大船」を撮影できた。


これで今日の山行の目的は達成である。
落ち着いて周囲の撮影をする。



朝日が射す直前の久住山。
裏焼けが美しい。


さて、中岳へ向かうとするか。



中岳山頂には多くの方が朝の九重連山を楽しんでいた。



今日は空気の透明度がすばらしい。
雲のかかる阿蘇五岳はもちろん、久住山の右、遥か遠くには雲仙普賢岳が見えていた。



稲星山の向こうに広がる雲海もいい。


今日はこの絶景を眺めながらの朝食だ。



まずは食材。
野菜は白菜(左)と長ネギ。



鮭たっぷりの雑炊に、



卵を溶き入れて完成。



猛暑の日々、早朝のさわやかな空気の中ならではの朝食を味わった。


食後のコーヒーを飲んでいると、何やらエンジン音が聞こえてきた。
なんだろうと周囲をキョロキョロ。



ふわふわと漂うようなモーターパラグライダーであった。
高所恐怖症の私には、あれに乗って上空を飛ぶ神経が理解できない。
だがもしかしたら、「夜中からライト付けて山に登るなんて理解できない」と言われてしまうかも。


ゆっくりとコーヒーを飲み干し、下ることにする。



御池の畔を高周り。



久住分かれにて。
ススキが穂を広げ始めていた。
下界はまだ真夏だが、九重連山には秋が近づいている。


ここから西千里浜に向かえば前回と全く同じ。
そこで星生山を経由して下ることにした。



星生崎に登る途中にある久住大槍と小槍。
命名は「九重の四季」のK氏である。



星生崎に上がり、西千里浜を見下ろす。
これ以上岩の端には近づけなかった。



星生山へ向かう。



グループが岩場を通過中である。
ちなみに私は巻き道を歩いた。



上の写真に見える岩場のすぐ手前にある星生の窓より、ガスかかる阿蘇五岳を望む。



星生山頂が見えてきた。
もう一頑張りだ。



星生山頂に到着。



イタドリ越しに九重の山々を望む。



休憩していると久住高原側からガスがやってきた。



ガスに飲み込まれつつある久住山。



やがて星生山頂にもガスがやってきた。


おかげで日差しが遮られ涼しくていい。よし、下山しよう。



フクオウソウ



イタドリ



咲き乱れるママコナ、そしてガスかかる久住山。



扇ケ鼻分岐を行き交う登山者たち。



前回うっかり見落としてしまったヤクシマホツツジをカメラに納め、牧の戸へと下った。


下山後、タデ原に移動し花散策。



サワギキョウ



コバギボウシ



ツクシボウフウ



オトギリソウ



今日のねらいの花の一つ、シラヒゲソウ。



そしてもう一つのねらい、ヒゴタイ。



三俣山をバックに撮影し、満足した。


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