天狗が城・中岳

2013年11月9日

今日はいつもの休日出勤のない土曜日。
だが午後には大分市で所用があり、午前中に下山しなければならない。
そこで久しぶりに朝駆けすることにした。

4時に牧の戸を出発。登りは急がずマイペースを保ち、平坦なところでは急ぐ。
数名の方々を追い越しながら5時40分に天狗が城山頂に到着した。
上空に雲が広がっているものの東の地平線あたりには雲がなく、そのあたりから朝日が昇ってくるはず。
もしかすると見事に焼けるかもしれないと期待しつつ待つ。
朝焼けは期待したほどには広がらなかったが、久しぶりの夜明けに満足した。
中岳山頂で朝食を食べ、下山。

湯平温泉で汗を流し、大分市へと向かった。


4:00牧の戸→4:20沓掛展望台→4:55扇ケ鼻分岐→5:20久住分かれ→5:40〜7:00天狗が城
→7:10〜7:55中岳(朝食)→8:05御池→8:25久住分かれ→8:50扇ケ鼻分岐→9:30沓掛展望台→940牧の戸




この土日、はじめは日曜日に山行するるもりだった。ところが日曜日は雨の予報。
となると土曜日しかないわけだが、幸いいつもの休日出勤はないものの、
午後から大分市で行われる研究集会に参加することになっている。
逆算すると10時半頃には牧の戸に下っておく必要がありそうだ。
となると朝駆けしか選択肢はない。

前回の山行から中3日しかたっていないが、体力的には大丈夫そうだ。


4時に牧の戸から入山。登りはいつものようにマイペース。
今日はそんなに急がなくても黎明に間に合うはずと見込んでいた。
それでも平坦なところではかなりの急ぎ足。

沓掛の岩場で前方に2つの灯りが確認できた。

扇ケ鼻分岐の手前で1つ(年配のご夫婦)を追い越し、
星生崎でもう1つ(若いカップル)を追い越した。
なお、途中で私をすごい速さであっという間に抜き去った男性には追いつけなかった。


予定通り、5時40分に天狗が城山頂に到着。
すでに数名の方が三脚をセットして黎明を撮影していた。
私が到着するやいなや、私の名前を呼んで話しかけてきた方がいる。
見ると「九重連山のひよっこ」のNさん親子だ。

確か前回も朝駆けだったはず。どうやら朝駆けにはまってしまったのだろう。

息子さんの三脚のすぐそばで私も撮影の準備をする。



今日最初の1枚。中央に写っている中岳山頂に登山者のライトが見える。

上空には一面に雲が広がっているが、東の地平線あたりは細長く隙間がある。
朝日はそこから昇ってくるので、もしかすると見事な朝焼けが見られるかもしれないと期待した。

周囲の方の会話からもそんな期待が伝わってくる。

と、その中に以前聞いたことのある声が聞こえてきた。
いつもすばらしい写真とともに楽しい山行記録をメール配信(HPやBlogでなく)してくれるGさんのようだ。
声を掛けようかとも思ったが、女性2人と楽しく会話しているのを邪魔してはいけない(笑)。
明るくなってから声を掛けることにした。



大船山頂が薄闇の中に沈んでいる。



祖母傾山系は朝の穏やかな黎明の中。



徐々に周囲が明るくなってきた。
遠く由布岳が朝靄に浮かぶ。



大船山の上空が赤く染まってきた。



夜明けが近づいてきた。
予想通り上空の雲が染まり始める。

まだ太陽は昇っていないのに、雲の下部が輝き、まるで太陽が昇ったように見える。



思い思いにカメラを構え、日の出を待つみなさん。
先ほどまではにぎやかだったが、撮影に集中し静かになった。



やがて6時37分、日が昇ってきた。
荘厳な夜明けだ。


朝日を浴びた周囲の山々の撮影をする。



まずは三俣山。



久住山と御池



刻々と変化していく周囲を眺め、シャッターを切る。




撮影を終え、Gさんに「お久しぶりです」とごあいさつ。
会うのは久しぶりだが、Gさんの山行記録はいつも見ているので、なんだか不思議な感覚だ。


さて、いつものように中岳に向かおう。



中岳山頂に到着。
こちらにも朝駆けの方がいたはずだが、残っているのは男性1人のみ。
静かな山頂だ。



御池方面を振り返る。



前回は見えなかった阿蘇五岳が見える。



大船山と平治岳。
遠く、朝靄に浮かぶ由布岳がいい。



さて、朝ご飯にしよう。



今日の食材。



鮭たっぷり(といってもフレークだが)の鮭雑炊。



穏やかな朝の風景を眺めながらの朝食はおいしかった。
食後はコーヒーをゆっくり味わったのは言うまでもない。
今日は忙しい朝駆けだが、このひととき、ゆったりと流れる時間を楽しんだ。


さて、下山することにしよう。



御池を見下ろすポイントにて。
上空の雲と、御池に写った雲がおもしろい。


御池の畔に下ると、見覚えのある方が男性と会話している。
ようこそ九重連山へ」のNさんであった。
湖面の端にわずかに張った氷を撮影中。
聞くと、Nさんにとっても今年の初氷だそうだ。



そこで私も撮影してみた。
御池が全面結氷する季節が待ち遠しい。



久住分かれを通過。
いつの間にか標識が新しくなっていた。
これだと風で飛ばされる心配はないだろう。



久住山避難小屋の前にて久住山を見上げる。



時間には余裕がありそうだ。
急ぐことなく周囲を眺めながら下っていく。



次々と登山者が登ってくる。
沓掛の岩場はちょっとした渋滞になっていた。


大勢の子どもたちとすれ違いながら牧の戸登山口に下山した。
ちょうどそのとき、私のすぐ前を歩いていた2人が振り返った。
多分「あ」と驚いたのは同時だっただろう。
天狗が城でお会いしたNさん親子だった。

「これから男池の紅葉を見に行く」という2人と別れ、湯平温泉へと向かった。


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